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私たちが「社会起業家-ココロイキルヒト-を支援し続ける」理由

INTILAQ東北イノベーションセンターの富樫です。
このINTILAQ東北イノベーションセンターは2016年に仙台市卸町に設立されました。

"カタールフレンド基金"にてINTILAQプロジェクトが発足

2011年3月、東日本大震災を経験した東北。
当たり前が奇跡であること、自分たちは生かされている、ということを痛切に突きつけられた出来事でした。

大きな喪失感の中、次回W杯開催地であるカタールより、約100億円もの支援金が東北に送られました。「復興にあたり、東北でゼロから立ち上がる起業家を支援してほしい」そんな願いを受け取ったIMPACT Foundation Japanは「INTILAQ(起こす・始める)」というプロジェクトをスタートさせました。

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卸町にあるINTILAQ東北イノベーションセンターは「東北から世界へ」を掲げ、老若男女問わずチャレンジする全ての人をサポートする、という想いのもと、インキュベーション施設としてチャレンジする人をハード面からサポートしています。また、ハードに留まらず、起業支援プログラム(Social Innovation Acceleratorプログラム)を始めとし、世の中のために、地域のために、誰かのために、という想いからスタートする起業家をソフト面からもサポートしています。


東北に拡がるSocialな機運


震災は多くの犠牲を生みました。東北の美しい自然がみるみるうちに消え、当たり前だと思っていた明日が予想だにしない明日となりました。
この震災で生き残った私たちには、きっと「生かされている意味」があると、東北に住む多くの人々が考えました。

東北には多くの社会課題が山積しています。が、同時にその課題を「自分ごと」と捉えて自ら動く人々が年齢、性別問わず多く生まれているのもまた東北です。


"ココロイキルヒト"に込めた想い

私たちはこれまでに誰かのため、地域のために、と自ら動く起業家の方々と多くの時間を共に過ごしてきました。
その中で、いわゆる「社会起業家」と彼らを呼ぶことに何か違和感を感じていました。
彼ら彼女らは「社会起業家」になりたくてなっているのではないからです。

震災をきっかけに、生きている本当の意味は?何が本当の幸せなのか?を自問自答し、目の前の困りごとや、この地域をもっとより良くしたいという想いに突き動かされてただただ前を見て動き続けている、結果として自分のやっていることが「社会課題の解決」だった、ただ、それだけなのです。

お一人お一人とお話をする度に感じるのは、みなさん誰かの幸せや喜びが自分の幸せ、喜びだと心から思っているのです。自分が楽しいから、関わりたいから、それが喜びだからやっている。純粋で真っ直ぐ、誰かがいて自分がいる、ということを心で分かっている方々なのです。

INTILAQでは「ココロイキルヒト」という、人としての姿を彼らに重ね、発信していきたいと考えています。起業家だろうとなかろうと、誰かに心動かされ、自ら動く、そんなマインドを持つ人が東北に溢れていく、そんな未来を描いています。