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超時空サッカー漫画キャプテン翼の象徴、立花兄弟を改めて評価してくれ

"キャプテン翼を超時空サッカー漫画にした"キャラクターは、いったい誰だと思いますか?

こんにちは。毎度おなじみいぬゆなです。いきなり質問からはじめてみましたが、結論はすでに出ています。キャプテン翼が、超人的な技が繰り広げられる超時空サッカー漫画となるきっかけになったキャラクターは、大空翼ではありません。立花兄弟です。

翼くんは山の上から若林くんめがけてシュートをブチ込んだり、ドリブルで16人抜いてシュートをブチ込んだり、味方ゴール前からの超ロングシュートをブチ込んだり、走ってるバスの窓にシュートをブチ込んだりしてますが、この世のものとは思えない動きをしているのはすべてボール。翼くん自身の動きはいたって常識的、この世の理の中におさまるものなのです。

師であるロベルト本郷に触発され、翼くんが生まれてはじめてのオーバーヘッドキックにチャレンジするときなど最初は打ち損じ、2度目などはなんと空振りしています。キャプテン翼における空中のスペシャリストは立花兄弟です。空地形適正SSなのです。

立花兄弟の代名詞、スカイラブ

キャプテン翼文庫版第17話「抽選のいたずらの巻」で初登場した立花兄弟。駅のホームで線路を挟みパス交換をして南葛の面々に挨拶するという登場だったのですが、政夫和夫のどちらかが一度ホームを降りて向かいのホームに上ってこないと線路を挟んだパス交換はできないので、結構手の混んだ迷惑行為でした。(キャプテン翼7巻までnoteで無料公開中なのでぜひご一読を)

さて、サッカーにおける空中殺法といえば立花兄弟ですよね。そしてその代名詞ともいえるのがスカイラブでしょう。

ワールドユース編以降では次藤の足を発射台にすることも増えました。(次藤の足何センチあるんだ)

しかし、実はスカイラブの初出は中学生編。小学生編では主にゴールポストを発射台として空高く舞い上がるのが必殺技でした。

第23話「本領発揮だ!サッカー小僧の巻」から始まる翼との全国大会での初対戦では、和夫がゴールポストを蹴って空中に飛び上がりヘディングでボールを落とし、政夫が蹴り込むというトライアングルシュートでゴールを決めます。

そして速攻で翼くんに技をパクられ、逆転を許します。

立花兄弟は2人同時にゴールポストを利用して大ジャンプし、政夫がボレーシュートを放つ(和夫は飛んだだけ)など見せ場を作りましたが、やはり翼くんは強い。花輪SSは予選リーグで敗退となったのでした。

中学生編でも全国大会で南葛に負けるわけですが、スカイラブ・ハリケーンを阻止するため卑怯にもクロスバーにのぼる来生と滝。(危ないので現実では警告を食らうとのこと)立花兄弟の血のにじむような努力を反則で無に帰す修哲トリオ、おそろしい子たちです。

スカイラブの歴史についてはWikipediaにやけに詳しく書いてあるのですが、実はスカイラブでゴールを決めたのは4回しかないようです。守備で使用しているケースが意外と多くてびっくり。

ともあれ、翼くんの壁は超えられなくても全国レベルの選手であることは間違いなく、アンダー代表の常連となる立花兄弟。ワールドユース編では和夫がなんとGKにコンバートされたりスタメン落ちしたりで不遇の時期を過ごしますが、キャプテン翼 ROAD TO 2002でジェフユナイテッド市原・千葉(当時はジェフユナイテッド市原)に加入します。

秋田商工高校 立花政夫選手・和夫選手 来季加入内定のお知らせ

ジェフユナイテッド市原・千葉では、秋田商工高校の立花政夫選手・和夫選手の来季加入が内定しましたので、お知らせいたします。

立花政夫(Masao Tachibana)
立花和夫(Kazuo Tachibana)

■生年月日
10月6日(18歳)

■身長・体重
167cm・60kg

■出身地
秋田県

■血液型
B型

■ポジション
MF/FW

■経歴
花輪サッカー少年団(花輪SS)
花輪中学校
秋田商工高校

■日本代表歴
U-15日本代表 / U-16日本代表 / U-17日本代表 / U-18日本代表

■コメント
「来シーズンからジェフユナイテッド市原・千葉に加入する事が内定しました秋田商工高校の立花です。ジェフという伝統のあるクラブで、幼い頃からの目標であったプロサッカー選手になれることを大変嬉しく思います。
ジェフの勝利に貢献し、サポーターのみなさんに喜んでいただくため、2人で切磋琢磨していきます。応援よろしくお願いします。」


……という感じのリリースが出たのかどうかわかりませんが、とにかく立花兄弟がジェフに来たわけです。アンダー代表の主力が2人まとめて加入するわけですから、ジェフサポは大いに湧いたでしょう。おそらくジェフのマスコットが秋田犬の兄弟であることが加入の決め手になったと思われます。ジェフィ、ユニティ、でかした。

上背はありませんが、空中殺法で制空権は握れるはず。これで勝つる。

と思ったら次藤と佐野が加入したアビスパ福岡に普通に負けてました。しかも佐野が決勝ゴールって、制空権握られて負けてる可能性が高いじゃねーか。あと清水エスパルス、高卒ルーキーGKの森崎をスタメンで使ってロングスローでやられてるのはどうなんだ。ただ森崎がベンチで悔しがってるだけかもしれんが。

まあ負けたとはいえ、高卒ルーキー2人が戦力になりそうというのは非常にポジティブな要素。ジェフの未来は明るい……そう思っていた我々に、悲劇の足音は静かに忍び寄っていたのでした。

