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知らないから言える

おはようございます。

タカシです。

昨夕娘とプールに行きました。進級テストの予習のためです。

海の施設で働いていた時期があるぐらい泳力には自信があったタカシですが、娘休憩中「お父ちゃんのカッコイイとこみせたろ!!」と遊泳コースで泳ぎましたが。。。50メーターシンドカッタデス。。。

楽に泳げないってことはどっか力んでいたためでしょう。

泳げなくなってたんです。

ー知らないから言える・知らなくてもよい事ー

これを書くと他のトレーナーの悪口になってしまうかもしれません。

でも少しだけ。

僕はお客さんに「保護犬の世界は知らないんです。。。」と言うことがあります。

ここには「知らない」ではなく「知りたくない」という意味が含まれています。

この話をすると別のトレーナーに「トレーナーのくせに!!全部知らなければ!!」的なことを言われる時がありますが、「無理」です。

その世界を知ることは病気を再発させることです。

保護犬の世界にはエゲツナイことが普通に起きます。

それは想像ではなくそのトレーナーよりも知っています。

パピーミル・犬工場・飼育崩壊いろいろな言葉がありますがそんなのは表面的なことでしょ?

「犬はしょせんお金を得るための産業動物」な世界です。

いや、そこにお金が発生するのなら産業動物なんです。

牛・豚・鶏みんな産業動物です。

僕は高校生の時、鶏をト殺した事があります。

初めての時は命を奪う恐怖心や生物から肉に代わる瞬間の触り心地の変化への驚き、異常な興奮状態にある自分自身の危険性などいろいろなことを学びました。

が、卒業間際になれば日常の一部のように自然体で行えるようになりました。

割り切れるのです。

産業動物だから。

可愛いですよ鶏。どんなに怒っても毎朝集卵時に襲ってくる雄鶏とか。

でも何処かで線を引いているのです。

「今日潰すよ」って言われれば出来るんです。

じゃないと病むじゃないですか。

実験動物の世界もそうです。

そこを知ってるから「かわいそう!!殺処分させるな!!」なんて言えないんです。

もう日本の社会を変えるしかないんです。

保護の世界はそんな世界なんです。

「殺処分させるな!!」と叫び行政が動き、産業動物が苦しみながら生きているのです。

そして僕は全頭助けてあげることはできないのです。

優先順位をつけて命の選択をするのです。

じゃあどこかで線を引いて割り切るしかないんです。

病むから、僕は弱いから。

「保護の世界は知らないんです」じゃないと僕はダメなんです。

でも気楽に知っているふりをする人よりは知っています。

ー鳥頭ー

気分が落ちてきたので僕が「面白いな~」と思った話でしめます。

「鳥頭」って言葉知っていますか?

3歩目には前のことを忘れる=お馬鹿さん

って意味でつかわれることが多いのですが、僕は鳥頭はすごいと思います。

犬と鶏を使った有名な実験があります。

両者の前に餌を置きます。

餌を食べようと近づくと電気刺激などの不快刺激を与えます。

なんども繰り返します。

犬は不快刺激を避けるために餌を取りに行くことをあきらめ不快刺激が無くなってもその餌には近づきません。

鶏は何度不快刺激を与えてもまた餌を取りに行きます。

この実験は「鳥頭=馬鹿」を裏付けるための都市伝説かもしれません。

でも、すごくないですか?「鳥頭」

餌(生きるために必要な物)を得るためには多少の不快刺激(苦痛)は伴うものだって。

なんか賢者の言葉みたいじゃないですか?

だから僕は「鳥頭」でいたいです。

まだ苦痛から逃げる「犬頭」です。


お付き合いいただきありがとうございました。

今日も頑張りすぎず頑張ります。

2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです