金玉ルーパー脱出編(前)

前書き

雀魂は「金の間」から「玉の間」に上がると、
それまでよりも難易度が上がります。

「王座の間」のpt配分が不味すぎるため、
雀聖が「玉の間」を主戦場にしているからです。

そのため、金の間では安定して勝って昇段するも、
いざ雀豪に上がって玉の間を打ってもすぐに降段する…
という流れをループする人が一定数居ます

その人達を金玉ルーパーと呼称したりします。下ネタではないです。


今まで書いていた記事は概ね雀豪3~雀聖3程度を想定していました。

最近は雀魂人口が増えたためか、多くの人が麻雀知識を発信しており、
別に自分がやらんでもええか…という気持ちが大きくなっていたのが1割。
めんどくさいのが9割で更新しなくなっていました。

しかし、以前から雀魂が抱えている金玉ルーパーについて触れる人は
あまり見かけません。下ネタではないです。

これは単純に、
「基礎と軽い応用さえ抑えていれば玉の間でも勝てるようになるだろう」
というような印象があるのだと思います。

とは言え、これだけ麻雀知識に簡単に触れられる環境になったのに、
twitterなどを見ていると未だに金玉ルーパーが
生み出されているように感じます。

もしかして彼らは、もっと何か根本的な間違いを犯しているのでは?
という思考の元、金玉ループしてる人を募り、傾向を調べてみました。

まだサンプルが足りない気はしますが、
ある程度の傾向は見えてきたように思われるので、紹介していきます。

なお、超初歩の牌効率・押し引きに関しては割愛します。
両面やリャンカンが偉いだとかリーチにノーテンで押すなとかです。
そこまで触れていると一生終わらないので。

本編

①5ブロック

おそらく傾向として最も多く見られます。


ありがちな一向聴の牌姿です。
既に5ブロックを持ち、安牌候補として字牌を1枚持っています。

これをブロック分けすると”123m/56p/99p/234s/57s”となります。
これに字牌を1枚余分に持っている形です。


ここで3sを引いてきたとします。
14sの受けが増える広い一向聴となりました。

先程分けた”234s/57s”が”233457s”の2ブロックになります。

あえて分けるなら”234s/357s”の順子+リャンカン形と、
”23s/345s”の両面+順子形です


3sがツモ切られる

どしたん?話聞こか?

おそらく牌譜を誰かが添削していた場合、その人の思考は
「両面+リャンカン形に気づかなかったのだろう」となるでしょう。
自分もそう考えます。

しかし複数人の牌譜を見ていると、もっと簡単な形でも、
これに近いミスが非常に多く見られるのが気になりました。

例えば、赤赤の非常に価値のある一向聴で、6s受けが増える7sを引いた…
こんなケースでも7sがツモ切られるような感じです。


その原因として
「ツモ牌を含めたブロックの変化が分からないのではないか?」
これが一点。加えて、
「安牌をブロックの一部として組み込んでいるのではないか?」
という思考に至りました。


この牌姿で言えば、”123m/56p/99p/234s/55s/安牌+7s”と考えて、
「ブロックは足りているから安牌を残してツモ切り!」
という思考なのだと思います。

6s受けのために7sを残すか、それとも安牌を持つか…
おそらく、その選択肢がそもそも発生していません。
”123m/56p/99p/234s/55s/安牌”でブロックが完成しているのです。

しかし、6sを引いた場合は安牌を切るでしょう。
”234556s”の形が強いことは非常に「分かりやすい」からです。


結論として、カンチャン受けやペンチャン受けが増えるような、
「5ブロックができた後の愚形フォローできる変化を残せない」
人が多いのだと考えます。

その理由が先述したように「変化が分からないから」なのか、
「愚形フォローの価値を非常に低く見積もっているから」なのか、
そこはおそらく個人差はあるでしょう。

ともかく、これによって玉の間において、
圧倒的に先制聴牌率が下がります。

先にリーチを打つ人と、安牌を持ってリーチに対応する人。
どちらが有利なのかは考えるまでもなくリーチを打つ人です。
何故なら彼らは既に和了る権利を得ているからです。


そもそも何故安牌を残してしまうのかというと、
放銃したくない気持ちが強いのでしょう。

ですが、その割にはリーチ相手に字牌や一九牌を微妙な手で切っています。副露相手に危険牌を微妙な手で切りまくっています。


最も確実に放銃を避ける方法は、
「自分が先に和了る」ことと、「他家を全員降ろす」ことです。
だからリーチが現代において最強の役になるのです。

放銃を恐れることは必要ですが、そのためには
自分が先制聴牌することも大事なのだという意識を持ちましょう。

なお、中盤以降、もう誰からリーチきてもおかしくない...となった場合は、先制聴牌もクソもないので安牌を持つ重要度が上がります。


②副露


4sポンテンを取りましょう。

打点の無い手で一向聴から鳴いて聴牌を取れる人がかなり少ない印象です。
何故かは考えるまでもなく、リーチを打ちたいのでしょう。

ポンテン・チーテンを取らない
→先にリーチを受ける
→リーチと戦うためにポンテン・チーテンを取る
→リーチとめくりあう

この流れが多くなり、リスクとリターンが見合わないめくりあいによって
得点よりも失点する機会が多くなります。

最も確実に放銃を避ける方法は、
「自分が先に和了る」ことと、「他家を全員降ろす」ことです。
だからリーチが現代において最強の役になるのです。

そんなことをどこかで書いたような気もします。
では、「自分が先に和了る」ために必要なのはリーチでしょうか。
当然副露の方が早いです。

もちろんリーチができそうな手でも全部鳴いて聴牌を取れとは言いませんが
愚形を鳴いて和了れる聴牌を取れる場合、大体鳴いて良いです。

カンチャンでもペンチャンでも対子でも、両面以外なら鳴いて聴牌を取る。
これを実行していれば和了率が上がり、相対的に放銃率が下がります。
上手く立ち回って生きていきましょう。



ホロぷよテト大会見るのに忙しいので、残りは後編で


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?