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ヴィデオドローム

先日輸入版のBDを購入して久々に観ました。
監督はデビッドクローネンバーグ。古くは超能力スプラッターモノの「スキャナーズ」や蝿男の恐怖「ザフライ」近年は「ヒストリーオブバイオレンス」とかが有名ですかね。内容はビデオの話で多チャンネル時代にオリジナリティと新鮮な刺激のあるコンテンツを求めるマイナーテレビ局社長のマックスが残酷ショーを展開しているビデオドロームを見つけて見ていると次第に幻覚を見るようになり、やがて肉体にも変化を及ぼすようになる…という当時に合った、今でも通じるテーマの作品ですが、いかんせん出てくるのがビデオテープ(しかもベータ)なんで、その辺の古さは残念だなぁと…後はまだCGがない時代で特殊メイクがものすごくて呼吸するビデオテープや脈打つブラウン管テレビ。更に腹に女性器のような亀裂が出来て
手とか銃とか出したり入れたりするのを特殊メイクで作ってしまうリックベイカー。中々暗く静かな作品ですが、多分大金掛かってる感じで当時は日本で映画公開される予定が多分無くて、たまたま見たSF映画雑誌の海外ホラー映画特集で死霊のはらわたやバスケットケースと共に未公開な名作として知りました。クローネンバーグ的には過激化するメディアが人に与える悪影響を視覚的に表現した、らしくて良い作品だと思います。ちなみに最初にレンタルで見た時は何箇所かモザイクならぬボカシが入っている箇所があったのですが輸入版で買ったBlu-rayにはそれが無くて、無かったところで特になんともないシーンでした。

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