【2020松本山雅】vs千葉(8・12)A プレビュー

1.もう負けられない

厳しい戦いが続く中、スタイルが似ているジェフユナイテッド千葉とのアウェイゲーム。

前節千葉は2-0で町田に完勝。
久々の勝利となっている。

ここ数試合でメンバー交代が複数あり、日程的にも不利なところがある千葉が、どのようなプランで来るのかに注目か。


2.千葉予想スタメン

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町田戦では5人のメンバー変更があり、そのうち鳥海、熊谷はベンチ外。
理由がわからないが、ターンオーバーだと予想している。
前節終了後のコメントで、選手を混ぜながらとコメントしているため、そのような布陣を予想した。


3.両チームデータ

・千葉チームデータ

総得点11(12位)
総失点8(7位)
(ほぼ全てが、セットプレーとクロスから)

1試合平均データ
クロス 16.9回(4位)
ショートパス総数 198回
ショートパス成功 151回(76.3%)
ロングパス総数 63回
ロングパス総数 34回(54.0%)
PA侵入回数 8.7(20位)
攻撃回数 108.6回(17位)
ボール支配率 46.4%(16位)
タックル 19.6回(5位)
クリア 28.6回(1位)
インターセプト 2.6回(1位)

クロス回数が4位と、クロスでのチャンスメイクが多い。
また、ショートパスの回数、成功率共に低く、山雅より少し少なめである。
クリア・インターセプトと1位、タックルも5位であることから守備でボールを刈り取って全てを攻撃に繋げている訳では無い。セーフティーな守備を心がけていると言えるだろう。

・山雅チームデータ

総得点9(15位)
総失点12(13位)

1試合平均データ
枠内シュート 4.2回(6位)
クロス 13.4回(12位)
ショートパス総数 235回
ショートパス成功 181回(77.0%)
ロングパス総数 55回
ロングパス成功 23回(41.8%)
PA侵入回数 12.4回(5位)
攻撃回数 120.2回(5位)
ボール支配率 46.8%(14位)
クリア 19.6回(17位)
タックル 22.1回(2位)
インターセプト 1.6回(19位)

特筆すべきはやはりロングボール。
直近の試合が反映されていないものの、ロングパス成功率は相変わらず40%付近。
ここのテコ入れは必須か。


4.千葉守備

千葉は4-4-2を維持して、そこまで最終ラインにプレスをかけることはしない。
ポイントは縦パスが入ったタイミングで、コンパクトなブロックを組んでいることから、数人で囲って奪い、カウンターが理想形。

特に、最終ラインにプレスをかける際は、下げるボールに連動してラインが上げられていることを確認し、プレスに行っている。
また、激しくボールに向けて走ることはせず、ある程度省エネのプレスをかけている。
走るところは走る、走らないところは待つという線引きをしっかりとチームとして共有できている。

キーはボランチ。
ボールを狙えるタイミングを適切に判断し、必要とあれば前にプレスしカウンターに繋げてくる。
ロングボールのセカンドボール処理の役割もしっかりと担うため、ロングボールケアを優先した場合は、最終ラインは余裕を持ってボールを持つことが出来るだろう。
柔軟に攻めていくことが求められる。

その他の狙い目としてはサイド。
狭いブロックを組んでいることから、サイドには比較的スペースが空いている。

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そこに上手く配球して、高い位置で起点を作りたい。


5.千葉攻撃

基本はロングボールでFWに収めるところから。
FWへのフォローは、もう一方のボランチ、プレーサイドのSHとボランチ。
近い距離でサポートがあり、山雅とは違ってFWが背負ってキープしてから離すまでの時間は短い。
この点が千葉の攻撃が厚く、ロングボールを放り込んでも二次攻撃、3次攻撃とつながってくる要因である。
ただ、疲労が来る後半になると、サポートがおろそかになりがちなところもあり、町田戦では点差も相まってなかなか起点を作れずに戻らざるを得ない展開になってしまっていた。

前からプレスをかけた際に、バイタルが空いてしまうと、そこにサポートに来た選手が前向きでボールを保持するシーンを作られてしまうため要注意。

また、押し込んだ展開からは、基本的に数人が絡んで突破しクロス、ないしサイドチェンジという形が定番。
単純にクロスをあげられるだけでも、劣勢になりかねないため、出処はしっかり潰しておきたい。

攻撃においてもキーはボランチ。
押し込んだ際のサイドチェンジや、最終ライン裏のスルーパス、こぼれ球からのミドルなど、攻撃においても多くのタスクを担っている。
ボランチの選手たちに余裕をもってボールを持たせないことが重要か。


6.山雅予想(提案)スタメン

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フォーメーションは3-4-2-1

3バックの選択に批判的な意見を持つ層がある程度いるため補足すると、対戦相手の千葉は今季3バック相手に未勝利である。

まず、前線のプレスは中央に誘導。

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斜めより縦から直線的にロングボールを入れさせることで、保持しずらい状態を作りたい。
撤退時にはサイドで数的同数を作り、易々とクロスを上げさせない状態を作りたい。

カウンターでは、SBの裏のスペースに流れて、ロングボールを収める展開を作りたい。そこに前向きでサポートする選手がついてこれると、前進の可能性は高まるか。
保持時にはなるべくサイドを振るのが理想。FWがしっかりと下がってくるため、大回りのチェンジが求められるが、ここで1つ飛ばしのパスを展開できるとなお良し。

「起用理由」
服部…セットプレー守備と、大型ぞろいの相手最終ラインに対抗するため。
米原…パスを散らしてほしい。1個飛ばしのパスはここから。
前…1vs1を考えると適任か。1個飛ばしも可能?


7.まとめ

どちらも今後上位陣との戦いが続くため、勝ちが欲しい試合。

特に山雅はこの辺りで連敗を止めないと、昇格どころか来年の編成に影響が出かねない。
そんなデッドラインがもうそこに来ている。

似たスタイルをもつ千葉だからこそ、ここで勝つことが求められる。


データ参照

Football LAB