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電車に揺られている時が、最も自然な文章がうまれる時間だと思う。それと同等に、静かな海に浮かぶ時やだだっ広い川を見る時もそう。これは、私がすぐ眠りにつく条件と全く同じ。頭の中がいい具合にとろけるからだろうか。

2024年になって早々、災害が起こり、事故が起こり。私は私で義実家で高熱を出したり、実母からのコンタクトで乱れたり、踏んだり蹴ったり。おめでたい気分とは程遠い、鬱屈とした正月でなんのこっちゃといった感じ。大丈夫なのかい、今年は。

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昔と言えどつい2、3年前は些細な事で心が引っ張られがちだった。尚更生きてくのがしんどくて、つまらなくて。もうなんにも持ってなかった私を拾ってくれた母さんが居なかったら、とっくのとうに首を吊っていただろう。あるいは、実母を殺していただろう。

あの頃より生きやすくなって、というか、そばにいてくれる人達が生きやすくしてくれたから、今ここに私がいられる。今でも、いなくなってしまいたいなとか、過去の殺意に囚われかける瞬間とか、実はある。それでも、私が私でいられてるのは、等しく、そばにいてくれる人たちのおかげだって心から思っているよ。

仕事だってそう。もうやだな、って全部投げ出してしまいたくなっても、常連様もそうでないけど御店に来てくださる方も置いていけなくて、というかここでくたばるのよく考えたらマジ心外じゃんと立ち直れる。もう少し頑張ろうを紡いで、やっと1年走りきれたんだからね。

自分の活動だってそう。あなたの歌が好きだよ、と言ってくれる人達がいるから、むしろ増えてるから、挫折せずここまで来れたよ。ライブを通してでもなんでも、活動を通じて次は誰に繋がってるんだろうと、わくわくせずにはいられない。いつか会えるあなたに会ってみたいんだ、私は。何より何より何より、歌うのが心底好きだし、着いてきてくれる人たちのおかげでバンドも始められた。ソロ活動もやめないよ。もっと楽しいことをあなたとしたいの、今年も。

なんだってそうなの、私には。誰かがいなきゃなんにも出来ない。寂しさにがんじがらめになって動くこともままならない。だからそばにいてほしいし、あなたに会いたいが為に今日も生きてる。大事にしてくれるから大事にしてるんじゃないけど、あなたがしてくれたことは全部覚えてるし、返していきたいって毎日思ってるからね。こんな日々を紡いで、その間から零れたものを歌にして、いつか聴かせられたらいいな。谷絹茉優も言っていた、私そのものを作品にするのだと。ファンだから同じ思考になってるんじゃなくて、これは私もずっと、きっと中高生くらいの時から思ってることで。私の人生そのものを作品にするから、鑑賞者はあなた。あなたが死ぬまでか私が死ぬまで、その色や形や手触りや体温を見ていてね。折り紙1枚、折りあげていくものがみな違うように。

沈んだ年始だったけど、私がいれば良い1年になるよ、するよ、しようね。最近書くことは同じようなことだけど、あなたがいてくれてよかったと思います。