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【海外参加展示 : 2021】Vibes

海外での展示を暫くの間休むため、この機会に自分用メモの意味も込めてまとめていこうと思う。②
同じ作品で3つの展覧会に参加しているが、展覧会のテーマについてなど、毎回考えているため分けて記事にした。


“Vibes”

International Art Exhibition
主催:Nartwork a.p.s.
開催期間:2021/9/11~2021/9/21
10:00-13:00、15:30-18:30、日曜休館。
場所:Castel Nuovo, Naples

vibes

◇展覧会コンセプト

原文が見つからなかったので、訳したものだけ紹介する。

「Vibes」展のコンセプトは、芸術作品創作の基礎となるアーティストの感情、魂の最も深い波動を高めることである。量子物理学の最新の研究によって明らかにされたように、波動は生命の基礎だからです。光、音、物質......すべてが振動であり、生命の原点であり、究極の源なのだ。 この展覧会では、これらの振動に形を与え、それをモデル化して、物質の根底にあるものを鑑賞者に可視化することに挑戦している。

▽展覧会コンセプトに対する自分の考え

▽提出した英文
I think that "Vibes" are the basis for creating artworks. It is also the moment that inspires to create artworks. "Vibes", the first motivation for my current artwork theme, was born from a question. That was whether the scenery we see is real or not. In response to this question, I am creating artworks based on the idea that the scenery is seen through memory.

▽日本語文
「Vibes」は作品制作の基礎ともいえる。制作のきっかけとなる、心揺さぶる瞬間も「Vibes」であるからだ。そして今回のように展覧会のテーマとして与えられたときに、作品を制作する上での「vibes」が自分の作品とどのように関わっていくのかを改めて考える機会となった。そして考えた結果の答えは、やはり作品制作の起源なのである。私の作品制作の起源は、目に見えているものが本物かどうかという、疑問だ。

◇作品

reminiscence

reminiscence
size : 420×594
Digital photo collage

▽作品コンセプト

▽提出した英文
Matter and sound exist in the air as vibrations. I believe that the vibrations of all things and people's emotions also exist in the same way. I thought that the vibrations of all these things mixed together would be memory. I create my artworks that make collage landscapes I have actually visited and photographed, and my own drawings. I will be exhibiting an artwork titled "reminiscence," which expresses my own interpretation of "Vibes" by collaging the memories that reside in the various materials that vibrate in the air.

▽日本語文
物質や音は空気中に振動として存在している。しかし、そこに感情の震えも同じように存在すると思う。それらが混ざりあった振動が記憶なのではないかと考えた。私は実際に訪れて撮った景色やドローイング作品をコラージュしていく事で、作品を制作している。空気中に振動して存在している様々な物に宿る思い出をコラージュしていく事で制作したこの作品は、私なりに「Vibes」の解釈を表現したものになっている。

上記にまとめた「展覧会のコンセプトに対する考え」「作品のコンセプト」は日本語の原文がメモ程度のものしか見つからなかったため、完全な元の文章という訳ではなく今回は英文の文章からまとめ直した。
他のアーティストの文書を読んで、力が入り過ぎてしまっていたと反省したのを覚えている。また作品に対してもこれっきりだと思っていたのと時間がたっぷりとあったため、展覧会のコンセプトから作品を制作した。


◇展示風景

写真とかが見つからなかったため、インスタで共有された展示風景のリンクを下記に貼った。


◇感想(初輸送という事もあり、長くなりました)

参加証明書
届いたカタログ

 「Nartwork a.p.s.」による企画展の最初の展示。このとき私はこれから長い付き合いになるとは思っていなかった。当時は日本人の参加者が今までいない事、日本から調べてもあまり情報が分からない事もあり、展覧会に誘われてから回答期限ギリギリまで参加するかどうか悩んだ。前職でお世話になった方がイタリアに詳しく、優しく親身に相談に乗ってくれ背中を押してもらった。この方がいなかったら、この素晴らしい体験は出来なかったと思う。頭が上がらない。

今回は初めて海外へ作品を郵送した事もあり、当時の事はとても印象深く覚えている。余裕を持ってEMSや海外輸送について入念に下調べをしていたのだが、いざ送ろうとした時に問題が発生した。郵便局から電話で「コロナの関係で便が減少している。それも空きがあまりなく、4週間以上かかるかも知れない。」みたいな事を言われた。当時はコロナ禍真っ只中。それなのに疎すぎてコロナの影響を考慮出来なかったのだ。展覧会までに間に合わないためキャンセルし、郵便局の方がぽろっと漏らした他の運送会社の名前をすぐに調べた。長くなるので割愛するが、そこからも大変な事が多かった。何とか指定の期間内に作品を届ける事が出来て本当に良かったと思う。

順調に物事が進まず大変だと思う事が多かったが、共有される展示風景を見ると参加して良かったという気持ちの方が何倍も大きくなった。展示場所がお城(の中のギャラリー)という事も嬉しかった。

多くの方に支えられて無事に参加することが出来た展覧会だったと思う。助けてくれた全ての方へ、心の底から感謝を伝えたい。

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