不満日記12 親ガチャ系はNTR系説 タコピーの原罪といにお漫画

最近の不満と言えば生活スタイルが変わったせいで漫画の感想動画が全く作れない事だ。夜勤は半年目になり体はすっかり夜行性に適応してしまった。取り敢えず日記を書く

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ジャンプ+で連載しているタコピーの原罪がSNSでも話題になり始めた。面白さならマンガワンだと思うが話題性ではジャンプ+は頭一つ抜けていると感じる

この日記を書いている所では9話が掲載されている。ちょっとテンポがゆっくりになった感は否めないが相変わらず読者の関心を引いてやまない展開。僕は最初この漫画を読んだ時に浅野いにお氏の「おやすみプンプン」を連想した。そういう人は結構いると思う。家庭の悲惨な境遇というシチュエーションが近いと思ったが読み込むと結構な違いがある。

浅野氏の漫画は緻密な背景と共感性の呼ぶ人物のデザイン(時には悪趣味で同族嫌悪まで行く)がベースになっていて癖のある魅力があるが、タコピーはデザインはディフォルメされていて親しみやすく、背景から時代感は感じずエンタメに振り切った読みやすさがある。どちらが良いとかではなくて読み味の違いの話。

主要人物の年齢の違いも重要で、浅野氏の漫画は思春期~モラトリアムの人物が多い。社会的責任がグレーな世代。社会のせいにもできるし自分のせいにもできる曖昧な所に迷いと葛藤があり、それが作品の美しさに繋がっている様に思う(それゆえ苦手な人は苦手)。タコピーの主要人物は小学生だ。社会的責任は希薄で親の力の支配下にあり何色にも染まる危うさがハラハラさせる展開に繋がっていると思う。そんな違いを感じながら読んでいる。今後の展開が楽しみだ。

最近毒親とかネグレクトや親子の呪い(≒繋がり)がテーマの一つになっている作品を良く見る気がする。昔からあったような気もするし、連想する作品が「タコピーの原罪」と「ブルーピリオド」ぐらいだけど・・・。異世界転生で人生逆転というエンタメの鏡写しのようで面白い流行りだ。

※この件に関して無理矢理今の世間とむりやり繋げて話すつもりはない。世間のことを知りたかったら新聞読んで人と話すのが良い

こういう親との確執や呪いのようなテーマの事を便宜上、親ガチャ漫画・親ガチャ展開と名付けてみる。

昔はこういう親ガチャ系展開の読み方が分からず苦手だった。頭少年ジャンプだったので運命に努力で抗う(ただし血統は優秀)みたいな展開が好きだったし、どうしても共感できないので読んでてイライラしてしまっていた。(ちなみにモラトリアムっぽい青春展開も共感できず、これは未だに苦手だ、しょんべんひっかけたくなる。面白かったら頑張って読めるけど)

どうもバチあたりな物を読んでいる気がしてバツが悪かったのもある。そう考えるとネトラレ物と楽しみ方は似ているのかもしれない。ネトラレ物の面白さの一つに清廉潔白さがあると思う。自分自身は何一つ悪くない事実と不条理な状況に優越化と劣等感が倒錯する所に甘美な魅力がある。のかもしれない。異論は認めます。

そいういう意味ではタコピーの原罪は徹底したエンタメに振り切っている。全員が被害者で無垢な子供である。そこで起きる悲惨なドラマから我々は無責任な背徳感を味わう事ができる。この状況で罪を問える相手はタコピーただ一人なのかもしれない。だからタコピーの原罪というタイトルなのだろうか。

展開的にはそろそろタコピーの罪についてのエクスキューズがあると思っていたが人物の掘り下げの方にフォーカスが当たっていてちょっと肩すかしだった。というより自分が読み方のチューニングがあっていない感が出てきた。今後の展開が楽しみ。

余談だがジャンプ+で一番好きな漫画はハイパーインフレーション、次点で左利きのエレン。

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