おすすめドラマ!『教祖のムスメ』
今回はkayserが担当します。2022年毎日放送の深夜ドラマ枠「ドラマ特区」にて放送された『教祖のムスメ』。昨今、漫画や小説を原作とするドラマが多い中、完全オリジナルのドラマ作品です。今回はこの『教祖のムスメ』を紹介します。
『教祖のムスメ』とは
『教祖のムスメ』は、2022年の夏ドラマのひとつとしてTBS系列、毎日放送の深夜枠「ドラマ特区」で放送されました。この「ドラマ特区」では、深夜放送ながら注目のキャストを起用し、才能溢れるクリエーターたちが質の高い作品を作り出しています。
漫画を原作とする作品が多い枠ですが、本作『教祖のムスメ』は完全オリジナル作品。コンテンツスタジオ「storyboard」が企画・制作を担当しました。
とある高校に妖しい雰囲気の美少女が転校してきました。その少女がやって来てから、さまざまな事件が起こっていきます。そんな少女に巻き込まれていく双子の兄妹・湯田一真といちか。物語は思いもしない展開へ向かっていくことになるですが......。
回を追うごとに衝撃の展開を迎える本作。一度観たら、最後まで目が離せない学園サイコサスペンスです。
『教祖のムスメ』あらすじ
湯田一真といちかは双子の兄妹。父親は週刊誌の編集長、母親は彼らが幼い頃、病気で亡くなってしまいました。
ある日一真は、いちかがクラスメイトの黒沢美優からいじめを受けている現場を目撃してしまいます。しかし、助けることもできず、その場から逃げ出すことに。いちかはいちかで誰にも言えず、我慢の日々が続いていました。
そんな折、一真といちかが通う高校に転校生がやってきます。桐谷沙羅という名の美少女です。彼女は、いちかがいじめられていることに気付き、いちかを救ってくれるのでした。そして、一真とも徐々に親しくなっていくことに。
沙羅が湯田兄妹と親しくなる中、彼女が転校してきてからというもの、学校では次々と事件が起こっていきます。一真といちかはいつの間にかそれらの事件に巻き込まれ、次第に家族をも翻弄されていくのでした。
果たして沙羅の正体は。なぜ、湯田家が狙われるのか。怒涛の展開を迎える学園サイコサスペンスです。
おすすめポイント①主人公の妖しい魅力
『教祖のムスメ』でまず魅力的なのが、桐谷沙羅というキャラクター。大人びた妖しい雰囲気の美少女です。演じる茅島みずきのスタイルのよさもありますが、高校生とは思えないそのキャラクターに誰もが釘付けになることでしょう。
実はこの桐谷沙羅とは仮の姿で、本当の名は成宮零。成宮零には悲しい過去があり、ある目的を果たすため、一真といちかの通う高校にやってくるのでした。
正直、茅島の演技はまだまだ拙い部分もありますが、この桐谷沙羅というキャラクターにはピッタリ。このキャラクターを作り出せたということが、『教祖のムスメ』の魅力のひとつです。
キービジュアルにある沙羅の強い眼差し。とても印象に残るビジュアルです。まるで、この物語がただでは終わらない=沙羅の決意を暗示しているようにも感じられます。
おすすめポイント②展開の面白さ
『教祖のムスメ』というタイトルからして、ただの学園ドラマでないことは容易に想像できるものの、どんな展開になっていくかはわかりませんよね。そんな中、ドラマの最初から衝撃的なシーンで始まるのが、この『教祖のムスメ』。
やっぱりそういう方向だよね、と妙に納得しつつ、その衝撃の展開に至るまでを遡っていく構成になっています。最初からアッパーパンチをお見舞いされた視聴者は、その痛みを抱えたまま、まずはそこに至るまでを確認していくことに。
常に不穏な雰囲気を抱えたまま、物語は進んでいきます。「教祖」というタイトルからして、新興宗教の話であることは理解できるかと思います。そこに、「洗脳」「疑惑」などという否定的要素、「信用」「正義」といった肯定的要素が絡み合って、混線しながら、どんな結末へ向かうのかという不安定な面白さがあります。
何が真実で、何が正義なのか。深い迷宮の中で光を探しながら、果たしてそこに辿り着けるのか。何とも不思議な感覚に陥るドラマです。
おすすめポイント③若手キャストの健闘
『教祖のムスメ』は学園ドラマです。よって多くの若手俳優が登場してきます。主演の茅島みずきはもちろんのこと、そのほかの若手キャストの健闘ぶりも楽しめるドラマにもなっています。
湯田一真役の藤原大祐、湯田いちか役の豊嶋花。どちらも難しい役ながら、見応えある演技を見せてくれます。また、個人的には、一真の親友・本間拓実役の池田優斗がおすすめ。俳優歴12年のベテランです。
そのほか、黒沢美優役のAKB48の小栗有以や中野亜紀役の莉子など若者から支持されている注目の俳優陣も出演。若手キャストの勢いがこのドラマを牽引していることは言うまでもありません。そういうポイントでも注目してほしい作品です。
まとめ
『教祖のムスメ』を視聴するきかっけは、このタイトルと茅島みずきが見つめるビジュアルでした。てっきり漫画が原作の作品かと思いきや完全オリジナルとは!そして、ドラマとしてのクオリティも非常に高く、こういう作品が多く出てくるといいなと素直に感動した作品でした。
kayser
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