さらば立花兄弟!涙のファイナルスカイラブハリケーン

キャプテン翼 GOLDEN-23にて、吉良耕三新監督が率いるU-22日本代表はオリンピック最終予選で大苦戦。大空翼、若林源三、日向小次郎、葵慎吾ら海外組を召集しないという判断が完全に裏目に出て、全6戦の3戦目までで1勝1敗1分という成績。

最終戦、ホームでのオーストラリア戦で3点差以上の差をつけて勝たなければオリンピック出場の夢は絶たれてしまいます。アウェイでは1-3でオーストラリアに敗れていますから、この世代の絶対正義である翼くんを中心とした海外組を召集しないという判断に対しては吉良監督の解任署名運動が起こっていても不思議ではありません

そんな運命のオーストラリア戦の前、3点差での勝利を目指すため立花兄弟は吉良監督に決意を告げます。

大人の体格となった立花兄弟にとって、スカイラブは自らの脚を破壊する危険な技にほかなりません。それでも、高さを武器にするオーストラリアに対してはスカイラブが有効なことも事実。自分たちが犠牲になってでも、U-22日本代表をオリンピックに出場させたい―――

ファイナルスカイラブハリケーンを敢行した立花兄弟は靭帯を負傷し即交代。救急車で運ばれていきました。

「すまん政夫…和夫…」って心の中で謝ってますが、若島津と新田を交代準備させていたのですかさず投入。完全に負傷交代は織り込み済みでした。ちなみに

吉良監督はオリンピック出場を逃した場合一生禁酒するという罰ゲームを自らに課していました。会見に詰めかけたメディアも「……吉良さん………」とドン引きです。

完全にお空の星となった立花兄弟。このあとなんやかんやあって日本は4-1で勝利し、オリンピック出場を決めたわけです。ありがとう立花兄弟。君たちのことは決して忘れない。


……で済むわけがありません。現在連載中のキャプテン翼 ライジングサンでも立花兄弟は治療中のようでめっきり出番なし。オリンピック日本代表は巨大戦力を有しているからいいとしても、ジェフはどうなるんですか?

高卒で加入後、現在はおそらく主力に成長したであろう選手が2人同時に負傷離脱、もしかしたら再起不能ってあまりにもひどすぎます。イビチャ・オシムをA代表の監督に強奪され、今度は若手スター選手をアンダー代表で失う。キャプ翼世界の千葉では間違いなく暴動が起きていることでしょう。

オリンピック出場を決めたということで、一生禁酒という罰ゲームは逃れた吉良監督。しかし「立花兄弟を壊して飲む酒は美味いか」みたいな横断幕を出されそうな気がしますので、どちらにせよ一生禁酒は守っていただければなと思っています。


さて、僕はそんな立花兄弟をゲームの中でだけでも救うべく、TSUBASA+というスマホゲームをプレーしておりました。

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TSUBASA+は先日惜しまれつつサービス休止してしまったのですが、J1・J2・J3所属選手が全員登場、海外クラブの所属選手も多数登場、キャプテン翼のキャラも含めて対戦して勝てば使用できるようになるというかなりすごいゲームでした。

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ジェフの選手はなんとかコンプリートしました。

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選手フェイスが結構似てるところも良かったです。

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元ジェフの選手も地道に集めてました。


ともあれ、立花兄弟を救うためにプレーしていたTSUBASA+。Jリーガーはホームスタジアムに近いエリアでは出現率がアップするため、フクアリに観戦に行くたびに血眼でゲットしていました。フクアリ周辺にワープできるアイテムを使えばいつでもジェフの選手が入れ食い状態となりスムーズにコンプリートできたであろうことに気づいたのはほとんどの選手を集め終わってから。

立花兄弟の出現率は非公開。(秋田では出やすかったのだろうか)彼らを探すためひたすらゲームを起動する日々が続きました。

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幸運にも立花政夫は早々にゲットできたものの、和夫が出ない。本当に出ない。ずっと出ない。何ヶ月も出ない。出ない。なぜ。反町くんは大量に出る。2人目の政夫が出た。もうこいつを和夫ってことにすればいいんじゃないのかっていうくらい和夫が出ないしそもそも2人目の政夫もバトルで負けてゲットできなかった。翼くんも出た。松山くんは出ない。和夫も出ない。そうこうしているうちに5人目の石崎くんが出た。ポジションがSBの石崎くんとFWの石崎くんがいる。そんな中でも和夫が出ない。ジェフの選手はジャンジャン出るのでどんどん溜まっていきコンプリートした。それでも和夫は出ない。和夫を求めて三千里。(TSUBASA+はポケモンGO的な位置ゲーでゲーム中で本当に三千里=12,000キロくらい移動しててもおかしくない)そうこうしているうちに出た!!!和夫が出た!!!!!そして負けた!!!!!!!!!!!!バトルで負けるとキャラゲットはできず、課金アイテムを使わなければ再戦できない。課金しようか迷っている間に再戦可能時間が終了。ふたたび和夫を探す果てしない旅に出ることとなった。そうこうしているうちにどんどん月日が経つ。3月、4月、5月……ようやく出会えた和夫。また会えたな。今回は万が一にも負けることがないよう戦闘力アップアイテムを注ぎ込み臨む一戦。絶対に負けられない戦いが、そこにはある。



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激闘だった。なんとか勝利した私は、ようやく立花兄弟と二人揃っての初対面をはたし、彼らを救うことに成功したのだ。ほぼ同じ戦闘力(CP)の2人。見た目もコピペかというほど似ているが、よく見て欲しい。髪の流れ方が逆である。そのことを知れただけでも、和夫を探して三千里駆けずり回った甲斐があったというものです。

ありがとう、TSUBASA+。現実のジェフでも、佐藤勇人・寿人兄弟のようにまた双子のスター選手が揃って大活躍してくれることを祈ります!!

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