第23回:思い出し笑い「古今亭志ん朝・桂文珍」(&ツルコ)
第23回:古今亭志ん朝・桂文珍執筆者:&ツルコ
*intoxicate vol.76(2008年10月発行)掲載
噺家さんが、“マクラ” と呼ばれる噺に入る前の雑談のときに、落語というのは聞きながら、その情景を想像することで、噺の世界に入っていくものなんだ、と言い出すことがあります。よって、落語は噺家の話芸とお客の想像力との両方が必要な芸能である、と、もっともらしい。だから、もしこれからやる自分の落語が面白くなかったとしても、その責任の半分はお客にある、というしょうもない