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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

【ネタバレあり】いまゾーンB、そっちは?広島

ゾーンBを観劇してきたので感想的なものを。
この文章はレビューによってきのホ。やゾーンB公演を広く布教しようとか、みんなに知ってもらおう!みたいな目的では書いていないただの夏休みの日記兼読書感想文みたいなものです。読んでも何も実りはありません。
途中でネタバレ無しとネタバレありで分岐します。
ネタバレ無しはただ褒めちぎっているだけです。

2023年5月21日 広島 Yise での公演を見た

 2023年5月14日、新宿BLAZEでの公演を皮切りにスタートしたきのホ。全国”音楽劇”ワンマンツアー「いまゾーンB、そっちは?」
新宿BLAZE、京都MUSEと回を重ねて、今回の広島Yiseが3公演目。そして初のバンドセットではない公演回。
 極力ネタバレを避けるために、初日から自分が参加できる5月21日までの1週間の間、各メンバー、オフィシャルからのTweetやFCLINEなどをほぼ見ないようにして過ごしてきた。なのでここ1週間完全にきのホ。不足だったため、その分の想いも感想に対しての加点要素となってしまっているかもしれない。まぁ多分その分を差し引いて、さらには直前にめちゃくちゃネタバレを食らってから見ていたとしても同じぐらい新鮮に感動できたんじゃないかと思う。それほど素晴らしい2時間30分だったと思う。
※今回の公演は特典会の時間は含まず、観劇の時間のみで約2時間30分ある。

ネタバレ無し

 これを読んでいる人の中には、僕と同じようにきのホ。のデビューライブを見た事がある人がいるかもしれない。正直あの時の僕はアイドルライブを見るのが初めてということもあり、そのうえ3カ月前まで全員ほぼ素人だったような子たちの初めてのステージだから「まぁ失敗しても当然だし、どんな出来でも暖かく応援してあげよう」ぐらいのかなり舐めた調子で開演を待っていたように思う。
 結果、そんな思いは打ち砕かれ、なんと失礼な態度でこのステージを迎えてしまったんだろうと後悔した。彼女たちはしっかりと短い期間で歌入れを、振り入れをこなしステージの上に立つまぎれもないプロのアイドルだった。

 話を現在に戻し、今回もたった数カ月の練習期間で詰め込んだ"演劇"という挑戦。デビューから1年以上の期間ライブをし続けてきて、日々進化し続けるライブパフォーマンスには何の心配もしてないけれど"演劇"となると普段の活動の中で直接的に成長していくものとは違った要素すぎて、「ほんとに大丈夫なんだろうか。ライブに関しては何の心配もないけど、2回以上見ることになるであろう劇部分はいくら好きなグループが出ているとは言え何度も見るに耐えられるものなんだろうか?」という心配がずっと心の奥に引っかかってはいた。まぁもちろんそんな懸念も、蓋を開ければデビューライブ同様に見事に打ち砕かれた。
 生誕祭や特別なイベントでやりがちな、2,3日でやっつけで覚えたグダグダなお遊戯会じみた劇(アイドル界隈だとそういう方向での需要もあるとは思う。※そしてこれは他のアイドルさんの劇とかを見た事あるわけでもないので多分に偏見を含んだ一文です。)、学芸会だとか揶揄される結果になるんじゃないかと心配してたけどそんなものは杞憂も杞憂で、舞台に立つ5人は紛れもなくプロの舞台役者そのものだった。
 これは推し心?からくる贔屓目の印象かもしれない。でもほんとにそう思ったんだからしょうがない。「舞台上でセリフが飛んで劇が中断しない」、「役じゃない素を出してしまわない」とかそんな基本的なところを心配してしまってたのがやっぱり失礼だったよなとデビューライブに続く二度目の後悔。
 とは言いつつも、ライブも融合されているわけで総合的な期待値はもともと高くて満足いく体験はできるだろうなぁとは考えていたが、結果は見事に裏切られた。もちろん良い方向に、それも大幅に。グラフにするとこんな感じ。

本公演に対する期待値と鑑賞後の評価値(各項目10点満点で評価)
一部エリア外まで出てしまったので全体がわかるように調整

 最終的にはふざけてBっぽくしたかっただけではあるけれど、とにかくわりと甘めに見積もっていた期待の遥か上をいく結果だった。グッズや会場については別に評価が低いわけではなく期待通りだっただけ。ポテトさんは髪切ってさっぱりしてて評価アップ。発声のところが他より低めなのは、Bにしたかっただけ。凹みに発声が選ばれたのは強いて言うなら…ぐらいの理由で本公演の内容独自の固有名詞がはっきりわからない場面もあったため。後に出るであろうクラファンパンフレット等で補足があると嬉しい。というか舞台外の設定とかそういう細かいところまで予習復習した上でもう一度舞台で見たい。

ネタバレあり

※ここからはネタバレ配慮無しです。





※いっぱい行数あけるけどこの先はネタバレ配慮無し、つまりネタバレありです。






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 この先ネタバレ地帯です。
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 ネタバレを気にせずに思ったことを思ったままに書いていこうかと思います。深い考察とかそんなのは多分出てこないし順番もめちゃくちゃだろうけど気にしない!!

