運動会

週末は雨の予報だったので、出掛けるのをやめて部屋で過ごすことにした。

私はもともと出不精の人間なので、どんなに天気が良かろうと「混んでるだろうから」「宅配便が来そうな気がする」などと何かと理由をつけては家に居ようとする癖がある。晴れた日に家に居ると、そういった言い訳を重ねた事による後ろめたさを感じてしまうが、雨の日は胸を張って家に居る事が出来る。雨は大地を潤し、草木を育て、私を家に居させてくれる。

とはいえ、一日中YouTubeを観て過ごすのも流石に勿体ないので、妻がずっとやりたいと言っていたNintendo Switchのゲームを買って遊んでみることにした。

NINTENDO SWITCH Sports

梅雨のジメジメを吹き飛ばす爽やかなパッケージである。
金曜日の仕事帰りにヨドバシカメラで購入した。ヨドバシカメラのゲーム売り場のレジには、おじさんが結構並んでいる気がする。パッケージ版でないと買った気がしないのだろうか。カートリッジを入れるところにフーッてやっちゃったりしてるのだろうか。そんなことを考えながら、久しぶりに店頭でゲームソフトを購入した。やはり空箱と本品を交換するあの瞬間は興奮する。開封しちゃいたい気持ちを必死に抑えながら、地下鉄で帰った。

翌朝、早速妻とアバターを作って初めてみた。最近のゲームは説明書を読まなくても何となく遊べるようになっていて、話が早い。

どの競技も蔦屋書店のようなオシャレ空間で行われる。
見ているだけで面白い。

テニスやサッカーといったスポーツが楽しめるようになっていて、リモコンをラケットやボールのように振って遊ぶのだ。「腕振ってりゃいいんだろ」ぐらいに思っていたのだが、意外と各スポーツごとの動きの特徴をしっかり取り入れていて、しばらくやっていると結構疲れてくる。任天堂の開発力と私の運動不足がちょうど噛み合った非常に心地良い疲労感だった。

ひとしきり遊び、昼食の時間になった。妻が「運動会だから！」と、お弁当みたいなランチを準備してくれていた。

散りばめられたタコさんウインナーがお弁当感を演出している。

前日の夜、私がおじさんの列に混じっている間にお弁当っぽい食材を買って来てくれていたらしい。妻の何事も楽しもうとする姿勢にはいつも感服する。私は「外に出れば充実した休日で、家に居れば虚しい休日だ」という価値観に囚われていたようだ。充実を生むのは予定ではなく、アイデアだったのだ。

卵焼きがとても美味しかった。