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【感想】銀魂

この感想には夢女子的な発言が含まれます


 アニメはすでに見ていて、そこからどハマりしてまとめ買いした漫画をようやく読み終わりました。途中で別のアニメ見たり、なんとなくだらだらしてしまって結構時間がかかってしまったんですが、無事読み終わったので感想を記録しておきます。

一番好きなセリフ


 これはアニメを見た時からずっとそうなんですが、第三百二訓 「侠の鎖」の新八のセリフ。

「何故ならアンタが僕達を護ってくれるから‼︎何故なら僕らが絶対アンタを護るからだ‼︎

 圧倒的にこれ。
 もう万事屋の良さってのがこの言葉に全て詰まってる気がする。

 銀さんが記憶を無くした時も、神楽ちゃんが一人で家族喧嘩を止めに行った時も、新八が柳生家に道場破りしに行った時も、他の二人が必ず助けに来る。
 バカ強い銀さんに守られてる万事屋二人っていう図ではなく、守り守られの関係なのが本当に好きです。(というか銀さんが一番強いわけじゃなくて実力が拮抗してるのがいい)
 ていうかこのシーンの良さは言わずもがなって感じですけど。


将軍暗殺篇


 銀魂はいろんな話で私の涙腺を壊してきたけど、将軍暗殺篇からの消費カロリーがエグすぎる。怒涛の展開すぎて。終始泣いてた。冗談抜きでずっと泣きながら読んでた。

 感想を書こうと思ったの烙陽決戦篇終わった後だから感想メモしてなくて前半の感想が薄いとかいう理由でここから話すわけじゃないですよ。マジで全部振り返ると本当に長くなって永遠に終われる気がしないので。話したいこといっぱいあるし。

 まず将軍暗殺篇は、全蔵が将軍(影丸)の首を取ったところと百地(ロボ)の口から大砲ぶっ放されたところから開いた口が塞がらなかった。
「え⁉︎」「え⁉︎」
 ってマジでずっとこれ。てか忍カッコ良すぎな。

 そしてこれは吉原炎上篇でも思ったことだし、今後も思うことだけど、夜兎とかの明らかに格上の存在に真っ直ぐ立ち向かえる新八が漢すぎて惚れてまうやろ案件。
 一般人より強いとはいえ、銀さんや神楽ちゃんみたいな強い人たちに囲まれているから、より視聴者の目線に近くて感情移入しやすいキャラだからこそ新八の強さに敬服せざるを得ない。

 んで将軍死んでほしくなかった……。アニメで展開を知っていてもやっぱり茂々の死が辛い。ギャグ回でも一国傾城篇でもあらゆるところで茂々は将軍として相応しい人間であるってところと、その人柄の良さを出してきてたから、本当に死んでしまって悲しい。
 御庭番との話も大好きで、「友として」っていうあの関係が素晴らしいものだったからこそ……
 でも、あの最期は茂々らしい最期だったと思う。どれだけ相応しい人間でも反対勢力が生まれるのは仕方のないことだし、それに丸腰で戦おうとすれば当然ああなる。
 それが悪いことだとは思わないし、茂々も将軍という席から外れたがっていたわけだから……最善ではないにしろ、彼にとってのいい最期であることにはかわりないと思う。何より、今後の展開を知っている身としては喜々を責めようという気持ちにはならなかった。
 他にも話すべきシーンはあるけど、それはまた後で。

 さよなら新選組


 近藤さんのかっこよさを再確認した。
 てか元々かっこいい人ではあったけど、全裸とゴリラとストーカーでギャグ要員であることが多かったから、そのかっこよさと人柄に惹かれて多くの人がついていきたくなるのが理解できる。
 沖田さんが攘夷志士と手を組むかってなった時に土方さんを待つって判断したのもなんかよかった。普段いがみ合ってる二人だからこそ、そこに信頼を感じるとすぐ泣いちゃうので勘弁してください。

 そして信女の名前のところ本当にしんどかった。この辺から異三郎さんの死亡フラグが立ちまくってて、「どうにか頑張ってくれ……!」って半ば祈りながら読んでたわけだけど……ていうか死ぬことは知ってたけども。
 異三郎さんが友子はどうだ……とか名前を奥さんとメールしながら考えてるところもそうだし、そんな試行錯誤して込めた意味を信女に対して「そんな子に育ってくれてよかった」ってなるシーンが本当にもう無理。
 語彙力が乏しくて申し訳ないけど、何が無理って涙腺ね。
 ここで鉄之助が肩を貸したり、背中を押して助けた時に鉄之助の背中を押してるのも良かった。

 やっぱり銀ノ魂篇とかで考えちゃうわけよ、ここで見廻り組がいたら。異三郎さんが生きていたら……って。
 何かが変わっていたかもしれないし、死体の数が増えていただけかもしれない。それでもやっぱり死んでほしくなかった。
 というか死んで欲しかったキャラなんていないけど!
 死神篇で死んだ十八代目池田夜右衛門の死をいまだに引きずってますからね!

