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【久遠の呪祓師】に登場する『楢崎邸』を、作者本人が作ってみた【マイクラ大正建築部】②

※こちらは作者の個人的な趣味であり、プロモーションの意図は一切ございません!

さて、前回の続きです。

今回は、【第弐話】に登場する箇所を公開していきます。
第弐話は、『楢崎邸』が舞台となるため、各所が作中に登場します。
という訳で、作中の進行通りに、事務所~応接間までを今回はご紹介♪

楢崎邸全景

楢崎邸全景

……クローズドサークルで事件が起きそうな背景ですが、本当は東京の下町です! 事件は起きません(起きますが)。

作中では「左右対称の凹字型」となっています。
その凹み部分が玄関で、向かって右側の二階が探偵事務所です。
で、目の前が和洋折衷の庭園。
屋敷の周りをぐるっと山茶花の生垣に囲まれているので、「山茶花御殿」とも呼ばれています。

【第弐話】序盤に登場する部分――二階共用スペース

そして、前回の続き。
事務所を出た廊下の、突き当たりを右へ行くと、扉があります。

二階事務所側廊下

「怪盗・鴉揚羽」から届いた予告状の一件で、零と桜子が多ゑさんの待つ応接間に向かう途中で初登場します。
この扉が、事務所をお屋敷から半独立させている仕切りとなっています。
窓から見ると、こんな感じ(この窓も後々登場しますが)。
そして、扉の向こうは別世界です。

二階屋敷側廊下

ドーン!
一気に洋館度が増します!
照明は裸電球から凝った造りのものに代わり、床も絨毯敷き。
壁も白地で高級感があります。
色々な洋館やクラシックホテルの内装を参考に、できるだけ雰囲気が出るよう、試行錯誤しました。
しかし、多ゑさんは目が不自由なため、このゾーンにはもう入れません。
零とハルアキの居候コンビが使いたい放題なのです。

そして、二階各所。

階段周辺

シャンデリヤのある吹き抜けですよー!
大きな柱時計ですよー!
読んでくださった方には分かる、アノ場面に登場する場所です。
そして、柱時計の正面が階段になっており、踊り場の鮮やかなステンドグラスが見えます。
……とはいえ、マイクラの性質として、細かい模様は入れられなかったため、割愛。

階段を下りると、玄関ホールです。

【第弐話】序盤に登場する部分――玄関ホール~応接間

玄関ホール

扉の前が吹き抜けになっています。
シャンデリヤをくぐった正面の弧を描く階段の間に、大きな大理石の台座。そこに季節の花が飾ってあります。
本当は、階段の下からもステンドグラスが見えるようになるはずだったんですが……。
設計ミスと諦めます。

そして、階段を向いて左手が、応接間です。

応接間

(勝手に住み着いた村人は無視してください……)
元伯爵邸だけあって、豪華です!
大理石の暖炉があります。
モネの絵が多数飾られています。
窓の外は坪庭になっています。
そして、亡きご主人と息子さんの写真が飾ってあります。

本編では、多ゑさんはちょうど村人がいる辺りに座っています。
ここで、零と桜子は、鴉揚羽の予告状を見る事になり、後々、冷や汗モノの取り調べを受ける事にもなります。

ここで、なぜ楢崎多ゑさんはこの豪邸を維持できるのかの未公開設定を。
(ネタバレなので、真の理由は言えませんが……)
経済面から見ると、海軍でそれなりの地位にあったご主人と息子さんを戦争で失っているために、遺族年金が相当入ります。
その上、とても人が良く、経済界で名のある知り合いも多いために、援助を受ける事も多いのです。
もちろん、多ゑさん自身が質素な暮らしをしているから、というのもあります。
人手に関しては、メイド姉妹の他にも、近所の庭師さんが弟子の修行がてらに庭の手入れに来てくれたり、お隣のサダさんが料理のお裾分けを持って来てくれたり……。
元華族という肩書きに囚われない気さくな多ゑさんを慕って、色々な方が自主的にお世話に来て、多ゑさんはいつもそれをニコニコと笑顔で受け入れるのです。

そんな感じで、【第弐話】序盤に登場する場所のご紹介でした。
次は、一階部分の部屋をご紹介します♪

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