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子宮体がん6_局所麻酔について

今回の子宮体がん検査の子宮内膜掻爬(そうは)術(一泊入院、局所麻酔)と子宮・卵巣・卵管の摘出手術で私は初めて(歯科治療や切開などの治療以外の意識消失する)麻酔を経験した。

子宮内膜掻爬術とは、麻酔下で子宮内膜をかき出す手術で、これでがんの細胞検査を行える。
子宮頸管の拡張する薬(?)を膣に入れられて数時間後に手術となるので一泊して手術となる。
膣の中に異物を挟んでの一泊だが、それは違和感はあるけど許容範囲内の状態で一夜を過す。

翌日、手術前に麻酔用の針を事前に入れられた後、案内された手術室というか処置室?があまりにショボくてビックリした。
この病院がたまたまなのか分からないが、窓のない薄暗い、そして物置きのような部屋に例の開脚できる椅子が片隅に設置された部屋で、不衛生な感じしらする部屋だった…。
『こ、ここでやるの…?』一気にテンションが下がるがここまできて嫌ですとも言えないので、椅子に座る。
用意された麻酔が私の腕の針にセットされる。
私の処置をする先生は事前に合うこともなく、名前はカルテに書かれているのだろうが誰が私の子宮内膜を取り出すのか分からないまま足を開いて椅子に座っていると、男の先生が入ってきて「さあ始めますか~麻酔入れて~」と指示を出す。
「麻酔入れますよ~1・2・3~」という声と同時に…
なぜか当時流行に流行っていたBillie Eilishの“bad guy”が聞こえてきて、草間彌生のオレンジと黒のドットの世界にドンドンドンドン無重力に飲み込まれるような感覚に落ちた。その時、医師が膣に器具を入れて、きっと私は痛くて声を上げたようで「もっと(麻酔を)入れて」という医師の声が聞こえてからは記憶が無くなっている。
その一瞬の行為に『子宮内膜掻爬術、私の子宮の中をグチャグチャに引っ掻き回して取り出されるんだ』と思いながらビリーの歌声とともに私の記憶は無くなっていった。
術後、名前を呼ばれて目を覚まして、そのまま(足開いたまま)一人取り残された。
『なんで?なんでこの状態?』と思って足を閉じようとモゾモゾしていると看護師が戻ってきて下着をつけてくれた。その時もうろうとしながらも私が足を上げて下着をつけやすいように必死で足を閉じようとするのをみて「すごい!」という看護師…。『なんなん?この病院大丈夫?ホスピタリティーはどこにあるんじゃ~~!』と叫びたいけど、麻酔のため物凄い頭痛がして声も出せないし身体も動かない…。

車いすで部屋に戻り休んでいるとこの日初めての食事(昼食)が提供された。
「今日は食パンです」と言われたが…猛烈二日酔いみたいな具合の悪い状態になんでパン?お粥出せ~と思ったのは家に帰ってからで。。。
私は『食パンを出されるということは、それが食べれる状態で、この具合の悪さを食べて乗り切れ!』という優しさで出されたと思って、一生懸命しっかり噛みながら完食したのだが…
皿を回収にきた看護師が「全部食べれたの~!」と驚いていて…『なんで?』と思いながら帰宅すると…
トイレにダッシュして食べたものを全て吐きだしたときに『あの看護師の言ったことはこういうことだったのか…つーか、食パンなんか出すな!お粥だせ~!』とトイレでゼーゼーしながら思ったのだった。
後の祭り…。
麻酔後は安静にして、食事も消化の良いものを頂くのが適切なのではないか?というのが私の学んだことである。お粥をゆっくりじっくり噛んで腹六~七分目で頂くのが良いのではないかと感じている。

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