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ペコチャレンジ

妻はスーパーへ行くと、期間限定の変な味のポテトチップスを買ってくる。買い物から帰ると嬉しそうに「見て見て!」と、なんとかバター味だの何倍コンソメ味だのといったジャンキーな雰囲気を漂わせるパッケージを掲げて見せつけてくるのだ。


しかし、夫婦2人暮らしではなかなかそういったスナック菓子の類は減っていかない。一袋空けるのに平均で2日はかかってしまう。


小学生の頃、友達の家で64のスマブラをやりながらパーティー開けしたコンソメパンチを食べていた時は何袋あっても足りなかった。出来るだけ大きくて味の濃い1枚をなんとか掘り当てようと、袋の中を弄っては、コントローラーを油でベタベタにしたものである。


それが今では、半分に割れたやつを探して大きい1枚をひっくり返しては、Switchのリモコンをベタベタにしている始末。ポテトチップスを欲する量が年齢と共に1枚、また1枚と減っていき、遂には半分になってしまったのだ。


そんな調子なので、我が家には手をつけていないポテトチップスが常に3〜4袋常備されている。それを賞味期限が切れそうなタイミングで、慌てて開けるのだが、どうしても開ける勇気が出ないポテトチップスがある。


お馴染みのしたり顔。

ミルキーポテトチップス。賞味期限が今年の6月までなので、もう食べないといけないのだが、どうしても食べる気になれない。味は何となく『雪の宿』的な甘じょっぱい感じなのだろうと想像している。美味しそうだ。味が不安で食べられないというよりは、ペコちゃんの挑発に乗ってしまったことが悔しいのかもしれない。

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