咽頭癌+悪性リンパ腫と、明るく楽しく挫けずにつき合う方法〜プロローグ

えっ、また癌なの? 何度目だよ!


はじめまして。でいいのかな?

備忘録として、そんで誰かの、何かの役に立てばいいかなって思いから
ふと書き留めていこうと思い立ったのよ。
まだ文体やキャラが確立してないけどチョコチョコっと書き綴っていきますんで、どうぞよろしくです。

あたくし、2009年の6月にそれはそれは珍しい「異所性褐色細胞腫」って癌の仲間みたいな悪玉の摘出外科手術を受けてるんですわ。たまたま見つかったものなんですけどね。そんで2012年に転移してるってんで2回目の外科手術。この辺りはサラーっと流しますけど、難病っぽいのに難病指定されないめんどくさい奴だそうです。一生付き合っていくんだろうなって諦めてた。

その後年2回の検査を真面目に受けてて再発も転移もなく安心してたんだけど、今年に入ってね髭を剃ってたら右耳の下の首のところに、なんだかグリグリのしこりがあるのを見つけたの。
当然なんじゃこりゃ?ってなるわけよ。
3週間くらい様子見って名の放置プレー。そりゃなんとなく嫌な感じするじゃん。見て見ぬ振りしたいわけよ。現実を避けたいというか…ね。
でもね、徐々に不安が増していくというか日に日に気になっていくわけよ。カミさんにも話したら「医者行ってきなよ!」って背中を押されてようやくその気になった。

先ず近所の内科に行って(これが2月14日)さ既往歴とかカミングアウトしたら先生が微妙に(あーこれはうちじゃ手に負えねーな)って顔になってくるわけ。そんで紹介状書かれてさ、手術した大きい病院に行けってことになって翌日(2月15日)行ってみたわけよ。今度は耳鼻咽喉科。
暫し待たされていよいよ自分の診察でお初の先生とご対面。
さすがに巨大病院の専門医だけあって初見で全てお見通しって印象。
触診してから太い注射針刺して患部の細胞をチューチュー。

「自分の予想なんですけど・・・」ってやんわり覚悟は必要かなって感じで所見を話してくれてさ、詳しくは病理検査の結果次第だけど前の腫瘍がここまで転移することは考えにくいから、多分悪性リンパ種かな?ってサラーっと言ってくれるわけよ。不安がドンピシャじゃんこれ^^;
そんな訳で、その日のうち早速CT検査をする羽目に。
次に検査結果を聞きにくる予約を調整して、終わったら今日のところは会計して帰っていいよと。

そんで5日後の2月20日に結果説明聞きにレッツゴーしたわけ。
するとドクターがさ、これは意外にも自分の考えが違ってたっていうわけさ。こりゃラッキーじゃん!って思ったのよ。あとの血祭りだったけどよ。

要は異所性褐色細胞腫の転移だろうっていうわけ。でもこれだと厄介だって言うの。ここまで転移するってことは全身に飛び散ってるはずだから至急PET検査で全身を正確にチェックする必要があるって。

でもおかしいだろ?毎年2回、夏と冬に再発と転移の検査してるんだぜ?
それはもちろん言ったさ。「年末に検査して何ともなかったですよ。こんな急に増えたり飛び散ったりするもんなんすか?おっかしーなー。肝臓とか中性脂肪の数値が常人の10倍以上あって再発よりそっちがヤバイからとにかく禁酒!って言われて酒断ってるのにさ」。って余計なことまで。
すると「先日取った細胞を検査したらリンパ腫の細胞と違うから、間違うわけないはずだ」ってさ。
まぁこんなこと押し問答しても仕方ないから、はいはいPET検査っすね?あれ検査費用高いんだよなーなどとボーッと考えてた。
そんで検査日の日程(2月25日)を決めて、なんか面倒なことになってきた?とか考えはじめた。もういい加減にしろよってなるじゃん。