 開演してまずはライブシーンから始まる。白いセーラ服風衣装(!?)の4人組アイドルが登場してライブ、ライブ後に本格的に物語パートがスタート。最初出てきた時「きのホ。現行衣装の夏仕様!?」と思ったけど、良く見ると既製品にメンカラスカーフを合わせただけっぽい感じだったから安心(?)した。びっくりした。(白セーラーこしみず可愛い好き)次に驚いたのは、てっきりアイドルは「きのホ。」なんだろうなと思ってたら劇中では別グループ「ぶれえめん」だったこと。(この辺、事前に新聞読んでたらわかってたんだろうけど、実は死んでるみたいなネタバレにすぐ気づいちゃうし、2人しかニュースになってないみたいな不自然さにも気づいてしまうので読んでなくて良かった。というか最初受け取った時、ツアーの広告的なチラシだと思い込んでた。)

 ライブの後なかなか頭を上げないミリちゃんと、それにイラつくらねさん。あの辺からもうミリちゃん以外のなんともいえない嫌な空気とかフラストレーションがひしひしと伝わってくるのを感じて「あ、もうこのクオリティなら最後まで安心して見れるな」って、舞台上の空気にハラハラしながらも安心できた。

 ぶれえめんパートが終わり、次は主人公の登場。舞台となるライブハウス「ゾーンB」の管理会社である新井不動産に中途入社した営業担当の「ハナイ コハル」さん。登場の仕方が舞台袖から出てくるものと思ってたら、まさかの客席後方から「すみませーん…」と声をかけながらほんとに今入口からライブハウスを訪ねてきたかのように入ってくる演出。舞台上だけでなくライブハウス全体を上手に使ってて上手いなと思った。客席にいる自分たちも実際に劇の世界の入り込んでいるような気分になる。この客席も巻き込んだような演出は後々にも活きてくるから「ここはそういう場だよ」という導入としてほんとに上手いと思う。(ライブ会場のステージの高さとか色々あるから全会場で同様の演出があるのかはわからないけど、ただ舞台袖から出てくるようなことはしてないと思ってる。多分)
 ステージ上でギターを見つけたこはるの弾き語り。なんかもう全然ストーリーなんて始まったばっかりでなんもわからん状態なのに、あの弾き語りが始まった時点で人生なんも上手くいってなさそうなOLこはるの唄にやられていっきに涙腺決壊、決壊したダムの底から田舎の農村で幸せそうに暮らすこはるが出てきてもうなんかこう、何言ってるんですか??????あの唄を聴けた時点でもうこの公演元取れてるな?ごちそうさまです!!え??まだまだ続きが2時間以上ある???みたいなもうほんとに何を言ってるのかわからないですね!!!!

 勝手にギターを弾いてたこはるを見つけて、客がきたと喜ぶ「ぶれえめん」の面々と誤解を解こうと説明するこはるのかけあいはコミカルで良かった。くるちゃんの積極的な釣りと手のひら返しは見所。

 で、なんやかんやと話は進み、佐倉らねさんと翠くるみさんの2人がすでにデビューライブで死んでいて自分が死んでいることに気づいていないタイプの地縛霊であることが発覚。この2人の名前は新聞に載っていたのを後で確認したので間違いないけど、残り3人の名前は音がわかっても漢字はわからなかったりするので、設定資料集を早く…。実は死んでいて幽霊なのは2人だけで、ミリちゃんとミコちゃんは別の存在なんだろうな、ミリちゃんはノルマがどうとか電話してるし実は生きてて別の不動産会社とか地上げ屋みたいな生きてる人間なのかなと疑ってた。まさかの死神とそれを追う死神ハンター(?)だとは思わなかった。死神ハンター何??どういう存在??人間では無さそうだったけど。死神ももともと死神なんだろうか、元人間の死神だったりするんだろうか??死神ハンターは何のために死神ハントするんだろう。そもそも死神はなんで殺すの??とか色々妄想が暴走しだすので、早く設定資料集を……。どこまでその辺の設定が詰められてるのかわからないけど、後付けでもめちゃくちゃ肉付けして欲しい。死神の一人目からの被害者リストとか、死神ハンターの普段の生活とかどれぐらいいるのとか、必殺技とか、ぶれえめんは死神であるミリちゃんが誘って結成されたアイドルグループということはミリちゃん、ミコチャンは人間にも視認できる存在として活動してたんだろうし結成からデビューライブまでの間にSNS等でどんな活動してたのとかそういうぶれえめんのデビューまでの軌跡とか。なんならYouTubeとかで実際にぶれえめんの動画を出して欲しい。

