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春分の日に季語で遊ぶワークショップに参加したよ🌸
3月20日 春の嵐が吹き荒れる日に、自問自答ガールズのとつきさんが主催する「#季語で遊ぶワークショップ」に参加してきました!
この対面ワークショップが開催されるのは2回目。
第1回ワークショップに参加されたガールズさんのnoteを拝見して、何それ面白そう〜!わたしも俳句と仲良くなりたい!と思いすぐさま参加希望のメッセージを送ったのでした。
俳句ってあれでしょ、松尾芭蕉とかの……五七五のやつ……季語とかが入るやつ……「ほしとんで」は薺さんが好きだよ……
そのくらいのふんわりした知識で参加したのですが全く問題なし!
初心者もとっても楽しめて世界が広がるワークショップでした。
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季語って何?誰が決めてるの?俳句って文語体が使われててとっつきにくい感じがする……
といった「知らない」ゆえの心のバリアを優しく解きほぐしてくれるような内容で、俳句と季語への解像度がぐんぐん上がっていくのがわかりました。
中でもとつきさんが説明してくださった「季語の役割」でそうだったのか〜!と雷が落ちる感覚が⚡️
たった十七音の句の世界をぐっと広げる起爆剤なんだ!「ルールとして入れるべきもの」という認識しかしていなかった……!
俳句、すごいぜ……!
好きな季節の好きなところをあげよう
事前アンケートで答えた好きな季節ごとに、四つのグループに分かれてワークを行なっていきます。
わたしは一番目に「春」を挙げていたのですが、第二希望の「冬」グループに割り振られました。冬も大好き!
「冬の西日が好きなんです」と言ったら「わかります〜!」と返ってくる嬉しさよ……☺️
![](https://assets.st-note.com/img/1711020789827-RbWQjr4zy0.jpg?width=800)
こんなふうに季節の好きなところを語り共感し合えるというのは、慌ただしく生活しているとなかなか機会がありません。そういった意味でもとても豊かな時間だったなぁ〜と思います。
冬ぬくし日当りよくて手狭くて/高浜虚子
同じ冬グループのかとうさんが教えてくださった俳句。西日が差すオレンジ色の部屋が目に浮かぶよう……
ときめく季語を探してみよう
歳時記を開いて好きな季語探しのワーク。こちらはグループ分けの季節関係なく選びました。
わたしが気に入った季語はこんな感じ↓
風死す・木下闇・山笑う・蛇苺・冬薔薇・草いきれ・雪折・冬萌・ふきのとう・春の闇・佐保姫・竜田姫
🥀「死」「闇」「蛇」など「陰」のイメージを含む言葉
👀「山笑う」「佐保姫」「竜田姫」など自然を擬人化した言葉
🌿 H音、S音の含まれる柔らかくしっとりした質感の言葉
がときめくポイントみたいです。
「ほんのり陰」や「柔らかでしっとり」は確かに創作やファッションの好みとも通じている気がします。面白いな〜!
キリリとした雰囲気の季語をあげる人、柔らかく可愛らしい季語をあげる人、好きな言葉を選ぶだけでこんなに個性が出るのか!というのがとても興味深かったです。
🌿ここから余談🌿
「風死す」の例句として歳時記に載っていた
風死してコーラン響き渡りけり/白井薔薇
という句があまりにかっこよくて好きな季語の一番目に入れちゃったので語らせてほしい!
「風死す」は晩夏の季語。
盛夏の真昼間、風が止んで耐えがたい暑さになること。
初句で湿度の高い日本の夏の情景が浮かんだ後に「コーラン」というアラビア語が続くのにドキッとするし、じっとりとむせ返るような夏の日本と、熱く渇いた砂の国の言葉との対比がかっこいい……!
そして「響き渡りけり」!
わたしが作者だったらもっと詰め込めるとばかりに、絶対に「コーラン響くホニャラララ(何かしらの言葉)」と情報を足してしまうところ。
だけど「響き渡りけり」とシンプルに結ぶことで、余韻が生まれてコーランの詠唱が響き渡っている情景が目に浮かぶのだなぁ(詠嘆)
俳句、なんて美しいんだ……
🌿余談おしまい🌿
エモーショナルアイテムに季語と俳句を添えてみよう
ワークショップの後半には、エモーショナルアイテムに添える季語と俳句を探そう!というワークがあります。
わたしのエモーショナルアイテムと選んだ季語はこちら↓
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🌸アイテム:レディディオール(アンティークピンク)
🌸選んだ季語:花守
花守(はなもり)は晩春の季語。
お寺や庭園で人々が鑑賞するお花の手入れをしたり守ったりする人のことだそうです。初めて知った!
Diorの創設者であるムッシュ・ディオールが深く園芸に親しんでいたことから、お花はDiorにとってとても重要なモチーフ。
デザイナーさんやお針子さん、店員さん……お一人お一人がDiorという庭の「花守」だなぁと思い、この季語を選びました。
そしてたくさんの花守さんたちのおかげでわたしもDiorを好きになって、心にお花が咲いたなぁ🌸という気持ちを重ねて
花守に心開きし花のこゑ/大東晶子
こちらの俳句を紹介したのでした。
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わたしのnoteを読んでレディディオールの試着に行ったよ、と教えてくださった方がいらして、なんだかジーンとしてしまったな。
実は数日前に歳時記を開いて「レディディオールに添えるならこのあたりかな……」と目星をつけていた季語があったのですが、当日のワークショップではぜ〜んぜん違う季語を選んでいました。そういうこともある。
自問自答ファッション教室のように脳みその普段使わない部分を動かす感覚で、ちょっとドキドキしつつも楽しいワークでした!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134758352/picture_pc_9a9e6e7ecf4347c7ffa2fa6c16353908.png?width=800)
ワークショップ後はとつきさんおすすめの中華料理店へ。
お皿に筍やアスパラを見つけては春の季語だね〜とワイワイしながら美味しいごはんを囲みました。
本当に何を食べても美味しかった!
ファッションの話もたくさんできて満足☺️
「季語で遊ぶワークショップ」は今後も開催予定とのことなので、ご興味のある方はとつきさんのSNSを要チェックです!
#季語で遊ぶワークショップ は、これまで俳句や季語にほとんど触れてこなかった方を主に対象として、季語に親しみ、俳句を"読む"入り口としていただくことを主に目的としたワークショップです。自問自答ガールズをメインに開催していましたが、それ以外の方も興味がありましたらぜひお声がけください✌️
— とつき🌱俳句鑑賞 (@totsuki_hk) March 21, 2024
とつきさん、参加者の皆さま、楽しく学びの多い時間をありがとうございました〜!
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