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つみたてNISA【よくある失敗例】5選

皆さんこんにちわん!
今回は、以前にYouTubeで公開したこちらの動画「つみたてNISAのよくある失敗例5選」のシナリオに加筆をしてお伝えしてきます。
動画を見るより文字で情報を取りたい方や、動画の内容をもっとかみ砕いて理解したいという方向けに書いていきます\(`•ㅅ•´)ノ


つみたてNISAは投資初心者がまずやってみることが多い投資方法かと思います。
イヌ先生の動画でも何度かつみたてNISAに関するオススメ情報を発信していますし、今年(2023年)は現行のNISAの非課税枠を利用できる最後のタイミングなので、
「なんだかよくわからんが、みんな始めるみたいだし、何はともあれまずやってみよう!」という人も多いと思います。

つみたてNISAで失敗ってあるの?


金融庁のHPにも書いてあるんですよね。
「投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています」

金融庁HPより


これを見ると「初心者でも始めやすい、失敗しにくい投資方法なのかな」という感じがしますが…
実はつみたてNISAにもここを気を付けないと失敗してしまうというポイントがいくつかあります!

せっかく投資を始めてみようと行動を起こしたのに失敗してしまった…という悲しい人を増やさないために、今日は実際によくある失敗例を5つご紹介しながら、気を付けるべきポイントをお伝えしていきたいと思います。


eMAXIS(イーマクシス)のファンドを買ってしまう

まず一つ目は「eMAXIS(イーマクシス)のファンドを買ってしまう」という失敗について。
これは「えっ?なんで間違いなの?」と思った方もいるかもしれません。
今ちまたのSNSやYouTube動画で、つみたてNISAのオススメといえば
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の名前が挙がらないことはないと思います。
これを買っておけば間違いないと言われるようなファンドですよね。

他にもeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などもFund of the Yearや証券会社のランキングでよく上位10位に入ってくる優良ファンドです。
とにかく人気の高いeMAXIS Slimシリーズなんですが、実は!
このeMAXISと名の付くシリーズは全部で四種類あります。

三菱UFJアセットマネジメント株式会社HPより

上から順にeMAXISシリーズ、eMAXISプラス、eMAXIS Slim、eMAXIS Neoの四つがあります。

この中のeMAXIS Slimというシリーズが、低コストでパフォーマンスの高い人気のシリーズで、他のeMAXISシリーズとはまったくの別物なんですね。
一番わかりやすい違いはコストで、例えばeMAXIS Slim 全世界株式の管理費用は0.05775%なのに対し、eMAXIS 全世界株式インデックスは0.66%です。

eMAXIS Slim 全世界株式の管理費
eMAXIS 全世界株式インデックスの管理費


名前はすごく似ているんですがコストは10倍以上も違うので、間違えて買ってしまうとえらいことになってしまいます。
意外とよくあるミスなので、今eMAXIS Slimを購入しているよという方は「万が一」にも銘柄を間違えて買ってしまっていないか、ぜひ一度確認してみてください。

ちなみに、元々あったのがeMAXISシリーズで、eMAXIS Slimの方があとから追加されたファンドなので、運用実績を長期間しっかり確認できるのはeMAXISシリーズの方になります。
ラインナップもeMAXIS Slimシリーズより多いので、きとんと区別して勉強した上で購入するのはもちろんアリですよ^^

予備知識なしにアクティブファンドを買ってしまう

二つ目の失敗例は「オススメに出てきたアクティブファンドを買ってしまう」です。
証券会社によっては投資を始める時に投資経験や投資の好みについていくつか質問をされて、その人の投資経験やリスク許容度に合ったファンドを自動でオススメしてくれる機能があるんですが、そこでオススメされたファンドでとりあえず始めてみたという人も少なくないと思います。
その中には私たち「お客さん」の立場から見て良いファンドもあれば、証券会社がオススメしたいファンドというのが混じっている場合があります。

