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運動をより幅広くとらえれば世界は広がる 〜『運動脳の鍛え方』〜【夏休み新書チャレンジ22】

お盆が明けて周囲が通常営業に戻っていくにつれて、自分だけは夏休みだったはずなのに、だんだん現実に戻ってきている感の否めない今週です。

今日のチャレンジは脳科学者・茂木健一郎先生の『運動脳の鍛え方』です。茂木先生の本はけっこう読んでいるのですが、こちらは買ったきりページを開いていませんでした。ベストセラー『スマホ脳』を書いたスウェーデンのアンデシュ・ハンセン博士の『運動脳』など他にも「運動は脳を鍛える」とある本を読んでいたので、もうだいたい分かった、と内心思っていたのでしょう。

ですが、やはり茂木先生の切り口はちょっと違う!
脳科学という分野の専門家なのに『赤毛のアン』を愛読書とされるなど文学的な感覚もお持ちだとでも言うのでしょうか。茂木先生の本からは文理融合の香りを感じます。

まずは「運動」を再定義すること。自分にとってどういう運動が必要なのか。そして身体の運動性=モビリティが高まれば、脳の運動性も高まり、「運動IQ」が高まるといいます。

ほら、いろいろ多方面に興味を持って行動することを「フットワークの軽い人」というじゃないですか。別にスポーツ選手のように物理的に足が速いとかいうことでなく、行動が身軽な人のことを指していいますよね。それこそがモビリティです。

そのときに「これをやるならば絶対に成功しなくては」などと要らぬプレッシャーを自分に与えるのではなく、あくまで何事も「楽しく」取り組むのがコツです。やる気は必要ない、ルーティン化が重要、などという話は他の仕事術や時間術などを説いた本にもよく書かれていますが、「あ、茂木先生のような身軽さ、かな?」と思えば、腹落ちします。

腹落ち、といえば、昨年までAPU(立命館アジア太平洋大学)の学長をされていた出口治明氏の本でもしっかり腹落ちしてから行動すれば続けられる、とある意味習慣化の肝となるようなことをおっしゃっていました。「これはやらないといけない」ではなく「これは自分にとって必要なことだからやる」という自発的な姿勢が必要なのですね。他者からの強制ではやる気は出ません。だから腹落ちしろ、と。

最後に映画監督の小津安二郎氏のことばが引用されています。

「どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う」

自分にとって大切なこと、小津監督にとっては芸術のことだった訳ですが、それを自分で見つけてそのことに邁進する、とでもいうのでしょうか。また、なんでもかんでも自分流を決めこむのではなく、脳のリソースを無駄遣いしないためにも流行に従うところもあるのです。脳科学的にも理にかなっているようです。

そういう脳の使い方をするためにも、まずは体を動かしましょう!
自戒も込めて宣言しておきます。

昨日のチャレンジはコチラ↓↓↓

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