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しろねこ日記 2022.06.07 / 施術の余白とグラデーション

今日は3人の鍼灸師に鍼灸施術を行なった。場所は新宿御苑前の【柿木園治療院】さん。西郷推しのオーナーのいる治療院さんで、気づいたら西郷マインドが刷り込まれるので注意が必要である。私個人としては…。鹿児島出身なので特に気になることはない。西郷推しはむしろ大歓迎である。

基本はていしんという〝ささないはり〟を使うのがしろねこ流の鍼灸施術なのだけど、クライアントの状況に合わせて〝刺す鍼〟を使うこともある。今日も使った。1寸の1番鍼。これが私のお気に入りディスポサイズである。この10年変わらずこの1寸の1番を多用している。

ていしん施術も、刺鍼も、手段であるから、状況に応じて使い分けることが必要。今回は、ていしんだけで施術、ていしん多めのポイントで刺鍼、の施術となった。西郷…いや最後、手技を用いたパターンも一件あった。西郷サブリミナル恐ろしい。

(引用 : https://twitter.com/kakii85/status/1534010590339158016?s=21&t=mnbGHWRvz-LegWkP39Q8Cw

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あなたはどういう施術を行っているだろうか?そしてその施術をどう習得し、どう実施しているだろうか。理論を理解してからでないと実施できないひと、感覚的に経験しないと理解ができないひと、いろんなタイプのひとがいると思うが、自分のスタイルを知ると、習得は早くなる。

今回、施術を受けた3名の鍼灸師さんは、施術後に感じるものがあったはずだし、きっとそれは臨床にも活きる。ここを言語化することも必要なのだろうけれど、私としては、言語化しないで持っておくことで感覚が変化し成長するので、『こんな感じ』を大事にしてもらいたい。私もここはいちばん大事にしている。ただ…。これは各人の特性もあるだろうから、言葉でなければ理解できない…というのであれば無理に感覚を保持する必要はない。私個人が大事にしていることであって、強要するものではないけれど、それがヒントになるひともいるのでお伝えしておきたい。

施術者側の悩みはいつも尽きないもので、だからこそ探求していくことに面白みがある。他者とは違うから、意見交換していくことが必要。そこで自分なりの【解】がみつかるといいのかも。

▽今日の鍼灸ZOOMはこちら

sq-cloudメンバーさん以外で、卒後3年未満、鍼灸学生さん、はこちらのオープンチャットにご参加ください。

オープンチャット「鍼灸業界の若き悩み相談会」
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昨日のnoteの感想がDMやLINEで届き嬉しかった。感想をシェアしてもらえるのはかなり嬉しい。読んだnoteやブログの感想を書いてTwitterで出す…という流れが一時期は私も積極的に行っていたが、SNSでは最近『あいつのブログ読んでるのか』というような声もみかけるなかで、特に肯定的な感想を述べることのハードルは上がっているように感じる。世の中は【正しさ】で溢れ、正しくないものは排除する傾向にある。果たして【正しさ】とはなんだろうか。白か黒かしかない世界は、その間のグラデーションを楽しむものにとっては息苦しい世界である。世界はもっと鮮やかで在るはず。

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鍼灸施術を考えても【余白】には施術者の個人差が在る。ここが鍼灸の魅力であると私は思っているが、現在の流れは【ハッキリしたもの】が正しい風潮がある。もちろん…。クライアントさんが求めているから、ということもある。

では【余白】の多い施術は求められていないのか…。というとそうではない。むしろ、ルールや〝正しさ〟に疲れたひとびとは、こうした余白にこそ癒しを見出すと私は思っている。実際に私のクライアントさんが求めるものがハウツーや作業ではないところからも【余白】や【グラデーション】が求められていると感じる。

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何が伝えたかったかというと。【他者の正しさ】に殺されることがないように、学び、感じ、考え、自分の解を常に常に求めて欲しい。

ていしんや、私の施術を受けて感じるものがあると嬉しいし、思考の材料や、感性の彩りや、あなたの潤いとなるなら、幸せである。

オープンチャット「ていしん体験&実践グループ」
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今週は、全日本鍼灸学会さんの話題が出ることが多い…!ぜひ振り返り企画をしたいのだけれど、タイミングを逸している。初めての学会、初めての発表…の感想というのもそうだけど、鍼灸師のオンライン企画を通して、何を感じ、これからをどうみているのかをお話ししたいし、私なりの意見に対して様々な意見が欲しい。未来を創っていきたい。

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