将来の自分のために、現在の自分がインフレのダメージを食らっている件

理由はともかく、インフレの到来だ。
幸い、貯蓄部分のインフレ対策は万全で、目減りすることなく受け取ることができると思う。やっておいて良かったねということになる。

問題は、インフレ対策の恩恵を受けるのは何十年か先の将来の自分であって、それを一生懸命準備している現在の自分は、普通にインフレのダメージを受けるということだ。

というのも運用は将来必要になるお金を用意するためという性格上、仮に値上がりしても途中で引き出すという選択肢は封印されているからだ。

インフレに合わせて収入が増えるならそれでも問題無いが、世の中そのように都合良くはできていないので、結果として生活費の増加のダメージは直接体で受けることになっている。

将来の自分のせいで今の自分が割を食っているようなものだ。納得いかねえ…。ま、もともと将来への貯蓄というのは、あとで楽をするために今のうちから少し苦しい思いをする、そういうものなんだけどね。

さて、現実的な対応としては「我慢する」「積立額を減らす」という世知辛いにもほどがあるものになる。あまりタイトに家計を設計していると我慢する作戦が使えないから、インフレに給与が追いつくまで待てる程度の余裕はやはり必要なのだなあ(手遅れ)。

逆に言えば、普段の余裕をギリギリまでチューンして投資のリターンを増やそうとしているのだから、余裕が減少したときに即座に積立額を減らすのは当然のことかもしれない。

食費や光熱費程度ならまだやり繰りでなんとかなるが、家賃が上がったら本格的にやばい。そこまで来たらぼくとしては本格的に家計のピンチだから、積立の減額も視野に入れるべきだろう。

ところで積立を減らすというと消極的な印象になってしまうが、本質的には投資のリターンを生活費に充てているのと同じこと(将来のリターンの代わりに現金を得る)ともいえるから、その辺はしっかり割り切ってやっていった方がいいんじゃないかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?