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災害時の同行避難について、ちょっと偉そうなこと言わせて。

おはようございます。

タカシです。

今回は災害時のお話です。


いつも通り前半は僕の思いがだらだらと書かれています。

「そんなんどうでもいいから、テクニック的な面だけ書け!!」と言う方は二枚目の写真下までスクロールしてください。


開業してからアドバイスなど色々な面でサポートしてくれている常連さんにずっと言われていることがあります。

「災害時の避難についてトレーニング講習をしなさい!!」


たしかに、

キャンプや登山が趣味だった時期がある僕。

中退だが動物看護を勉強し応急処置方を知っている僕。

中学生と言う多感な時期に阪神大震災を経験し「防災・サバイバル」と言う単語に過敏な僕。

臨海学校のお兄さんとしてオリエンテーションで避難訓練を指導していた僕。

トレーナーの僕。

全部混ぜると一番良いトレーニング業務だと思います。


ただ、

「よしやるぞ!!」「発信するぞ!!」「講習会開くぞ!!」とやる気になると。。。

地震や台風による災害がどこかで起きるんです。。。

そうすると今現在被災し大変な生活を強いられている方に不快な思いをさせそうで二の足を踏むのです。。。

今苦労されている方を助けに行かず、テレビをみながら「防災の講習をするよ~」と。。。

その方たちを営業のツールとして使うようなことをしているのではないか?

と。。。


でも、そんなことを言っている場合ではないんです!!

地震も起きています。

臨海学校時勉強していた歴史と同じように日本が動いている感じがします。


僕が言っていたセリフ。


「東南海沖地震が起きると言われています。」

「今日と明日みんながここにいる間に起きるかもしれません!」

「50年後かもしれません!」

「自然のことはわかりません!!」

「常に今地震が起きた時どうしようか?どこへ行こうか?」

考えてください!!

「常に頭の片隅に入れてください!!」

「今おきたら自分はどう動くべきか?」

いま!!


僕の投稿で不快な思いをされた方がいることもわかっています。

知っているのに情報発信しないのも悪いと僕は思います。

申し訳ありません。。。

許してください。

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ー災害訓練ー

ここからが本題です。

災害には種類があるので一概に「こうしなさい」とは言えません。

僕の書いたことをヒントに飼い主さんごとにアレンジしてください。


・必要なしつけ・トレーニングとは?

一番気になるところだと思います。トレーナーの僕が一番偉そうに言える部分です。

災害が起きた時あなたの愛犬を守るためのしつけとトレーニングについてです。


「クレートトレーニングは必須」

クレートとは二枚目の写真でうちのシオン君が入っている箱のことです。

もう少し大きなものはバリケンと呼んだりします。

災害時クレートに入っていられるかどうか?によって避難所が受け入れてくれる可能性が高くなります。

避難所にはたくさんの人が来ます。

当然、動物嫌いやアレルギーの方もいます。

そして避難所は人間の命を守るためにあります。

以前お話を聞かせてもらった獣医さんによるとクレートに入れる子でも廊下の片隅でクレートに入りっぱなしだったようです。

冷静に考えると当然だと思います。

その条件を考えると

「クレートに入ることを嫌がらない」

「クレートの中で長時間安定して過ごすことが出来る」

は必須条件です。

クレート訓練だけでも多くのことをしなければいけませんが、もし数日以内に起きると想定しまず何をするべきかだけ書いておきます。


・クレートを用意しましょう!

「そんな狭いところでかわいそう!」と言う意見も聞きますがクレートのサイズは犬本来の生態に合わせて作られています。

トレーニングを重ね「ここが私の場所だ!!」と犬が理解すれば犬にとってストレスは一切かかりません。

クレートは犬の居場所として自分だけのスペースとして教えていきましょう。

注意はクレートに犬が入った時ちょっかいを出さないようにしてあげてください。

ここにいれば絶対安全!自分だけのプライベートスペース!と教えていくので飼い主だからとむやみに踏み込まないで上げてください。


・安心毛布と段ボール

クレートは積み重ねたり並べたりすることが出来ます。

避難所では隣のクレートとの距離が近いこともあります。

その時クレートの目隠しとして段ボールが重宝します。

また段ボールは保温効果が高いので防寒目的でも使えます。

安心毛布とは「これがあればうちの子は落ち着く!」と言うものです。

別に毛布である必要はありません。

イメージとしては幼児がつねに持ち歩いているハンカチなどの小物のようなものです。

飼い主さんと離れることに強いストレスを感じる犬なら、飼い主さんが近くにいると疑似安心できるものがベストです。

よく僕が飼い主さんに伝える安心毛布の作り方は「飼い主さんの布団の中にタオルを入れて寝てください。」です。

一晩でも二晩でも時間の許す限り飼い主さんの匂いやフェロモンをしみこませてください。

それを長時間のお留守番(クレート)の時に入れてあげてください。


クレートトレーニングは時間がかかります。

クレートに入るといいことがある!!

クレートで待っていると楽しいことが待っている!!

