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2丁目


バイトが終わる頃、土砂降りの雨が降っていた。足元をびしょびしょにしながらバス停に着いてバスに乗り込むと、乗客は私だけだった。なんか嬉しい。パンツの裾はびしょびしょなのに靴下はあまり濡れていなかった。すごいぞホカオネオネ。オネオネってかわいい響き。


私の家の最寄りのバス停は3丁目である。2丁目を通り過ぎた先の3丁目。2丁目のバス停を通り過ぎ、次のバス停が3丁目だというアナウンスが鳴ったので降車ボタンを押した。

降車ボタンを押してすぐに、ヘッドホンで聴いていた曲がCメロを迎えた。あらゆる曲の全てのパートの中でいちばん気持ちいいとされているCメロ。頭の中の私は顔を歪めながら熱めの感情を乗せCメロを力強く歌っている。こぶしなんかもきかせちゃって。

やばい。バス停着いてるやん。もちろんバスには私しか乗っていないので、完全に私の降り待ちである。ごめんなさい。運転手さんにペコペコしながら急いで降りた。そしたらそこは2丁目のバス停だった。何??


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