転職実況中継 その5

信じられないけれど、人生なんてそんなもんかもしれない。
転職しようなんてそんなに真剣に想像していなかったのだけれど。
むしろ去年の方がガッツリと、それはまぁガッツリと面接受けたり企業研究したりあーだこーだしてた。なのに今年、特に何も考えていなかった状況で、突然の波に乗り、今に至る。

その今とは、転職することに決めた今。

まさかオファーが出るとも思っていなかったし、まさかあんなオファーレターになるとは思っていなかったし、まさかYESと答えるとも正直思っていなかった。

3,4月の自分は、今の自分を知らない。
人生どうなるかなんて本当にわからない。

昨日もずっと、信じられないなって思ってた。今週正直仕事もめちゃくちゃ忙しくて、なかなかじっくり考えられなかったかなとも思うけれど、そんな中でも、過去何を考えてきてたか、今の自分はどう感じているのか、これからがあるのならどうなっていきたいのか、できる限りで振り返ったり頭を巡らせたりした。

怖いなとも思う。
だからこそ行こうやとも思う。
怖いけど行きたい。不安だけどやってみたい。
一番の思いは、今の私にチャンスをくれる会社なんてそうないんじゃないかって、せっかくのチャンスを逃したくないなって思ったことかもしれない。本当に有難いことだと思っている。

怖いなとも思っている自分に対して、言い聞かせるように。
失敗してもいい。辛かったら逃げてもいい。
よくわからないけどやってみよう。一生懸命働こう。
リスクを取らないで現状維持する自分は想像できないし、自分らしくない。

完璧な会社はないし、どの会社にいても先は見えないかもしれない。仕事は、モヤモヤしたり、イライラしたり、理不尽だったり、失敗したり、そういうことはどこにいてもある。それなら、新しいところで少し背伸びして働いてみたい。

確かに今だって悪くない。今のチームだって好きだし、会社だって長くいるからもう慣れてる。もしかしたら次の会社と合わなくて地獄かもしれない。
でもやってみたい。私はこういう仕事をしています、楽しいです!って言えるようになりたい。

楽観的に生きよう。
自分の人生自分で振り回していこう。
誰かに振り回されるより、よっぽどいい。
何も思った通りには起こってはいないけれど、でも思い描いてた何かは、憧れていたことは、きっといつか不思議と叶う。

正直に書くと、内定の連絡をもらった時は嬉しくて、感慨深くて、涙が出た。
ついにここまで来たのかなって。
ずっとずっと憧れてた何かに近づいた気がして。まだ自分がその仕事とどう向き合えるのかすら全くわからないのに。
だからこそ、本当にまだ信じられない。本当に?って思ってたりもする。

人生一回だから。
今を変えるのは怖いし不安。でも死ぬわけじゃない。

私は私の道を行く。
たとえそれが他の人から見たらおかしく見える道でも。
自分のやろうとしてることは、行こうとしている道は、自分でも結構不思議。
そんなリスク本当にとっていいのかなって。
でも、どうせいつ死ぬのかわからないなら、やりたいこと、やってみたいことに近づきたいじゃないか。失敗したら、想像と違ったらその時で、逆に面白がって、自分らしく突き進もう。
期待に応えられないかもしれなくて怖いんだけど、できる限り自分を成長させて、なんとか期待に応えられるようになりたい。
頑張る覚悟。飛び込む勇気。
できるかわかんないけど頑張ります!って素直すぎるかもしれないし会社にとってもリスクだと思うけれど、そうしか言えない。
頑張らせてください!とまるで昭和かもしれないけれど、これだけ期待されたら後ろを向けない。だから怖くても前向いて頑張るしかないじゃない。

という自分を鼓舞する精神論とともに。
なんで転職したいんだっけ、変えたくないことなんだっけ、とかも一応リスト化した。

なんで転職したいんだっけ
・やっぱりその分野に興味がある
・もうこの会社でやりたいことがない
・ないのにどんどん自分の仕事は増えていく、待遇は変わらない
・ラーニングカーブが緩くなってる
・キャリアのスコープをもう少し狭めたい、定義させたい、深めたい
・つまり、この分野のこの仕事を私はしていますって言えるようになりたい
・部下やいろんなチームの人と一緒に頑張りたい
・今より小さめの組織がいい 
・鶏口牛後
・多くの人を向いて、幸せとか感動とか作りたい、その後押しをしたい

変えたくないこと
・今のファンクション
・いろんな国とのやりとり
・フラット
・仕事との距離感(仕事は大事、でも全てではない)
・ノルマやKPIに追われすぎない
・給与、働く時間
・心根の良い勤勉な人たちと一緒に力を合わせて働く

その他もろもろ総合的に鑑みて、かなりリスクはあるのだけれど、心の動く方向に乗った。

そして伝えた。
気持ちは意外にも落ち着いている一方で、まだ信じられないけれど。
本当なのかなと。
これでいいのかなと。これでいいはずだと。

伝える前まで、仕事が鬼のように降ってきて、なんで私にばっかり仕事が来るんだ、残業してるんだってイライラしていた。確かに私も全部受けちゃってたけど。だって自分でやった方が早いんだもん。そして、同僚やチームにイラついても、その裏で頑張るエージェンシーの人たちのことを思うと、違うチームの人たちのことを考えると、疎かにできなかったりするから。
誰かにだけ頑張らせるなんて、私にはできない。誰かが頑張るなら、私もできるかぎり頑張りたいと思う。

でももう、全部どうでもいいんだ。
この4年間、辛い時期も長かった。与えらえた仕事に対しては真摯に取り組んできた。いろんな種類の仕事をした。いろんな人とも働いてきた。これだけ多くの国や部署の人と働いたことは、きっと私の糧になっているんだと思う。数年前に思ってた、誠実に働いて、そして次に向かうことを、できるような気がする。私の仕事を誰も見ていなかったとしても、それでもいい。自分なりにちゃんと働いてきたと思う。

ただ、今からは次のことを考えるから。

一つスッキリして、でもまだまだいろんなステップがある、これから。
ストレス溜めないで、颯爽と飄々と、前へ進んでいくのだ。

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