 すごい脱線していってる。もはやストーリーを追って感想をまとめる気が無くなっている…。まぁここまで読むような変わり者はすでにツアーで内容は見ているか、これから見るかだと思うのでまぁいいでしょう。

 こはるちゃんもアイドルとしてグループに加入し、ライブを成功させることで成仏してもらおうとするパートが始まる。ここで突然大まかなストーリーをおさらいしてみよう。

  1. ぶれえめんライブ(観客ゼロ)

  2. こはるゾーンBへ(ギター弾き語り)

  3. ぶれえめんとこはるの出会い

  4. アイドルとしてライブ開催を目指す

  5. レッスンと不穏なミコちゃん

  6. ポスター作りにSNS炎上

  7. 死神と死神ハンター

  8. くるちゃん声が出ない

  9. ぶれえめんライブ(有観客)

 こんな感じかな。まだ1回しか見てないのであやふや。前後関係おかしかったり大事なところが抜けているかもしれない。脱線しながらも今まで書いてたのが4ぐらい。ここからはミリちゃん、ミコちゃん、こはるちゃんと3人がそれぞれ、嘘や隠し事や伝えられないことを抱えたままストーリーが進んでいき徐々にそれぞれが紐解かれていく。そう思うとくるちゃんとらねちゃんの2人だけは最初からずっとまっすぐアイドルしてたのか。とび膝蹴りしてたりしたけど。不意に思い出したけど、らねちゃんが作ってきた衣装を「バカみたいじゃない!!」って投げつけるとこは泣きそうになったな。
 SNS炎上パートで、ミコちゃんがこはるを遠ざけようとしてる理由がわかったり、ミリちゃんの正体がわかったりと一気に話が進むけど死神ハンターのおかげでシリアスにもなりすぎず良い感じに緩急がついていて良かった。(この辺で、こはるだけが観客から見えるから色々やってる設定が気になってきた。あれ?ライブしても見えるのこはる1人だけなんじゃ??っていうのと、生前のらねくるからもミリちゃんミコちゃんの2人は見えてたんだから2人は客から見えてらねくるだけ観客から見えない???ミコちゃんの加入は最近っぽいから地縛霊化したあと?らねくる生前から加入してたら一度失敗してることになるし…。まぁでもこはるからはみんな見えてるし。あのライブ会場でのノイズ音みたいなのが鳴ったあとは見えるようになるみたいな設定なのかも。知らんけど。そういうタイミングであの音が鳴ってたかあやふやだから次回は気にして見てみよう。ゾーンB疑問&考察チャットルームとかありませんか?ないですね。だれか作ってください。)

 途中から、ほんとに現実で今ここで起こっていることを見ているのか、劇を見ているのかわからなくなるぐらいの没入感があった。特に終盤のライブパート辺り。くるちゃんの声が出るようになって歌えて良かったって思ったし、MC部分もすごいごちゃごちゃになって(普通のライブのMCじゃなくて、劇中のぶれえめんとしてのMCだけどライブ見てるから普通のMCみたいに見ちゃってるけど)、ちゃんと「きのホ。」じゃなくて「ぶれえめん」を見てる気持ちだったし、「昔の話」でこはるちゃん以外が満足した表情で一人ずつはけていくところではもうこのグループのライブは見られないんだなって一気に寂しくなってしまった。終演後に「きのホ。」のツアーを見に来てくれてありがとう、みたいな挨拶が始まったときに「あ、そうだ!これはきのホ。のツアーで劇だ!」って我に返った。

 そういえば幕間の転換できのホ。楽曲が使われてたの良かった。夜の庵とか色々。最初夜の庵のイントロが流れた時、「お?夜の庵歌う???やったー!!!」って思ったけど転換でシュンとしちゃった。特典会で「夜の庵」の話を美里ちゃんとしたのは覚えてるんだけど、どういう話をしたか全く思い出せない。夜の庵聞きたかったみたいな話だったっけ。わからん。。。特典後に記憶喪失になるのどうにかしてほしい。もう隣でメモ取りながら話すしかないのか…。習うか、速記…。

 あと劇中に撮ってる心霊写真チェキ、絶対ちゃんと写ってる(ブレてたり構図はイマイチかもだけど)はずだからなんかの特典としてプレゼント企画しないかな。

 なんかダラダラとnote書くより、みんなでわいわい考察とかする方が楽しい気がしてきたのでこの辺でやめます。ばいばーい。

 最後に一つだけ、きのホ。「いまゾーンB、そっちは?」最高でした!!!タイトル回収で終わる作品にハズレ無し!!最近見た某大ヒット作品の劇場版もタイトル回収で終わったので間違いなし!!多分!

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