見出し画像

~棒犬のかなりお役に立てない話 02~ ありがとう、TASCAM US-144MK2

前回の話『私は、ただのオジさん』の中にも登場したオーディオ・インターフェースの話です。
オーディオ・インタフェースとは、簡単に言うと、マイクやギター、シンセなどの音をパソコンに取り込むことができる機器で、アナログ信号をデジタル信号に変換できます。
この時点で、「なんのこっちゃ?」と思われた方。はい、私もそうでした(笑)。

楽器屋さんで、「パソコンを使った録音や編集には、DAWソフト(デジタルで録音や編集が出来る音楽ソフト)とオーディオ・インターフェースが必要不可欠ですよ!」と言われて、ワケもわからず購入してしまった私。
これから音楽を始めようと思っていた頃に購入し、それから10年くらいホコリをかぶっていたのが、TASCAM US-144MK2です。
私は、この製品を、DAWソフトのオマケのような位置づけで購入しました。いわゆる、抱き合わせ販売的な?
引っ越しの際には、オマケだし使い方も分からないし、捨ててしまおう、と思ったくらいです。
今は、無知とは、とても恐ろしいことだったと思っています(汗)。

時は過ぎて2020年、仲間うちで、人生初のレコーディングを宅録(自宅録音)でやってみようという企画がスタート!
しかし、コロナ禍による輸入規制の影響もあって、手に入れたい録音機器は、軒並み店頭から消える始末。
(音楽ソフトなどに詳しい方はご存じだとは思いますが、この手の機器の多くは海外社製が多いのです。)

「ああ、困った! THE END!」と思っていた私の脳裏によぎったのは、ホコリだらけの TASCAM US-144MK2 でした。
すでに廃盤となっていたこのオーディオ・インターフェースは、ソフトのアップデートも止まっていました。
しかし、TASCAM社のサイトのサポートは健在だったため、「こいつ、動くぞ!」(ガンダムネタ、わかる人いるかな…)状態にまで持っていくことができました。

性能については、現在の後継機 US-2x2-CU をはじめとする、最新かつ高価なオーディオ・インターフェースには敵いません。
そして、現在では、山のように素晴らしい機器は存在し、コロナ禍でなければ、簡単に入手できたことでしょう。
私の場合、録音マイクも同様に入手が困難でしたので、安価で旧式なものを使用しました。
それも相まって、正直、宅録の中で、いくつか困ったことは起きました。
もっと録音における技術があれば、大した問題ではなかったのかもしれません。
それについては、これからの課題としたいと思っています。
それでも、この子がいなかったら、宅録もできませんでしたし、この文章を書いていることもなかったと思います。

US-144MK2、10年も放っておいて、ごめんよ。
US-144MK2、本当にありがとう。
君は、僕のガンダムMk-IIだったよ!

ティアック株式会社|TASCAM
https://tascam.jp/jp/product/us-144mkii/spec

棒犬 Vo. Takanori Inutake

犬|WEBサイト https://inusound.com/ 【2021年09月公開予定】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?