さてさて検査当日。これは単なる検査なのでサクッとスルーして翌26日。
自分のスマホに見知らぬ着信履歴があったのよ。3回も。
気になるじゃん、誰だろ?って。
恐る恐る折り返したら驚愕の事実が!((((;゚Д゚)))))))

なんと電話に出たのはその巨大病院の手術準備室なわけ。
もう冷や汗ダラダラもんよ。なんで手術室!?えっ俺とガチで関係あるじゃんこれ!何、緊急手術でも必要なほど切羽詰まってんの!?:(;゙゚'ω゚'):

自分:「○○と申します。着信あったんですけど…3回も………」
相手:「は?こちらは一般の回線と違うので間違いじゃないですか?」
自分:「だって3回も………………………………………………」
相手:「なんでしょうね?」
自分:(心の声)そんなの俺が知りてーわ、このボケ!カス!でもおかしいな?着信音も鳴らなかったのに………………………………………

すると今度はまたもや知らない番号の携帯からの着信。
「あ、○○さん、巨大病院の△△です。病院の電話からコールしたら繋がらなかったので携帯から掛けました」
あ、確か不審な番号はコールしない設定になってたわww
なんだ担当のドクターか、脅かすなよ。びっくりしたぜ手術室から……………っておい!何でドクターが直接電話寄越すんだよ?おかしいだろ?
もう((((;゚Д゚)))))))とか:(;゙゚'ω゚'):ってもんじゃねーよ!

長い?飽きた?この辺でやめとく?
ごめん、もう少し付き合って。せめてカミさんと一緒に説明聞きに行く前のあたりまで。あと少しだからさ。

でさ、ドクターが言うわけよ「自分の思い違いでした。PET検査の結果は首の患部に強い反応があるだけで、想像とは違ってました。けど急ぎ追検査したいので明日来て頂けませんか?」

はい、翌27日です。
「○○さん、どうやら異所性褐色細胞腫じゃないですね。これは間違いなく咽頭癌か悪性リンパ腫ですね。今日は扁桃腺の近くの細胞をある程度切り取ります。麻酔かけるので痛くはないですよ。これでもっとはっきりしますから」ってことで、ガッツリ口の中を麻酔ジェルみたいなので麻痺させて、細胞をお裾分けしました。
終わったあと更なる追い討ちの一言。
「次回は奥さんと一緒に来てくださいね」
自分:「えっ?それは覚悟しろってことです…よね?よね?よね?よね?よね?」
ドク:「まぁそう言うことです。3月5日ご都合大丈夫ですか?」
自分:「喜んで!」
ドク:「来週まで間空くからしっかり気持ちを整理しておいてくださいね」
自分:「・・・・・・・・はい(´・ω・`)」
ドク:「いやーこっちの癌で良かったですよ!転移や再発じゃなく!」
自分:(心の声)そんなの知らんがな
自分:「先生、もしね、治療とか何もしなかったらどの位すか?」
ドク:「んー、はっきり言えないけど5年ってとこでしょうね」
自分:(心の声)親の今の歳より若いじゃん!(←当たり前)

聞きたくなるよね。余命。
あと何年生きられるんだろ?ってさ。
交通事故や突発的な災害で覚悟のないまま命を失うより、あと○年生きられるんだ!って方がなんか、覚悟っていうの?色々考えられるし有難いなって思った。事故や災害で亡くなってしまった方はほんと心残りだと思う。そのご家族も。3.11がこの流れですごく意識した。ご冥福をお祈りいたします。

さてこんな調子で書き綴っていこうと思います。
これから入院して毎日の治療経過や副作用、感じたこと考えたこと。
家族のことや友達、趣味の繋がりやちょびっとは仕事のこととか。

3月30日が入院日でその日から早速、抗癌剤と放射線治療が始まるそうなので、それまでの心模様とか入院するのに便利なグッズとか、ネタはそこそこあるけど毎日は無理だろうな。

そんなわけでサヨナラは言わない。
また読んでね。そのうち気の利いた締めのフレーズを思いつくといいな。


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