 そして話は変わるんですが、何気に絡みの多いフルーツポンチ侍とフルーツチンポ侍の共闘が見れて満足です。
 初見の頃から「この二人国を憂うって意味では目的は同じだし、近藤さんなら話くらいは聞いてくれそう」(実際はそう上手くはいかないだろうけど)って思ってたしこのコンビのファンとして大変嬉しかったです。


烙陽決戦篇


 激アツすぎる……個人的に一番良かったのは、高杉さんのみんなと仲良くしてるところが見れたとこです。
 将軍暗殺篇(ショタ激カワ笑顔一生忘れない)とか同窓会の話とかでちらっとは見れたけど、あの四人が揃ってわちゃわちゃして一緒に戦ってるとことを見れて満足。
 将軍暗殺篇での銀さんとの戦いでかなり好きになっていたけど、ここでもっと好きになった。
 というか、今まではなんか怖いし近寄りがたい先輩だったのが、意外とマニアックなオタク趣味持ってて勝手に親近感わいた……みたいな好感度の上がり方した。
 ……伝わるか? これ。
 あとヅラの回想シーンの坂本さんの「小さい声も出るけどね……」はやっぱり好きなシーンランキング上位に食い込むね。

 そして神威と星海坊主の回想も良かった。ずっと泣いてたし。
 戦闘に関しても良かったし色々言いたいことはあるんだけど、一番印象に残ってるのが阿伏兎。
 ここで神威をしっかり止めにくる年上としての行動も尊敬に値するし、阿伏兎が言った「すっとこどっこい」に一瞬でも神威が意識を取り戻してるのが良かった。
 家族の話だから神楽ちゃんと星海坊主との関係の話がメインではあるけど、神威も言ってた通り「海賊として生きてきた時間のほうが長い」ってので阿伏兎との絆を出してくるのが良かった。

 烙陽決戦篇に関してもまだ話したいシーンはたくさんあるけど一旦ここで。


銀ノ魂篇


 ボロ泣きなんてレベルではない。
 まず、今まで登場したキャラがみんな集まって一丸となって戦う展開大好きだってあれほど言ったのに!
 神楽ちゃんが大量の夜兎と戦うってなって苦戦している時、第七師団が集合するのも激アツだった。神威だけでも(興奮で)倒れそうなのにみんな来ちゃったらもう倒れてるよ。
 もう何言ってるか自分でも良くわからないよ。
 何回も見せつけられて私の血液全部涙に変換する気なのか。

 そして、虚の強さがエグすぎる。兵器云々の前に虚一人に人類が滅ぼされるって絶望を植え付けられた時、やばかった。
 あそこは名前のない人間ですら死んでほしくないのに、山崎とかよく知った顔が倒れていくのは耐えられなかった。

 第六百五十七訓 犬は群れを愛する

 これも死ぬほど泣いた。辛いのはずっとなんだけど、この世に生きる虫と二次元を除く人間以外の生物を愛している自称•地球生物愛護団体会長の私としては定春が傷つくところをあれ以上見ていられなかった。
 可愛らしい犬までもが命を惜しまず戦っているのに、私は見ていることしかできないなんて!
 定春くんに痛い思いをさせた奈落の人の顔絶対忘れないので。末代まで祟るので。

 そして二年後。一旦ギャグが戻ってきて良かった。いつものメンバーが揃ってないのは寂しかったけど、銀さんと高杉さんの共闘が見れて良かった。
 でもできるなら生きて高杉さんにはパンツ被ってもらいたかった。
 銀さんたちのせいでパンツ被ることになってるのに結果的に言い訳聞いてもらえなくて大変なことになる高杉さんが見たかった。
 でも多分そんな未来が来ることなんてなかったんだろうな。だって血を取り込んでなかったらそもそもあの船の中で死んでたわけだし。
 それにしたって、あの最期は辛すぎる。しばらく高杉さんの死から立ち直れる気がしない。