アクティブファンドについてまだしっかり勉強していないものの、オススメに出てきたので「まあ大丈夫だろう」と買っているケースはちょっと、いえかなり危険です。
アクティブファンドというのはインデックスファンドに比べてコストが高めなこともあり、基本的には初心者の人にはあまりオススメできないタイプのファンドです。
例えばひふみプラスというこちらのアクティブファンド。


ちょっと前に雑誌だったりFund of the Yearなどで注目されて、パフォーマンスも高くて人気が出たファンドなんですが、ご覧の通りコストが高めなんですよね。
肝心のパフォーマンスもある程度長期で見るとインデックスファンドの方が上回っていることが多いので、投資初心者の方がポートフォリオに積極的に入れるべきファンドではないかなというのが正直なところです。

もちろんアクティブファンドやひふみプラス自体が悪いという訳ではなく、
しっかり検討した上で取り入れるのはアリなんですが、オススメされるままになんとなくで買ってしまうと失敗に繋がりやすいと言えます。

銀行や実店舗タイプの証券会社でつみたてNISAを始めてしまう

三つ目の失敗例は「銀行や実店舗型の証券会社でつみたてNISAを始めてしまう」です。
前提として、ネット系の証券会社と比べると銀行や実店舗型の証券会社は
投資信託などのコストが高く、商品ラインナップも劣ってることが多いです。
最近だと「NISA口座を開設するならSBI証券か楽天証券」とどこでも言われているので、そんな失敗することある? と思うかもしれませんが、これも結構あるあるなんですね。

よくあるのが銀行と前々からお付き合いがあったり、親御さんがずっと付き合っている証券会社で自分も口座を持っているというようなケースです。
この傾向は地域によっても差があり、関東や東海、近畿では地元の銀行でNISA口座を開いている人の割合は10%前後ですが、九州・沖縄、四国、東北では30%前後というデータがあります。

NTTデータエービックHPより

あとは住宅ローンを組む際に、ローンを借りる銀行でNISA口座を作ると
住宅ローンの金利が少し低くなるといった割引きの仕組みがあり、ローンが安くなるならということで口座を作った話もよく聞きます。

ただほとんどの場合、住宅ローンの割引きのメリットよりも、その銀行でNISAを始めることによる余分なコストの高さや、パフォーマンスがいまいちなファンドしか選べないというデメリットの方が大きいので、やっぱりNISAをやるならSBI証券などのネット証券会社で口座を開いた方がトータルのメリットが圧倒的に大きいと言えます。


短い期間でやめてしまう

四つ目の失敗例「短い期間でやめてしまう」。
よくNISAの良いところとして、iDeCoや保険商品などと比べて積立期間の縛りがない点が挙げられます。

iDeCoは基本的に積立したお金は60歳まで引き出しができません。
保険商品もだいたい10年間は「解約控除」という早期解約にかかるコストがあり、iDeCoほどではないですが、一定期間は積立を続けないと損してしまうという性質があります。
そういった金融商品に比べると、つみたてNISAは毎月の支払金額を上限以下で自由に変更できたり、途中でいつでも好きな時に売却して現金化することができるので、その縛りのなさが人気の理由の一つでもあります。

反面、実はiDeCoや保険などに比べると保有期間が短くなってしまう傾向があります。
少し古い記事にはなりますが、2021年4月の日経新聞によると、全ファンドの平均の保有期間が2.5年に対してつみたてNISA対象ファンドは2.1年になっています。

平均でたった2年ちょっとで解約してしまっているというデータなんですね。
インデックス投資の強みは長期間の運用でお金を増やすという点にあるので
短い、期間でやめてしまうとその強みがなかなか活かせません。
つみたてNISAを始めるなら長期で続けられるような計画を立ててスタートすること、短期的な値動きに左右されず淡々と継続していくことを心がけましょう。

どうしても難しそうであれば、つみたてNISAだけでなくiDeCoや保険といった、縛りがある代わりに長期間の積み立てを継続しやすい商品を一部取り入れるというのもオススメです。
何事もメリットとデメリットは裏表なので、自分にとって何が合っているのか、しっかり見極めて取り入れるようにしましょう\(`•ㅅ•´)ノ

