空に恋した女の子の物語！アニメ映画『ブルーサーマル』

今回はkayserが担当します。2022年3月4日から全国公開されるアニメ映画『ブルーサーマル』。縁あって初号試写に行ってきました。そこで今回は、まさに公開直前の『ブルーサーマル』を一ひと足お先に紹介します！

アニメ映画『ブルーサーマル』とは

アニメ映画『ブルーサーマル』は、「月刊コミック＠バンチ」に連載されたいた小沢かなのマンガ『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』が原作となっています。第一部というかたちで全5巻はすでに完結。2021年からは、前日譚となる『ブルーサーマル FIRST FLIGHT』がLINEマンガにて連載開始されました。

小沢かなが学生時代に在籍していた航空部での実際の経験をもとに描かれた青春ストーリー。キラキラの学生生活を夢みながら大学生になった主人公・都留たまきが、ひょんなことから航空部に入部。そんなたまきが空の魅力を知り、大事な仲間と出会っていく様を描いています。

プロデューサーが原作マンガに惚れ込み、数年かがりで本作の製作・公開を実現した混信の作品。今をときめく豪華声優陣や才能溢れるスタッフ陣が集結し、美しい空のかけがえのない物語が完成しました。

アニメ映画『ブルーサーマｒ』あらすじ

主人公・都留たまきは、キラッキラッの大学生活を送るため、東京の大学へ進学することに。高校時代はバリバリの体育会、バレーボールで頑張ってきましたが、大学進学を機に、サークルや恋愛で充実した学生生活を夢みていました。

しかし、航空部の大事なグライダーに傷をつけてしまい、なりゆきで雑用係として入部します。そんな中、主将の倉持とともにグライダーで初めて空を飛んだたまきは、すっかり空に魅了されてしまうのでした。

持ち前の明るさと培ってきた運動能力、天性の才能を生かし、めきめきと頭角を現していくたまき。空の魅力もさることながら、信頼できる仲間にも恵まれ、大きく成長していきます。空にかけるたまきや仲間たちの青春を描いた物語です。

『呪術廻戦』でもお馴染みの豪華キャスト陣！

アニメ映画『ブルーサーマル』の主人公・都留たまき役に抜擢されたのは、女優の堀田真由。連続テレビ小説『わろてんか』『エール』などテレビドラマや映画と数々の話題作に出演してきた堀田ですが、本作ではオーディションに挑戦。見事、たまき役を勝ち取りました。この作品で初の声優にチャレンジしています。

天真爛漫で一生懸命なたまき。オーディションでは、堀田のまっすぐな声がそんなたまきのイメージにピッタリだったそうです。初めてのアフレコにも関わらず、長丁場の収録にひたむきに声を吹き込む堀田にスタッフも感心したといいます。

そんな堀田を支えるべき、ベテラン声優陣も起用。青凪大学航空部主将の倉持潤には島﨑信長、たまきを支えるよき先輩・空知大介には榎木淳弥、たまきの姉・矢野ちづるには小松未可子と大ヒット公開中の『呪術廻戦』と同じ声優陣がたまきの周囲を固めています。そのほか、小野大輔、古川慎、村瀬歩、寺田農など文句なしの実力派も集結しました。

ここが魅力！注目ポイント！

原作マンガ『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』とはまた違った魅力を持つアニメ映画『ブルーサーマル』。その完成度の高さと魅力的な物語に心打たれる人も多く存在しているはず。そんな本作の魅力についてまとめてみました。

1. 空の魅力を存分に味える

本作は空に恋する大学生の物語です。原作マンガでも小沢かな描く空の青さや美しさは作品の魅力のひとつ。それをアニメーションならではの表現で、さらに魅力的に描いています。

空だけなく、たまきや仲間たちが見るグライダーからの美しい風景を観客も楽しむことができます。スクリーンいっぱいに広がるその風景は、映像作品ならではの迫力で見る者を惹きつけて止みません。

2. 原作とは異なるラスト

原作マンガは全5巻。この5巻分の物語を2時間弱の物語として非常によくまとめているのが、アニメ映画『ブルーサーマル』。筆者は原作未読のまま映画を鑑賞しましたが、それはそれとしてとても魅了されてしまいました。

鑑賞後、どうしても原作マンガも楽しみたく一気読み。ああ、ここが違うのか！など新たな発見もありました。大きく異なるのはラスト部分。

原作マンガのよさを踏まえた上で、アニメスタッフの原作に対する答えが表現されているように思えました。ある意味、スタッフの願いにも似たラストが待っています。

本作だけでも十分に楽しめますが、マンガと比較することも魅力のひとつだと感じました。

3.キャラクターの持つ魅力

本作の圧倒的な魅力を持つのが主人公のたまき。小柄な体からは想像もできないパワーと持ち前の明るさ、ひたむきに努力することのできる才能を持ち合わせた理想的な主人公です。そんなたまきにも大きなトラウマが。

彼女を支える大事な仲間たちもそれぞれに悩みを抱え、人知れず向き合う姿も描いているのが本作です。グライダーの腕を上げる一方で、それぞれが自身の問題と向き合いながら、成長していく姿にみな心動かされていくことでしょう。

4.制作秘話

本作は東映のプロデューサーが企画をしたアニメ作品です。東映といえば、グループ会社に『ワンピース』など数々の名作を生み出している東映アニメーションがあります。

本作もてっきり東映アニメーションが制作しているのだろうと思いきや、なんと別会社。制作を担当しているのは『ルパン三世カリオストロの城』で知られる老舗スタジオのテレコム・アニメーションフィルムです。

それはこの企画が「新たな企画には新たな制作体制を」というテーマで進められたからです。もともと社内の企画公募から採用が始まった本企画は、作品同様に「ブルーサーマル」をつかまえ、多くの優秀なスタッフの手で完成させられました。

まとめ

新たな風を取りいれ、新たな風を生み出したアニメ映画『ブルーサーマル』。2022年3月4日から劇場公開が始まります。

主人公たまきが空に一目惚れをしたように、この作品に一目惚れした筆者も一人でも多くの人に作品の魅力を伝えたく、今回の作品に選びました。原作マンガも一気読みしてしまったほど。ぜひ多くの人にこの感動を共有してほしい素敵な作品です。

kayser