猫は家具を破壊するか。


あらゆる家具は猫のオモチャになる事は、おそらく確かであろう。壁で爪と研ぎ、カーテンレール目指してカーテンを登る。窓に掛かるブラインとは面白い形のドア位にしか思っていないに違いない。


しかし、『猫を飼うと家具をボロボロにされる』と言うのは果たして事実だろうか。

当然ながら家や家具の破壊レベルは猫の個体差にかなり依存するだろう。


我が家のニャン吉の場合は、子猫の頃には障子は破って遊んだし、今でも壁で爪研ぎをする。ブラインドは何度も通過されてボロボロだ。しかし、それ以外で破壊された家具というのは思いつかない。(忘れているだけかもしれない)メスで不妊手術済みだからだろう、スプレーをした事は一度もない。そういえば、テレビをテレビ台から落とされたが、ニャン吉が乗れない場所に移動してからはテレビに平穏が戻った。テレビは角が欠けただけで動作に支障がなかったので今も現役で使っているから破壊にカウントしていない。


ニャン吉は実に平和的な猫だ。


もともと我が家は大型犬が室内を自由にウロウロと歩き回る環境なので、私はそもそも壊されて困るような家具などは買わない。例え家具に傷を付けられても、それも犬達を過ごした日々を記録する良い思い出の味になると思っている。寝具に至っては消耗品と考えて価格と品質の目安を決めている。だから、破壊に対する許容レベルが高いのかもしれない。(特にワイマラナーはスーパーハイテンションスイッチが装備されてて時々スイッチがオンになると家中を薬でもやってるかのように駆け回るので面白い)


しかし私の破壊活動に対する許容レベルが高かったとしても、ニャン吉は猫としても破壊活動をしない方だと思う。


それどころか、すでにシニアに足を突っ込んで落ち着いているはずの犬達の方が盛大にやらかす有様だ。


ニャン吉、一匹の事例をもって『猫は破壊などしない安全な生き物だ』などと言うつもりは決してない。絶対にない。逆に家や家具に留まらず人の皮膚に至るまで盛大に破壊活動を行う猫も存在すると断言したいほどだ。家や家具に少しの傷でも付けたくない人は犬や猫を飼ってはいけない。鳥も。おおよそペットとされる動物は不向きだ。


ただ、ニャン吉が予想外に破壊活動をしない猫なので、私は驚いてしまったのだ。猫というものは、あらゆるカーテンで登山活動をし、全ての家具を爪の模様にリメイクし、棚の上に置かれたものは全て落とす職業に従事する生き物だと思っていた。それを覚悟して、ニャン吉を迎え入れたから拍子抜けしてしまったのだ。


場合によってはイタズラが猫の命に関わることもあるから、しないにこしたことはない。させないように先手を打って対策を打ち続けるのが飼い主の使命だ。ニャン吉にも破壊したくなる好みの材質や形状、配置があって、それらは猫の届く場所から排除するようにしている。


だから、ニャン吉が面白いことをすると堪らないのだ!


引用した動画に映ってるのはColemanのレイチェアという椅子で今年の夏に買ったばかりなのだが、これが破れる日も遠くないのかもしれない。想像しただけで面白い。穴が空きそうになったら危ないから片付けないといけない。注意して見ていなければ。


以上、うちの猫の自慢話でした。


ご清聴ありがとうございました。へへへ。本当に、犬とか猫とか、彼らなりに考えて行動していて、飼い主はそれを先読みして安全を確保する。彼らの安全のために決して負けてはいけない頭脳戦を日々繰り広げている。退屈している暇がない。嫌なことや悲しいことがあっても、落ち込んでいる暇がない。いつも彼らには感謝しかない。うちに来てくれて一緒に生活してくれて本当にありがとう、と思わずにはいられない。(例えテレビの角を割られてもwww)


※大切なことだから最後にもう一度。家や家具などに傷の一つも付いたら耐えられない人は絶対に犬や猫を飼ってはいけない


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