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「疑い方」知ってますか?

弁護士をやっていると、トラブルに巻き込まれずに生きるためには「適切に疑うこと」が大切だと痛感する。

弁護士に解決を頼らないといけなくなってしまう人は、「誰かを頼りすぎ」「疑いすぎ」の人がほとんど。

人を信頼することが大事ということだけ刷り込まれて育つので、日本では「適切に疑うこと」を身につける機会がないまま大人になってしまう。

これまでは「皆と同じこと」をしていることが良いとされてきたため、国も「皆と同じこと」に対して救済する社会制度を作れば足り、皆と同じことは自然とリスク対策にもなっていた。

しかし、今の時代は、「それぞれが自分に合った生き方をするのが良い」という方向に変わってきているため、それぞれの生き方に対するリスク対策もバラバラになり、社会制度では救えなくなってきているように思う。

「疑うべきポイントを知り、適切に疑うこと」

がリスク対策の出発点


そこから出発した上で「疑いを解消する方法」や「疑いから生じるリスクを避ける対策」に進んでいくことになる。

疑えないと気づかないうちにリスクがふくれあがっていき、いつか破裂してトラブルになる。

しかしそのことを教わる場がない。教える人もいない。

学校で疑うことを教えると、教育制度そのものが疑われ、学校教育自体が崩れてしまうかもしれない。

だから学校では疑うことは教えられない。

一方、なんでもかんでも疑うと、うまく人間関係が作れず、孤立していってしまうのは誰もが感じるところ。

良好な人間関係を維持しながら、その中でうまく疑うことが大事

これはポイントを知ればさほど難しいことではない。

我々弁護士が「疑い方」を教える場を提供できれば理想だと思う。

(現実には日々の業務でそんな時間のゆとりがなく、またそんな話に価値を見出してくれる人もいないだろうけれども)


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