地域メディアを運営するために守りたい3つのこと
域メディアや地域ブログは流行ってきています。と、いうより小さな街のことを掘り下げてお伝えしたいと思う人たちが増えてきました、と言った方が正しいと思います。
ここ数年、SNSを中心とした個人で発信できる媒体が増えてきて、スマートフォンやタブレット端末でブログを開設したり、SNS上で多くのフォロワーさんに向けて行ってみた、やってきたという報告を面白おかしく発信する個人が実にたくさん増えました。
レンタルサーバーの値段も下がり、WordPressを始めとしたブログサービスの充実ぶりには目を見張るものがあり、ほんの10年前に比べたら格段に地域ブログの運営への参入障壁は下がったと言っていいでしょう。
また、大手メディアが拾えない街の小さな情報発信に地域メディアは一役買っていると言えます。
参入障壁が低くなったこと、個人でも十分にメディア運営が行えてしまうことで人口比に比べて情報メディアが乱立するのは仕方ないとして、ここ2、3年で読まれるメディアと読まれないメディアの差がついてしまったこともまた事実。読まれるメディアはなぜ読まれるのか、私なりにまとめておきたいと思います。
読まれるメディアの特徴は記事のバランスが整っている
読まれるメディアの特徴として最も大きい原因は記事の表題で読者を惹きつけ、記事中の見出しである程度記事の内容を連想させ、写真と記事の文字数のバランスが良いことです。
細かく分析すると、よく読まれる記事というのは、表題に対して見出しの起承転結がはっきりしていて、欲しい情報が載っているため当然読まれます。さらに見出しの下に綺麗な写真が載っていて、キャプションもしっかりと書いてあったらどうですか?「そこへ行ってみたい」という説得力がありませんか。
読まれない記事の特徴を逆に考察してみると、表題に対して見出しは自分の主張したい事だけ、写真も乱雑に並べられているだけ、文章は冗長で同じことをただ繰り返しているだけで、まとまりがなく、何を言及したのかわからない内容。さらに中途半端なところで句読点が打たれていて、リズム良く読めないなど、挙げればキリがないのですが、特に最悪なのは自分の主張だけを押し付けてしまう文章で、評論家になってしまうことです。
つまり読まれる文章は人に読まれることが目的なのだから、なるべく人を不快にさせない適度な短さが程よい文章です。また、表題と見出しは記事の構成なのだから、目次を流して読んで何が書いてあるか位は読ませなければいけません。さらに写真は中心に被写体、物であれ食べ物であれ暗く、色合いも鮮やかでなければなんだこれ?となって当然です。
もし、地域メディアを始めたが、PVがなかなか上がらないというのであれば、上記のようなことを少しだけ気をつけてみてはいかがでしょうか。
文章が冗長にならないために
成功している地域メディアは文章が結構シンプルです。起承転結がしっかりしていることは当たり前ですが、伝えたいメッセージを明確に伝えています。また、ニュースメディアと違い、客観的にそのモノやコトを伝えています。
私が地域メディアを運営するにあたり、文章構成で気をつけている点は、見出し一つに対し、写真一枚、文章500文字以内に収め、それ以上になる場合は小見出し、写真、文章500文字と決めています。こうすることで記事全体がグッと締まり、読者さんは読みたい情報だけ読むことができます。
また、記事はどんなに長くても3000文字以内に収めて、それ事情になるのであれば1500文字でページを区切り、2ページ目、3ページ目と増やしていきます。とはいえ、文章が冗長になる人は見出し一つに何文字入れるかを意識するといいと思います。これを意識しないと延々と自分の主張を繰り返す事になるので、気をつけた方がいいでしょう。
写真は自分で撮ってくる、つまり歩け
記事構成や文章の構成についてお伝えしました。私はこうする!ではありますが、実際にこの構成がたくさんの人に読まれます。最後になりましたが、写真は実際に自分で現地まで行って、撮ってくること。これができない人が結構多い。見抜かれてしまいますので、お店やスポットの写真は自分で、ちゃんとしたカメラで撮影した方が好ましいです。最近ではスマホのカメラで撮影して、それをそのまま使ってしまっているメディアを観ます。インスタグラムやTwitterで使った写真をそのまま流用する人もいます。
これはダメではないのですが、写真にはそれに映るストーリー性があります。余程下手でない限り、人の個性が写ってしまうんです。一見さん読者を引き込むことが地域メディアの生きる道なので、この写真が手抜きだと、どんなに文章が良くてもブラウザバックしてしまうでしょうね。
一眼レフでなくても最近はミラーレス一眼が安価で購入できたり、レンタルで借りることもできます。スマホはSNS用の投稿写真で、記事にはカメラで撮った写真と使い分ければいいわけです。今の読者さんは結構目が肥えているので、少しの違和感に気がつきます。また、グルメ記事だとグルメサイトの写真を流用することはご法度、読者の誰かが気がついて、信用を無くしてしまいます。
もう一つ気をつけたいのは、筆者の写真であれば、写真にクレジットを入れなくてもいいのですが、もし取材先から写真を借りるようなことがあれば、クレジットにその会社や店舗の名前とホームページへのURLリンクをキャプションとして載せておきましょう。
地域メディアは評論家にならないこと
長々と読んでいただいてありがとうございました。地域メディアを運営するにあたり、私が守っている約束事をまとめました。
最後に一つ大事なことをお伝えします。それは、専門性の高いメディアでない限り、そのメディアで評論家になってしまうのは得策ではありません。特にその地域のシンボリックな建物や史実に即した記事を描くのであれば、その情報の根拠をしっかりと示す必要があります。そこで持論を展開してしまうことが評論家になってしまうことで、地域メディアを運営するにあたり実に見苦しいことです。
つまり「地域と良い関係を作りながら、一歩離れたところで眺めて、仕事になりそうなら積極的に関わっていく」これが地域メディア運営の理想で、あまりにも偏った人間関係は避けて通った方が、自分の経験上、賢明です。
このような話、需要あるのかな?試しに纏めてみましたが、何かご意見ありましたらお気軽にメッセージください。
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