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【一部ネタバレ有】きのホ。音楽劇「いまゾーンB、そっちは?」福岡 感想

 2023年6月3日、きのホ。音楽劇「いまゾーンB、そっちは?」福岡公演を観劇してきた。
 ツアー通して今回が広島に続いて2回目の参加。ツアー全体としては今回が、東京・京都・広島・宇都宮に続く5回目の公演。前回の観劇からは、メンバーにとっては2週間の稽古期間と一度の本番を経ての公演となる。

 前回の観劇にてストーリーは一通り把握できているし、まぁ今回は伏線やらなんやらそういうところに注目しながら前回よく見れてなかったメンバーの動きとかに注目しながら見ようかな~と思ってました。始まるまでは。
 いざ劇が始まると、「なんか全然違う??別物では???」となり、広く全体を見ながら伏線に注目して~みたいな見方が全然できず集中してる間にあっという間に2時間半が過ぎてしまった。
 もちろんストーリーに関しては前回までと同じなんだけれど、細部の演出が変わっていたり多少の言い回しの変化があり、何よりも全員の演技含め劇としてのクオリティが上がっていてほんとに別物みたいに感じた。(多分贔屓目から大げさに評価している部分はある。)
 観劇後に前回広島で一緒に見て、今回2回目を見るっていう同じ流れの知り合い複数とも「めちゃくちゃ良くなってない??」「これ東京ファイナルではどうなるの?全米が泣くのでは??」みたいな話してた。
 東京ファイナル前に、ツアーとしては3週間のブランクが空くのでそこでどれほどのブラッシュアップが行われてどんな最終完成形になるのかが今からもう楽しみすぎる。




【ネタバレ含む】

 今回美里ちゃんの死神バレのシーンの演技が広島と比べて格段に良かった。ほんとに涙を流しながら訴えかけてた。(広島では実際に涙が流れたりはしてなかったと思う。見れてなかっただけかもしれないけど。)手がこわばってわなわなしてるところとか細かい部分もすごい良かった。後で本人に聞いたら「緊張して震えてただけだよー」とか言ってたけど、実際そうなる場面だからむしろ完璧なのでは!?

 あと、細かいところと言えば1回目の公演ではあんまり広く見れてないから印象に残ってないだけかもだけど、今回のミコちゃんのセリフが無いところでの視線の演技も良かった。触れられて欲しくないところではそっと目をそらしてたり。

 そういえば劇の中で1点だけ気になるところがある。劇中に何度か登場するこはるちゃんの突っ込みシーンのメタ的な演出。

「いや、それは〇〇じゃないですか!」

 みたいな突っ込みを他の演者ではなく客席に向かってやるところ。あそこだけが、他の会話劇部分と違ってこれは客席に向かって演じている舞台であるということを登場人物が理解している上での演出になる。

 カッターの物々交換のくだりでは、くるちゃんにも「こはるちゃん!今コメディーやるとこじゃないから!」って同様にメタ演出がある。

 突っ込みが大げさだ!下手だ!演出が良くない!とかそういうことは全く感じてなくて、これは個人の好みの問題なんだと思う。
 舞台演劇ではよくある演出かもしれないし、コントとかではよく見る。
 個人的な見方の話だけど、映画とかも感情移入したり物語に没入したりして観たいタイプなので、メタ的な演出は急にひょいっと舞台の中の世界から、外から舞台を観ている世界に1回取り出される気分になるので見るのがあまり得意じゃないのかなと。
 
 もちろんこはるの突っ込み演技は面白いし笑えるので大丈夫!(大丈夫??)

※これは文句でもなんでもなくただの自己分析です。あの演出変えろみたいな意図は全くないです。
※よくよく考えてたら客席意識した演出なんて他にもあるな。ミコちゃんのハンターポーズとかもそうだし。

 なんか書いててわかってきたけどあれは別にメタ的な演出じゃなくて、映画とかみたいに舞台だとアングルの変更とかできないから、ああいう演出になるだけなんじゃないだろうか???そうするとメタ的な演出ってくるちゃんの「いまコメディーじゃないから!」ぐらいか。

 勝手にスッキリしてきた!これで次の公演もまた新しい違った気持ちで見れる!!楽しみ~!!

 次は名古屋で会いましょう!

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