虐待を受けた子供が二重三重に傷つかないために、里親さんが孤立しないために出来ること。 #こどもギフト

こんにちは!
年末の忙しいタイミングだと思いますが、児童虐待で苦しむ子供たちに少しでも何かしたい、と思われている方は、是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。

虐待など、傷ついたこどもたちの新しい居場所として必要な「里親」。

いま全国で約4,000世帯が、里子を受け入れています。
実は、1年未満でギブアップしてしまう里親さんが多数いるのをご存知でしょうか?

その背景にあるのは、実子を育てるのとはまた違う、誰にも吐き出せない「しんどさ」の蓄積です。

里親支援を10年間されてきた日本こども支援協会さんが今一番必要だと感じたのが、

里親同士が日常の「しんどさ」を共有し、相談し、正しい情報を得られる気軽な交流の場だそうです。
心の支えになる、全国初のコミュニティサイトだそうです。

NPO法人日本こども支援協会代表理事の岩朝しのぶさんがこの活動を始めたのは、岩朝さん自身が里親となったことがきっかけだそう。

岩朝さんは先天性の病のため自然妊娠が望めず、不妊治療を経て、里親(養育里親)の道を選びました。いまも、小学生の娘さんと暮らしています。

「里子を迎えて知ったのは、この現代で、「普通の生活を知らない」子がいるんだ、ということ。
5歳の子をお風呂に入れてあげたとき、「今まで一度も家でお風呂に入ったことがない」と告白され、その夜、その子の寝顔を見ながらむせび泣いてしまったこともあります」と語ります。

岩朝さんの説明によると↓

いま、日本で親と暮らすことができないこどもの数は約45,000人。

こどもたちは、施設か里親、いずれかに委託されますが、日本ではまだまだ里親制度の認知度が低く、
里親家庭で生活しているのは約19%。米国や他の先進国では70%以上であることを考えると、とても低い数字です。

里親委託率の国際比較(2010年のデータです) 出典:厚生労働省 「社会的養護の現状について(平成26年3月)

一方で、里親を「増やしさえすれば良い」というわけではありません。

2016年の児童福祉法改正を機に、厚労省も里親を増やす方針で各施策が行われていますが、里親を増やしても、里親をフォローする体制が不十分であれば、結果的に里親内虐待など、最悪の事態にも繋がりかねません。

里親にしか分からない。暮らしの中に散りばめられた、苦しさ

里親になること、里親を続けることは簡単ではありません。

実子を育てた経験のある方でも、また違う大変さがあります。私自身も、それを身をもって体験している1人です。

暮らしのはしばしで感じる、苦しさ

普通の子育てとの一番の違いは「実親」の存在です。

いくら我が子として育てている気持ちでも、実親の親権にはかなわない場面が多々あります。

例えば、里子の運動会に、突然実親が見に行きたいと言われたとします。

「里親は来ないで、でも弁当は持たせてほしい」。実親からそう言われると、やりきれない思いで里親はお弁当を作ります。

里子の運動会がいくら楽しみでも、写真一枚ももらえない。帰ってきた里子のお弁当のカラを洗いながら、涙が溢れてくる。。。

そんな感情が交錯しつつも、「この子に会いに来てくれてよかった」と思うのが里親の親心です。

先日、娘に水疱が出てきたので病院に連れて行ったら、「前にも水疱瘡、かかっていますか?お母さん?」と聞かれて答えられなかった。

私は4歳からこの子のママとして暮らして、もう8年。何でも知ってるつもりだけど、幼い頃の既往歴は分からない……。

一つひとつのことは、小さな出来事かもしれません。

里親ならではの「しんどさ」というのは、暮らしの中に散りばめられていて、致命傷があるわけではないのですが、それが積もると抱えきれないほどのストレスになってしまうこともあるのです。