生活防衛資金がないのにスタートしてしまう

五つ目の失敗例は「生活防衛資金がないのに始めてしまう」です。
イヌ先生のお金の授業でもずっと発信してきているんですが、つみたてNISAに限らず投資を始めるなら、少なくとも半年分から一年分の生活費に相当する貯蓄ができてからスタートできるとグッドなんですね。
投資はあくまで余剰資金で行うものなので、預貯金ゼロという状況で始めるのは非常にリスクが高いです。

ですが、最近はSNSやYouTubeなどの影響もあって「つみたてNISA、やらない理由がないですよね」とか「今年中に始めないと損!」といった発信を真に受けてしまい、貯蓄はないけど自分もやってみるかという風に始めてしまう人が増えています。

実はイヌ先生も結構「つみたてNISAぜひやりましょう」といった発信をしてきているので、ここで声を大にして改めてお伝えしたいと思います。

「投資を始めるのは生活防衛資金ができてから!」

そうしないと、四つ目の失敗例でお話したように早い段階でやめてしまって、長期運用の旨味をまったく味わえずに終わってしまう可能性が高いです。
今まだ貯蓄がないよという人は、まずは貯蓄をしながら、その間に投資の勉強をすると良いでしょう。
Twitter(X)で「#イヌ先生のお金の授業」のハッシュタグで過去の投稿を検索してもらったり、イヌ先生のYouTubeを見ていただくのもオススメです。

おわりに(お知らせ)

という訳で、今回はつみたてNISAのよくある失敗例5選をお伝えしました。
もし皆さんが当てはまっていた失敗例があったり、その他にこういう失敗例や、心配していることがあればぜひ教えてください。

最後にお知らせです。
これまで、イヌ先生の元に100名を超える方からライフプラン相談をいただきました。
ネットでしか知らない、どこの者ともわからない(会社HPに本名や顔は載せていますが…)イヌ先生を信頼して、たくさんの方が相談の申し込みをしてくださったこと、本当に感謝に堪えません。

そして投資の相談を進める中で思い知ったのですが…

イヌ先生は証券会社の関係者ではなく、代理店でもないので、投資の始め方についてアドバイスや解説はできるのですが、具体的な手続きはお客様ご自身でやってもらっているんですね。

「つみたてNISAを始めるなら、個人的にはSBI証券か楽天証券がオススメです」「口座開設はwebページのここからできますよ」とご案内するだけだと、実は半分くらいの方は手続きをそのまま放置してしまうんですΣ( ̄ロ ̄lll)

せっかく投資や運用の知識をつけていただき、証券会社も決めて、あとは実際に始めるだけという段階でとん挫してしまう…
「そ…そんな…」と崩れ落ちかけたイヌ先生でしたが、すぐに思い直しました。

「それはそう」

ネット証券会社の手続きは比較的、簡易とはいえ、それなりに面倒ですし、投資するファンドを選ぶのが億劫という方も多くいらっしゃると思います。
イヌ先生も仕事で金融をやっていなかったら、やっぱり途中でくじけて放置してしまっていたかもしれません。

でも、それだとお客さんのお金やライフプランの悩みを解決まで導けず、途中で中断させてしまうということになります。
それではいかん!ということで…

来年から投資の手続きも最後までサポートできるよう、体制を整えることにしました\(`•ㅅ•´)ノ
現在鋭意準備中です。

具体的に目途が立ったら、またnoteやTwitterでお知らせしますので、ぜひイヌ先生のアカウントをフォローをしてお待ちください☆
女性の人生をトータルサポートできるよう、引き続きアクセル全開で進んでいく所存です。

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。

・イヌ先生への相談はこちらから
https://elquio.com/online-consulting
・イヌ先生の自己紹介はこちら
https://youtu.be/R1EEggbV-Dk
【twitter】@inu_sensei11
【HP】https://elquio.com/

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