누나(ヌナ)と呼ばれたくて

最近、ヒプノシスマイクを入り口としてさらにラップ、ヒップホップを聴くようになっている。その中で、年下の女性が「ねえ、今日だけ、ヌナ(お姉さん)と呼んでみない?」って歌う曲がすこぶるいいなあと思った。

누나(ヌナ)とはなんぞや

韓国語でヌナとは、年上の女性に使われるものなのだけどある程度の親しさがないと使われない呼び名なのだそうだ。

韓国ドラマでそのヌナという地位は安定し、親しみを込めた可愛らしいor素敵な年上のお姉さん、ちょっと距離はあるけど親しい憧れのお姉さん、というニュアンスで受け取っている。

なんと素敵な概念だろうか。

おいしいコーヒーの入れ方

ヌナという概念、少し年上の女性に憧れるシチュエーションというのは往々にして日本でもあるらしい。

おいしいコーヒーのいれ方という本は、昔好きだった男の子が読んでいて、「ふーん、なんかこういうのに憧れるんだね」と同い年の自分は少し拗ねた記憶がある。

おっとりしていて、守りたい女性、でも年上であり、少し手が届かないような存在であることのもどかしさが良いのだろう。でも別に振り回されたいわけではなく、健やかな距離感というか、すきまがあることがいいのだと思う。

他の男の影が色濃くあるわけではないが、自分にとって親しい年上の女性であり片想いに近い切なさはあるんだけど、別に周りに自分を好いている同い年くらいの女性もいるので、なんともまあ贅沢ですこと。

ヌナの種類

ヌナの種類はいくつかあると思っている。

やはり、憧れの存在、「綺麗なお姉さんは好きですか」のパターン。ラブコメに出てくるようななんかほっとけないドジっ子パターン。近所の憧れのお姉さんパターン、面倒見てくれるパターン色々とあると思う。

ラブコメに出てくるでいうと、飲みすぎて後輩に担がれて「飲み過ぎですよ」って言われて、上から運んでくれてる人の頭叩きながら「うるさいー!家まで運びなさいよぉ…うっ」とか言ってるブリジットジョーンズよろしくなヌナパターンである。後輩も本当はヌナと呼びたいが呼べないパターンである。

自分がどのシチュエーションのヌナに適しているかはわからないが、ヌナと呼ばれるにはある程度の見た目は必要だと思われる。

現状のルックスとヌナの概念について

謎のアジア人よろしくな洋服を着ているため、訝しがられることがあることも重々わかりつつ、Netflixを代表するイケてる変身番組クィアアイをみて年相応の清潔感とのバランスが大事なことも理解している。

そしてなにより、私はヌナと呼ばれたい。別にモテたいとかモテたくないとか親密な男性が欲しいとか欲しくないとかいよいよ覚悟を決めたかではなく、そこをすっとばして"ヌナ"という概念に憧れているのである。非常に子供じみた欲求で、変身願望に近い。

そもそも、私にとっては恋愛や結婚や生活という名の下で、相手の理想でい続けること。勝手に都合の良いイメージを作られて私という存在は無視し"女"として接したあげく、周りの"女"とランク付けられること。それによって扱いの変化や、行動や意思を指示されたり制限されたりしてコントロールされることはとてもしんどい。

自然とできる、関わる関わらないのヒエラルキーにも近いけど、気づいていない人に0から説明したくもない。

なので、本来"ヌナ"は異性を介している概念なのに、私は異性を必要としていないのである。ここが自分のややこしいところだ。自分がヌナと思えたらそれで十分で、本当に異性に憧れて欲しいとは思っていない。まあもし、そんなふうに思われる日がきたら、ちょっぴり嬉しいけれど。

ヌナの服装について

ヌナとは何を着る人なのだろうと思って、Google検索をした私は、韓国発のファッションブランドを見つけた。

似合う気がしないので、自分がヌナだと思うアイドルを思い浮かべることにして、やっぱイヒョリかなぁと考えた。

顔面が良すぎるなぁと思って、次にスジを思い浮かべた。

こちらもまず顔面が良いなと思って困惑することになり、あきらめた。そしてスジはわたしよりだいぶ年下である。

自分がなれそうなヌナは何なのか

どう考えても、私の延長線上にはブリジットジョーンズしか思い浮かばない。

ヌナとはいえない気もするし、タバコは吸ったことはないのだけども、ポケモンの進化の系統でいくと私の進化した先に、ブリジットジョーンズがいる気がする。なんとなく近しいものは感じつつもでもここまで可愛らしい人間ではないなあ、となっている。

ブリジットは「ひとりはもういや!」って決意し、自分を変えようとする精神の持ち主なので、ちゃんと映画見直そうと思った。私は引越しの時に、突っ張り棒や電気の設置ができなかったので「引っ越しには…自分より身長があり、パワーがある人か機転が効く人が必要だな…」と感じたくらいである。

パキラは順調に育っている

どうしても服装やスタンスを変えるときは、大きな恋愛や人生の変化と紐づくような気がしている。推しはできたので以前よりは人間らしい感情が芽生えているし、人生にポジティブになりつつあるけれど、「めんどくせえな」の感情がやはり一番先に来る。めんどくさいを越える感情が愛なのかもしれない。

かなりませていたので幼稚園〜10代までに自分の恋愛感情を使い果たした気もする。早すぎたのだ。そう、私はなんでも早すぎるのだ。

ただ部屋にあるパキラは4枚ぐらいの葉っぱから、16枚くらいに増えてすくすく成長している。ヌナになるのはとりあえずまあ置いておいて、パキラの成長を楽しむことにしよう。

まずはブリジットジョーンズシリーズ、それからだ。

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