友情結婚は成立するか①

友情結婚って何って感じだが
友情をベースとした結婚である。
というわけで親友にLINEした。
【私と結婚しましょう】
返事がきた。
【明日映画観に行くけど一緒に行く?】

次の日、映画を観て、ファミレスで
「どこまで冗談か分からないが…
市役所に行く?」
と言われた。
なんだか恥じらってしまい、今日ははんこがないから…
とその日は解散したが、帰った後に
【前向きに検討しようと思う
次の作戦会議は●月●日でどう】
とLINEが来た。
その日が今日である。

都内某所、駅前、地下の老舗喫茶店。
「さて。まずはどういう考えだったのか聞こうか」

以下、話した内容。

宣誓:意図を明確にし駆け引きを避ける。
結婚までのルート:
①ゴールに向けて一般的なフォーマットに基づき結婚
②即座に形式的に結婚
リスク:10年来の親友を失う恐れがある
前提条件:10年来の関係をデートだったこととする

あとはお互い結婚に譲れないもの、出来れば叶えたいことやライフプラン(家、同居するか、子ども、お金、キャリア、年収)について話した。
子どもについては双子だった場合、障がい児だった場合なども話し込んだし、逆算すると第一子出産までに3年しかないこともわかった。

この1年をどう過ごすかということについては時間オーバーになったため持ち越しとなった。

【今日思って話したことを、疲れたからゆっくり休んでから明日つたえるよ。前向きな話です。】


そうは言っても、結婚の決断まで時間がかかりそうだったし、安全策として同棲を先にしたそうだった。
男女で時間の体感が違うのだなと思う。
仮に1年交際し同棲した場合、破局の確率が上がるだけでなく、同棲解消費用までかかり、年齢的により価値が下がった状態で市場に再放出されることになる。

特に検査項目があるというわけでなく、彼の望むタイミングで、心のドラマを満たした状態で結婚をしたいということなんだろうが、こちとらバリキャリである。
温かいごはんを作って待っておくなんて出来ないし、落ち込む日も怒る日もある。あるのは社会人2人のくたびれた生活〈現実〉である。
それを体験して心のドラマが満たされるわけはないだろう。妄想で胸いっぱいの今が最高潮だ。

だから同棲は却下。そもそも結婚前の同棲は破局率離婚率ともに高める。

どのルートを進んでも、結婚を決断できない男で道が塞がれる。それもそうだ。お金も趣味も人間関係も仕事も自由な今から、不自由な結婚生活に踏み切るには、メリットが少なすぎる。
·家庭のあたたかさ(あたたかければの話)
·定年前に子どもが25歳を迎える(金銭的に自立する)

それくらいしか決め手がない。
こちらにはそれらに足して、早いうちに(もう遅いが)子どもを産める、独身に悩むことがなくなる、の2点がある。

話し合いは続くけど、論理的理性的に会話し、商談が上手くまとまることを祈るばかり。

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