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「串刺し検索」してみよう!

昨日から台風14号のおかげで予定が色々変更になっています。
先週お知らせした『エルマーのぼうけん』読書会も延期になり、家の回りも折れた枝や葉っぱが散らかり、雑然とした印象です。台風一過で普通は青空が見えるのですが、速度が遅いせいか、いまだにどんよりとした空模様の九州地方です。

みなさんのお住まいの地域ではどうでしょうか?

さて、今日は前々回にお話しした辞書の話の続きをお話ししますね。

どんな辞書を引くとしても、自分が知りたいことを確実に突き止めるためには、複数の辞書を引くことが必要になってきます。

え?
辞書をいくつも引くのめんどくさいって?

確かにそうです。
紙の辞書なら、ね?
こっちで研究社の英和辞典を引いて、あっちではジーニアス大辞典を、なんてことはとてもやれません。

でも電子辞書ならそれが可能なんです。
昔、私が学生だった頃までは辞書はほぼ紙しかありませんでした。
ところが、パソコンとインターネットが徐々に普及してくると、電子辞書の専用端末が登場します。セイコーやカシオのものが有名でしょうか。国語辞典や英和、和英辞典も一緒に入っているものです。

この段階で、いわゆる「串刺し検索」というのものが事実上効力を発揮するようになりました。

串刺し検索とは、複数の辞書を1回の検索で同時に検索してしまうことです。検索窓に文字を入力すれば、その単語の入った箇所を検索します。検索方法も、「前方一致」や「見出し語」もしくは「例文検索」など切り替えて使えば、英和辞典でも和英辞典に似た使い方も可能ですし、なによりひとつの辞書の見解だけでなく、複数の辞書で訳語を確認することができます。

紙の辞書だと大変極まりないことを電子辞書ならサラリとやってのけるのですね。技術の進歩はまことにありがたい限り。そういった時代の恩恵を英語学習はかなり受けています。

そして、仕事に行ったり、通訳の勉強をしていたころは電子辞書の専用端末が携帯用として主力でしたが、家ではパソコンで引けるEPWINGという形式の辞書データを各種買い込んだところで紙の辞書はほぼ卒業となり、さらにその辞書環境をiPadに入れることができるようになって、専用端末も使わなくなりました。英和、和英で一種類ずつ入っているぐらいの専用端末より、英和も複数、しかも用語辞典や類語辞典、それに専門用語集まで同時に検索してしまえるので、とても便利です。

ここまでの環境は一般の人には必要なくても、今はインターネットの無料の辞書サイトなどありますね。そういうサイトも活用すれば串刺し検索の恩恵にあずかることができます。

ただ、複数の辞書の訳例が雑多にならんでいるだけだと、どの訳語を選んで良いのか分からなくなありがちです。だからこその英英辞典の活用です。その単語の意味がどういうイメージか、描いていれば適切な訳語が選べるでしょう。

「辞書は複数引く」
「電子辞書なら串刺し検索」

このことを覚えておいてくださいね。

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