第68回:思い出し笑い「夏の鰻にて志ん朝をおもう」(&ツルコ)
第68回:夏の鰻にて志ん朝をおもう*intoxicate vol.123(2016年8月発行)掲載
夏に鰻を食べると、古今亭志ん朝を思い出す。という落語ファンの人、少なからずいらっしゃるかと。生前、志ん朝は鰻を食べなかったそうです。それは、嫌いだからではなく、大好きだけど断っていた。まだ二つ目の朝
太だった頃に悪いことが続いたとき、母(古今亭志ん生の内儀さんですね)に勧められて寅年の守護仏である虚空蔵菩薩を奉ったお寺にお参りし、それ以降、虚空蔵菩薩のお使いである鰻を断つこ