と教えてあげてください。


「マットでトイレできるようにしておきましょう」

これも獣医さんに聞いた話です。

避難所で犬がクレートから出ることが出来る時間は限られているそうです。

動ける場所も限られています。

「うちの子って外でしかトイレしないの。。。」

では対応できません。

どこでもマットでトイレが出来るようにしておきましょう。


ちなみに「ワンツーコマンドは?」と聞きましたが、「出来るにこしたことはないけどそこまでしなくてもよい」とのことでした。

注)ワンツーコマンド

「ワンツー」という号令で排尿排便をうながすトレーニング


「遊んであげましょう」

「避難訓練で?」と思われる方いらっしゃると思います。

「遊んであげてください!!」「出来れば引っ張りっこやガブガブ遊びで」


これには2つの意味があります。


1つは、クレートから出る時間が限られていることにあります。

どんなにクレートで過ごすことを教えても運動欲求などのストレスは溜まります。

短時間で発散させることが出来る・狭いスペースで出来る遊びをクレート訓練が終わった後にしてあげてください。

「クレートで待ってたら、こんな楽しい特別な遊びが待ってる」

と教えてあげてください。


2つめの理由は、パニックになった時の犬の安全を守るための飼い主訓練です。

「は?」ですよね?

パニックのスイッチが入るとどんなにトレーニングを積んだ犬でもコントロール不能になる。

トレーナーの基本です。

本来はパニックになる要因を避けながらトレーニングをしますが、災害時パニックを防ぐことが出来ないであろうと思います。

そんな時、飼い主がケガをせず愛犬の安全確保(保定)出来るようになるための飼い主訓練です。


犬の歯並びには咬まれても痛くない部分があります。

犬の体の構造上絶対に咬むことが出来ない部分があります。

犬の構造上無理やり抑え込むとケガをさせる場所があります。

飼い主は万一咬まれてもケガを最小限にする反射速度が培われます。

飼い主が出来ることでパニックになった犬の安全を飼い主が確保できるようになります。


どこをどう!と説明するよりも遊びながら覚えることが大事です。


「しっかり遊んでください!!」

注)理想はガブガブ遊びですが、咬み犬になる可能性を秘めた危険な遊びです。トレーナーをつけるか?しっかりと犬を理解しているか?がガブガブ遊びが出来る条件です。


「なんでも食べれるようにしましょう」

避難所ではいつものフードと違うものを食べる必要が出てきます。

「いつもと違うんだから贅沢言いなさんな!!」と言って理解できるのは言葉の通じる人間です。

何でも好き嫌いなく食べることが出来る。

いらないことで体力を減少させない。

は避難時大事なことです。


「その他」

避難時ケガを予防するために靴を履かす必要など色々なことが想定されます。

「こうなったらどうしよう?」と想像してトレーニングしてください。


・避難グッズ

フードと水は4から5日分

お薬

クレート

ガムテープとサインペン

マット

携帯電話

etc.


フードなどはローリングストック方を取ることで避難食にならしておきます。

ガムテープはクレートに愛犬の情報を記入するなど色々な使い方があります。サインペンにガムテープを巻き付けておくと荷物量が少なくなります。

お薬は人間用だと犬に使えないものもあります。

携帯電話に犬の情報(病歴や年齢・性格)などを写メして保存しておくことで荷物の軽量化をはかります。

また飼い主さんと愛犬が一緒に写っている写真を保存しておくことで緊急時「うちの子!!」って教えることが出来ます。

必要なデータは写真保存しておいてください。


・日々の散歩

「避難所で大事なことは、飼い主同士の自助会が出来ること」と獣医さんが言っていました。

散歩時に出会う犬は避難生活を共に送る可能性の高い犬です。

犬同士友達になっておくことが理想ですが、うちのシオンみたいに誰かれなく喧嘩を売る問題犬もいます。

そんな子でも飼い主同士は挨拶をして顔見知りになっておきましょう。


常連さんから少し嫌な話を聞きました。

「避難所で一人が犬を自由にしたせいで、その後教室が使えず掃除に難儀した。。。」と言う話です。

「少しの糞尿ぐらい毛ぐらい」は許されません。

一人の勝手が悪いモデルケースとして今後の避難対策に使われます。


また、「ウチ犬嫌いやねんから!!」って人も日ごろの散歩でマナー良くしていれば我慢してくれるかもしれません。

ノーリードやフン放置などを見られていたら「犬なんか入れるな!!」ってなるかもしれません。

日ごろの散歩は意外と見られています。


・番外編


(猫)

猫に関してはまったくの素人です。

ただ、動物看護の時間に勉強しただけです。

極端な話、犬は水さえ飲めれば1~2日生きていけます。

猫はダメみたいです。

また、フードに対するこだわりも多く食べないという選択をするそうです。

フードの備蓄は多めにしてあげてください。


(トレーニングのコツ)

「良いことがあれば、その行動は増えます」

「悪いことがあれば、その行動は減ります」

あなたの犬も何か芸をすると思います。

「うちの子、教えてないのにこんなことするんよ~。」

その芸を考えてみてください。

何かいいことがあってその芸をするようになりました。

飼い主さんが無意識にそれを教えています。

それの応用がトレーニングです。

「問題行動でも増加しているならその子は学習できる状態です!」

「できない子はいません!!」


(おねがい)

ペットとの同行避難についてまだまだモデルケースがありません。

良い行動をしペットを飼っていない人も安心した避難生活が送れるように、自分たちの行動が良いモデルケースになり「災害時は○○方式で!!」と言われるようになれればいいなと思います。

僕自身避難所生活経験がありません。

避難所でおきたペットの問題などは又聞きの又聞きです。。。

避難経験のある方の意見や実際起きた良い事・問題など教えていただけると嬉しいです。

体験を教えてください。

トレーニングスクール福路 東田崇史

hukuro-school@outlook.jp 


すっごく長い投稿になりました。。。

これでも一部です、だいぶと端折りました。

こんな長文にお付き合いいただきありがとうございました。


ただいま収入不安定なフリートレーナーです。

サポートや拡散していただけると助かります。

そしてお仕事ください!!


2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです