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クリスマスコミュ「線たちの12月」の温度

感想です。

・イヤホンをしてコミュを読んでいたので、斑鳩さんが叫んだり机や壁をバーンするたびにビクッとした。そして気付けば斑鳩さんのマネージャーに感情移入していた。
感情が揺れ動く人と一緒に働くのってその人の本来の人間性が良くても消耗するし、コミュからもすごく気を遣って話しかけている雰囲気が伝わってくる。
マネージャー、メンタル大丈夫?
斑鳩さん自身もジェットコースターのような感情の急降下は辛いと思う。
連投したコメントは後で消すんだろうな。
こういう発信をするアイドルはリアルでも一定数いて、そういうときのファンの「私は味方だよ」みたいなコメントに空虚さを感じるんだけど(でも自分もゆっくり休んでねとか言っちゃう)、斑鳩さんはどんな気持ちで眺めているんだろう。

・小糸さんが教室に馴染めていなそうで悲しくなった。よく知らない人と過ごす居心地の悪さに耐えられなくて少しでも接触を減らそうとしてしまうの、かなり思いあたる。思春期のモゾモゾした居心地の悪さを追体験した。
だからこそ、終盤凛世さんと少し距離を詰められたのは救いになった。もう後半、凛世さんいけ!!!今だ!!!飴だ!!!!みたいなかんじで応援してた。
凛世さんも普段は歩み寄られる側が多そうだけど、今回踏み出す側にまわっているのがいい。
日報の文言なんてLINEで決めれば済むことをきまずいながらにわざわざ集まって書くところに2人の生真面目さが出ている。

・咲耶さん聞き上手すぎない...?
聞きに徹してくれるし、会話を広げる相槌も上手だし、ずっとお話ししていたい。
王子様ムーブでぐいぐいくるかと思いきや、小糸ちゃんや透さんとの距離のとり方が包み込むようで泣きそうになった。なんてコミュニケーションが上手いんだ。みんなに興味や尊敬を持って接することができる、咲耶さんの美点を改めて認識した。

・対して、第三者から見た透さんの絡み辛さを感じた。普段プロデューサーの視点から見ているのであまり感じなかったけど、よく知らない人への対応がナチュラルに塩で興味のなさが伝わってくる。そこに悪意がないので余計ウッとなる。
同じ事務所のユニット名が言えないってよっぽどだぞ。
透さんに恋をしたら、愛しいのに憎くて情緒がめちゃくちゃになりそう。
でもおいしいとこ持ってくので結局悔しがりながら好きになってしまう。動物的な感覚でクリティカルヒットを捉える術を知っているというか、そういう人っているな。

・灯織さんとP間でどんな具体的な会話があったかは分からないけど、灯織さんがじっと悲しみを噛み締めていて、大人な反応に余計切なくなった。名乗るほどの者ではござらんって武士かよ!と思ったけど、灯織さんのその不器用な真っ直ぐさは美しい。

・アイドルのゲームの、しかもクリスマスイベントで細かい人間関係のすれ違いを見せられてびっくりしたけど、居心地が悪くて寒々しい外の人間関係と、家族の暖かさの温度差で、なんかクリスマスキャロルみたいな話だなと思った。

・「冬の隙間」の構図が天才





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