創作 ぼくは自転車で(46)

 けたたましくやってきた救急車の隊員が、ぼくと「緑だ!進め号」を引き離してくれた。ぼくは担架に乗せられて救急車で病院に向かった。

 ぼくはなにも聞かれなかったのに、間も無く母さんが病院に現れたのは、あのお巡りさんが連絡してくれたからだった。ついでに、ぼくの「緑だ!進め号」もお巡りさんが近くの交番に持って行って保管してくれていた。

ここから先は

2,133字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?