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「殿様商売」

昨日は久しぶりに対面でお仕事へ行ってきました。
はい、本業の通訳の方です。

以前は週に二回ほどは通っていた某山の上の国際大学です。
対面授業が全面再開したため、キャンパス内にも多くの学生が歩いていました。活気が戻ってよかったね!

私も、

「もうZoomが楽でいいじゃん??」

とかったるい気分で朝早くから出かけましたが、いや、やはり対面で仕事するのもいいものですね。いつも画面で拝見してた方々ですが、直接お会いしてまた気持ちが新たになった感じがします。

普段はZoomでいいけど、スポット的に直接会う、これが今の時代に最もマッチしているのかもしれませんね。

さて。
昨日は定例ではない会議だったので議論が白熱し、いつもとは違う日本語表現がけっこう出てきました。

例えば、「高揚感」。
しかも「高揚感が感じられない」と否定的に使われましたよ?

さて、私は何と訳したでしょう?

とっさの判断で、cannot feel the excitement of ~としました。
あとで辞書を引いてみると、「高揚」とは、「何かの刺激を受けて、何か思いきったことをしてみようという気分が高まること。またそのようにさせること」(「新明解国語辞典第七版」より)ということなので、まあ、及第点でしょうか。

しかし、もっと頭がフリーズしたのが、タイトルの「殿様商売」でした。

「殿様商売」って、大学の会議で出る言葉かいな、いや、ビックリした。

その文脈は、「大学にレベルの高い受験者がどんどん来るようになれば、大学側は殿様商売でも十分だ」みたいな感じだったと思います。

「殿様商売」をまた辞書で調べると、「市場の動向などの疎く、採算の採れない商売をすること。多くは長続きしないものとされる」(出典は同上)とありました。

あれ?
使われていた例はそこまでネガティブな意味、入ってないような……?

私は、"We can have the luxury of simply recruiting applicants." と訳したんですよね、ここ。「殿様商売」をしても志願者の方から入りたいとやって来る、濡れ手でアワ、みたいなイメージだったもので。

もしここで単語レベルのネガティブな意味に引きずられていたら、とっさに出ずに時間切れで訳をすっ飛ばす羽目になったかもしれません。

文脈から意味を推察してイメージ化、自分の手持ちのカード、つまりボキャブラリや文章の構成能力を使って最適解を出す、現場やることはそれだけです。

ま、その時の最適解が後から考えたら低レベルで、後から恥ずかしさと悔しさで地団駄踏むことはよくありますけどね。

でも。
いずれにしても、ですよ?
単に英語を学習している方でも「これ、どう訳そうか?」とか、表現に困ること、あるはずです。普通に日本語で会話してても、何と表現すればいいか、迷うことって大いにありますよね?

そういうときに、どういう判断を下して切り抜けるのか?
英語で話しているなら、英語の基本的な語彙力や構文力は必要だけど、とっさの判断については母国語でも同じです。瞬時の判断はやはり我らの司令塔、脳ちゃんの出番です。

どうやって抽象度を上げて右脳でイメージを受け取るのか?
そして、そのイメージをどうやって左脳で言語化するのか?

普段から意識して鍛えておくと、違いますよ😎

この日はなんと「やけくそ」という表現も出たんですよ、話の中に。
「やけくそ」ですよ、「やけくそ」!
訳すこっちがヤケクソですわ、まったく笑笑

さて、みなさんならこれ、どう訳しますか?

私は現場での仕事なので死活問題になりますが、みなさんは気楽にパズル感覚で考えてみてくださいね。

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