 そもそも、銀さんの立場になったらこんな残酷なことないよ本当に。
 自分の手で友人を守るために先生を殺すことになって、先生を守るために友人を切らなくちゃいけないなんてそんな残酷なことある?
 四人揃った時……銀さんと桂さんと高杉さんが一緒に走ってる時、高杉さんが楽しそうに笑ってたのも思い出すと辛い。
 ネタバレ喰らってたから死ぬのは知ってたけど、あんな形で死ぬとは思ってなかったから……。
 もうずっと泣きすぎて鼻と目が痛い。後日談の楽しそうなみんなのところにいてほしかった人たちが沢山いる。

 他のところは思い出しながら書いたけど、銀ノ魂のところ……つまりここは読んだ後すぐに書いてるのでしんどすぎて言葉が出てこないです。

 でも、松陽先生は長い呪縛から解放されて、最後に弟子の顔を見ることができてある意味いい最期だったと思う。できることなら突然変異で普通の人間になってまた松下村塾をやってほしかった。そんな未来があっても良かった。
 でもこれは私が勝手に望んでるだけだからわがままなんですよね……そんなこと本人が望んでいるかなんて分からないし。


好きなバトルシーン


 ・吉原炎上篇の覚醒神楽VS阿伏兎
(これに関しては神楽ちゃんのピンチに阿伏兎に立ち向かえる新八の勇姿も含む)

 ・将軍暗殺篇の高杉VS銀時 神威VS神楽

 ・烙陽決戦篇のVS神威
 (星海坊主との戦いと覚醒後)
 「ヅラ」の戦い

 血の流るる処に我ありってレベルで戦闘アニメが大好きな私ですが、その中でも防御を捨てた——というか、お互い死に物狂いな感じの戦いが大好きなんです。

 なのでナイフを腕に刺して受け止めたり、普段正統派な戦い方をしている桂さんが醒覚の腕にしがみついて(?)るところとか、興奮が止まらないんです。
 アニメでも初めて覚醒神楽の戦闘を見た時、頭が沸騰するかと思いましたし、これは神威戦でも同じです。
 夜兎が戦闘種族だからか、傷の治りが早いからか、結構激しめの戦いをしてくれるので本当に夜兎の戦いに毎回ついていきたい気分です。間違いなく私死にますけどね。

 そして高杉さんと銀さんの戦いは辛すぎました。
 絶対相手を殺さんとする戦いも良かったんですが、とにかく辛かったんです。
 それまでは「高杉さんってなんでそんなに銀さんを殺したいの?」って思ってたんですけど、戦いの最中にそれが明らかになって、今はあんなに凶悪な顔してる高杉さんの可愛い笑顔を見せられて……
 松陽先生が死んだのも誰も悪くないじゃないですか。銀さんも高杉さんも悪くない。
 でもきっとそんなこと彼らが一番知ってるんですよね……。なんでこの二人がこんな思いをしなくちゃいけないのかって何度読んでも思います。


好きなシーン


 細かいところを上げたら一話からとんでもない量のコマをピックアップしなくてはいけなくなるのでかなり絞ります。


・かぶき町四天王篇、「お控えなすって」


 こんなの泣くしかないじゃない!
 まずそもそも過去に登場したキャラが助けに来るのも最高なんだけど、やっぱり最後まで平子の気持ちになると救われない気持ちだったから、もうここは泣くしかなかった。
 漫画だけれども、アニメの声優さんの演技が印象に残りすぎて脳内再生されて余計涙に拍車がかかってしまった。
 後から次郎長が親バカ発揮してるのも含めてとても良かった。


・一国傾城篇で新選組と見廻り組が加勢に来たシーン


 アニメで見た時もそうですけど、絶体絶命の時にライバル的存在が助けに来てくれるのってめちゃくちゃアツいじゃないですか。それだけでもやばいのに、バラガキ篇で敵対組織って認識の強かった新選組と見廻り組が今回はどっちも味方として登場する……アツすぎて城燃えますよ⁉︎


・尾美一篇ラスト


 まさかぽっと出のキャラに二度も泣かされるとは思わなかったよね……。
 この話も後半からずっと泣いてるのだけど、最後に尾美一が笑いながら静かに涙を流してるのが本当に心にきた。
 尾美一って豪快で明るい性格だし、実際機械だったわけだし、なんとなく人間味が薄いというかいうか……掴めない人だったけど、そんな人でもあんなの辛くないわけがないんですよね。
 だってせっかく新八やお妙さんに会えたし、そもそも死にたいわけないじゃないですか。それをグッと堪えて笑ってみせるのは本当にかっこいいし、ずるいと思いましたわ。
 最後の二人の兄貴が新八の背中を押すところも泣いちゃうので勘弁してほしいです。


