多分こういうときに
台風がくる。その前に準備しようね。当日はあまり外出しないようにしようね。
こんなセリフは気象観測をしはじめてから幾度となく繰り返された文言なのだろう。2019年になった今だって言われ続けているし今後も言われつづけることとなるセリフだ。
これは日本に住んでいて日本で起きることで、そこに住んでいるひとを助けようとして発せられる言葉だ。ぼくはこの「災害がくるかもしれないから備えててね」というお知らせがとてもすきだ。
もちろん災害は喜ぶようなことではないし、ないに越したことはない。だけど台風はヒトにはどうしようもない自然災害だ。この「災害がくるかもしれないから備えててね」が無かったらどうだろう。
もしかしたら今より日本の人口は減っているかもしれない。
ここからはとても恐ろしい話しをするのだけれど、もし気象庁が「台風がきたあとにとてもお金が儲かる仕事」だったらどうだろう。
被害があればあるだけ。あとから儲かる仕事だったら・・・。
「もしかしたら」台風がくることを伝えなくなるかもしれない。
「もしかしたら」台風がくることを伝えても規模を小さく伝えるかもしれない。
今はネット社会で、様々な「しっているひと」がいるからそんなことは絶対にないと言い切れるのだけれど、この「もしかしたら」はとてもだいじな考え方なのかもしれないなぁと思った。
「災害がくるかもしれないから備えててね」
ここから先は
444字
¥ 300
取材費や研究費に使わせて頂きます。おなかがすいたらぼくの晩ごはんがアップグレードします。