日本の仏教経典その1【般若心経】
これまで無知なりに仏教を調べてnoteにまとめてきたのですが、次は仏教の経典の種類について書いてゆこうと思います。
日本仏教の経典は13もあり、13宗派それぞれが他と同じ経典を使ったり違った経典を使ったりと多種多様です。
そして13個の経典は以下となります。
①般若心経②華厳経③維摩経④法華経⑤観音経⑥無量寿経⑦阿弥陀経⑧観無量寿経⑨薬師経⑩大日経⑪金剛頂経⑫理趣経⑬金光明経
※⑥~⑧は浄土三部経
というわけで今回は①般若心経について見てゆきましょう。
1.『般若心経』とは
正式名は『般若波羅蜜多心経』といい、『空の哲学』が262文字に凝縮されたものです。
般若経典は150年頃に現在の形の原形が成立し、以後長短様々な般若経典へと発展していったとされます。
まさに経典のキングといった感じでしょうか。
三蔵法師がサンスクリット語から漢訳したもので、釈迦が弟子のシャーリプトラに話したことが書かれています。
2.『空の哲学』とは
『空の哲学』とは釈迦の弟子の龍樹が「般若経」にまとめあげたもので、「空」は釈迦が悟ったことのひとつ。縁起の概念を発展させたもののことをいいます。
「あらゆる物事・現象は相互の関連性によって成り立っており“確固とした実体としてそこに存在しているわけではない”」
というものです。
※元々、全600巻ある「大般若波羅蜜多経」を262文字で表したお経だとされていますが定説はありません。
3.『色即是空 空即是色』
この意味は「全てのものに実体はなく、実体だと思っているものは自分たちがそのように“区別”している」というもの。
ものの見方や区切りを変えれば、どのようにも見てとれる。そんなものに実体はない。
このように、般若心経では“何もない”ということを言い続けています。
しかし、般若心経を読んで理解した「自分」だけは「どうしても区切りとして存在してしまう」と、考えます。
というのも「全てのものに実体はない」「何もない」「自分たちが勝手に区切っている」そういった見方をしているだけとなるのですが、
あれ!?だったら自分(実体)は!?・・・と、残ってしまう。
これだけは絶対に無いとは言えない!!でもこれを“無いもの”としないと悟りは開けない!!
はてさてどうしたものか?
そこで皆さん、この呪文です!
『即説呪日 羯諦(ぎゃーてい) 羯諦(ぎゃーてい) 波羅羯諦(はらぎゃーてい) 波羅僧羯諦(はらそうぎゃーてい) 菩提薩婆訶(ぼうじそわか)』
(訳:ここで仏の真の言葉を説いておこう。往け、往け、彼岸へ到着しよう。僧侶たちも彼岸に到達して仏の悟りをひらこう)
※「羯諦」は「彼岸」、「波羅」は「到達」、「菩提」は「仏の悟り」、「薩婆訶」は「ひらく(成就する)」という意味です
おわりに
ちなみにさっき3で書いた呪文をめっちゃ簡単にいうと、とにかくやったれ!GO!みたいなかんじであまり意味はないようです。鼓舞するものなのかもしれませんね。
そう考えるとまたひとつ距離が縮まった気がしてニヤニヤしてしまいます(笑)
そんなわけで①般若心経についてまとめてみました。
次回もよろしくお願いします!ではでは!
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