・将軍暗殺篇、全蔵の戦い


 これ本当に……友達として茂々を生かそうとしてるのも良かったけど、
「御庭番衆《わたしたち》の頭《かしら》に触るな」
 でさっちゃんとエリザベス救出の時に敵として登場した御庭番のメンバーが登場するのが本当にアツかった。
 茂々と御庭番衆の良さを語るにはこの場じゃ足りないので。とにかくこのシーン良かった。
 全蔵が死ななくてよかった。


・虚の「小僧は黙って座っていろ」

 これカッコ良すぎません? 天導衆の嫌味で言われた言葉を使っているのもそうだし、この一言だけで伝わる圧倒的強者感。
 元々勝てる気がしねぇ……と思っていたけども、ここで虚という存在がもっと大きなものになった。
「こいつなら世界壊しかねん」って本気で思わせる一言で好きでした。


・銀さんが万斉を、高杉さんが新八を守るシーン

 これ伝わります? 四人が集結するとこの最初の方です。あの乱戦の中で、本来敵対していたお互いの組織の仲間を守るってもうそれだけでめちゃくちゃ良くないですか⁉︎⁉︎

 そして考えてください。もし万斉が、新八が自分だったら……

惚れてまうやろ‼︎

 吊り橋効果どころの騒ぎではないんですが⁉︎
 この行動で二人の関係が伝わるだけでなく読者を落としにくるなんてさすが攘夷四天王……(関係ない)


・銀ノ魂篇でマダオが子供を庇って入国管理局局長として天人に立ち向かったシーン

 ハタ皇子一行と一緒に最後船を止めた時もそうですけど、普段あんな感じなのにやる時はしっかりやるのが本当にかっこいい。
 そもそも入国管理局の仕事はコネだとしても仕事はしっかりやっていたようだし、初登場の時も人間として大事なもののために仕事ほっぽりだせる(本人は意図していなかったが)人間がカッコよくないわけがなかった。
 子供を庇うシーンも、結果的にカッコ悪くはなってしまったけど、まずあそこで子供の前に立つことができるってのが意味のあることだし、かっこいいことだと思います。


・喜々の交渉のくだり

 このあたりでもう完全に喜々のこと好きになっていたから、純粋にトイレ我慢させられてるの可哀想だったし、それが良くも悪くも敵に深読みされてるの本当に笑った。
「いえ、うんこです」
 のところ本当に天才だと思いましたもん。
 海外の反応とかもよく見るんですけど、やっぱあそこめっちゃ面白いですよね。

 他にもギャグとして好きなシーンはたくさんあるんですがこれが特に好きなのでピックアップしました。


他に印象に残った好きな話


 一つ一つ話していると本当に一話から全部話すことになるので、特に印象に残っていてよく笑った、よく泣いたものをピックアップします。
 思い出せる順番に書くので順番がバラバラかもしれません。あと話数間違ってるかも。
 ま、伝わればいいよね!

 ・第百九十四訓 人は皆自分という檻を破る脱獄囚
 ・第二百七十三訓 ラジオ体操は少年少女の社交場
 ・第二百七十四訓 観察日記は最後までやりきろう
 ・スキー篇
 ・陰陽師篇
 ・星喰い篇
 ・第三百二十四訓 夏休み明けも皆けっこう大人に見える
 ・第四百一訓 ドックフードは見た目より味が薄い
 ・性別逆転篇
(さっちゃん♂が好みすぎた)
 ・第四百十五訓 リーダーは辛いよ
 ・第五百七十訓 肚の深淵

 本当に他にも沢山あるんですが、特に好きなのでした。

 前半もさることながら、後半の万事屋がみんなのために立ち上がり、次は万事屋とみんなで戦って、次はみんなが万事屋のために戦う。
 日本捨てたもんじゃないなって——
 フィクションだけど——
 シリアス前の日常があったからこそ、その良さがさらに浮き彫りになってるから、総じて言えることは

 バカくそいい作品だった!

 沢山アニメを見てきたけど、その中でも好きな作品を聞かれた時にまずあげる五本指には間違いなく入ってる。人気なものには人気になるだけの魅力があるってことだ。

 六年前、一話だけ見て「なんかいいや」ってアニメの視聴をやめた自分をぶん殴りたい。
 もっとはやく観とけばよかったよ! 過去の私馬鹿野郎!

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