おやつで釣るなんて
おはようございます。
タカシです。
雨が降るのか?朝から片頭痛に悩まされています。
愛犬(シオン)はお構いなしです。「散歩!さんぽ!」ご機嫌さんでした。
こんな日のシオンは危険です。
彼判断の「不審者(犬)」に喧嘩を吹っかけてしまいます。
僕が頭痛く「安心しなさい」「何かあっても守ってあげる」オーラが出ていないからです。
公園の平均台を歩かせてみた画像です。
ーおやつでつる関係ー
しつけの相談などを受けていると「おやつは使いたくない。本当の関係ではなくなるから。」という飼い主さんに多く会います。
画像は両方とも「おやつ」を使っています。
シオンにとって必要のない無意味な行動(芸)をさせています。
「おやつ」あげて何が悪いの?
「本当の関係」ってなんでしょう?
なぜトレーナーは無責任に「おやつのために動くことになるから」といえるのでしょうか?
相談対象の犬と飼い主さんのほとんどが関係性の構築不備によっておこる問題で困っています。
すっごく口の悪い言い方をすると「おやつでつるしか関係が取れない」「おやつが犬との唯一の会話手段」になっています。
そこに突然理想論をぶち込んでどうなるのですか?
「あなたに褒められる」「目が合う」「あなたのために動く」「あなたの。。。」理想的ですよ。
その状態であればトレーナーに相談に来るはずがないじゃないですか?
「おやつを使わないトレーニング」
災害救助犬などの作業犬トレーニングであれば最初からそうでなければいけないのは知っています。
同じように言う家庭犬トレーナーに聞きます。
「おやつを使わない」ができるようになったのはいつですか?
まったく関係が取れていない初対面の犬に「おやつを使わない」で可能な実力をあなたは持っていますか?
僕は持っていないです。
「おやつあげるからおじさんの言うこと聞いてね~」と思って「おやつを使うのは~」とか言ってるんじゃないですよね?
「すごい!!しらんおっさん(不審者)を受け入れてくれた!!」「ありがとう!!」を今「おやつ」無しでその犬に伝えることが出来ますか?
ー時間をかければー
「おやつ」無しで関係を取る事。
不可能ではないですよ。
ただ効率が悪いのです。
何時間も待つのです。
犬によって時間は変わります。
「やっぱりトレーナーは関係をとるの上手だ!!」「仕事を依頼しよう!!」と思ってもらえるような
「魔法」
は使えないです。
ーそこトレーナーが踏み込んでいい領域?-
「おやつ」以上の関係性はトレーナーが踏み込んでいい領域でしょうか?
すっごく悩むところです。
ただ、多少の問題犬であれば踏み込んではいけない領域だと思っています。
「おやつ」以上の関係性は飼い主さんの領域です。
自分が受けた依頼を遂行するためには、「たまに遊びに来る親戚のお兄ちゃん」までで押さえておくべきだと思っています。
「あのお兄ちゃん今日来るよね!!」って心待ちにする所まで行くのは入り込みすぎだと思います。
「あ、来てたんだ。あそぼ」ぐらいがちょうどいいかな?
例外はあります。
人間全体に不信感を抱き誰とも関係を取ろうとしない犬はトレーナーだろうが飼い主家族のだれかだろうが、良い関係性が取れそうな人が「おやつ無し」の領域まで入り込んであげるべきです。
出来れば、家族のだれかに入ってもらいトレーナーはサポートに徹するのが理想ですが「もう俺が行くしかない」と判断したら迷わず入り込むべきです。
その犬は飼い主さんの愛犬であり、トレーナーの愛犬ではありません。
が、一時的にトレーナーの愛犬にしてしまいましょう。
問題が収まった後、愛犬はトレーナーに捨てられてしまいます。
よく考えて飼い主さんへ里子に出しましょう。
今日の投稿は僕自身の決意表明でもあります。
長文乱文にお付き合いいただきありがとうございました。
2019年5月末に出張型ドッグトレーニングスクールを始めました。 犬と飼い主の関係づくりのお手伝いをモットーにやらしてもらっています。 アイコンタクト アイコンタクト とばっかり言う地味なトレーナーです