日常の小さな悩みを、吐き出せる相手がいない

日々の苦しさがたまってしまうことが、実は大きな課題です。

里親家庭は、全国にたったの約4,000世帯。近所に気軽にいるような存在ではないので、なかなか身近で相談しようにも難しい。

(実子の)子育てに息づまっても、家族や周りに相談すればアドバイスをもらえたり共感してもらいやすいものですが、里親はできない。かといって児童相談所に話をするのも憚れる……。

唯一、里親同士の場として「里親サロン」が、1ヶ月に1回程度開かれています(地域によります)。

しかし、参加率が悪いというのが実情です。都心部であれば近場で開催されていてまだアクセスしやすいかもしれませんが、地方だと片道1時間以上かかるケースもあり、ハードルが高いのです。

子育て経験がある方なら、こどもがぐずって出かけるのを取りやめるというのは「あるある」ですが、里子の場合は一般のこども以上に心身が不安定な子も多く、簡単に外出するのは難しい。

全国の里親が集える、居場所としてのコミュニティサイト

同じ悩みや不安を持つ里親同士が交流できるコミュニティサイトを作りたい。そして、「里親と話してみたい」という里親に興味がある方も交流できる。

それが、今回のプロジェクトの目的です。

サービス名は、「One Love」。

現里親さん向け機能

・里親同士がクローズドに、チャット等で交流できる
・全国で開催される研修や、里親に必要な情報が、まとまって見られる
・里親さん対象の各種アンケートを実施、その結果が見られる

里親になってみたい……という方向け機能

・先輩里親の体験談、よくある質問、里親になるには?などのコンテンツが見られる
・里親に興味がある人の「関心度」を段階的に高めることができ、各段階の人数などが可視化
・里親への関心度が高い人を、行政に斡旋できる

特に重視したのは里親同士の交流機能だそう。
ただし、チャットに参加するには必ずユーザー登録が必要で、クローズドな場であることを保証します。

また、各里親ユーザーの地域や里親種別(養子縁組里親 / 養育里親 / 専門里親など)がプロフィールで分かるようにすることで、より自分に近い人と話ができるように工夫します。

すでに、大阪府立大学の伊藤嘉余子教授ほか、児童福祉に精通している方々からの協力も決まっており、行政からも「窓口としてサイトを紹介します!」と名乗りを上げていただいています。

里親さんの支えになる。そんなサイトに育てます。

サイト制作は、ソーシャルビジネスに長けたリタワークス(株)が担います。

しかし、最後の課題が資金です。

チャット機能等、各種機能を盛り込んで完成させるために必要な金額として、今回のクラウドファンディングでは、500万円を目標に掲げることを決めました。

大きな額であることは承知しています。それでも、このサイトは全国の里親さんのために、そして将来の里親さんのために、絶対に支えになるものであると断言します。

里親が安心して養育できる環境を整える。

私が10年間、活動を続けてきたひとつの集大成としてのクラウドファンディングです。

どうか応援いただけますと幸いです。ご支援、よろしくお願いいたします。


ということで、私たち
#こどものいのちはこどものもの  は、
#こどもギフト
で、このポータルサイトのクラウドファンディングを全力で応援できればと思います。

https://readyfor.jp/projects/onelove

子育てをしている中で、実親でさえ孤立を感じてしまって苦しくなることもたくさんあります。
里親さんの孤独は今の現状だとその比ではないと感じます。
親の孤立を防ぐことは、こどもを守るために本当に大切なことです。

虐待を受けたこどもと接する里親さんの孤立を防ぐことはこどもを守ることと直結するからです。

虐待を受けたこどもは心に傷を抱え、本来とても手厚く保護されるべき存在です。彼らの心の傷を癒せて初めて保護できたと言えるんだとも思います。

また、里親をやってみたい、と思う方の窓口になることも今非常に大切なことだと思います。
孤立しない里親さんが増えれば、こどもたちがそれだけ救われる。

是非応援できればと思います。
正直、国がやることではないのかと思います。が、難しいそうです……。

拡散だけでもとても嬉しいです。
里親さんとこどもへのクリスマスプレゼントをどうかよろしくお願い致します。

#こどもギフト
#こどものいのちはこどものもの

https://readyfor.jp/projects/onelove


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