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【試験に出るインテリア】色彩の基礎

インテリアBiz+のasaです♪
インテリアコーディネーター資格試験の1次試験で出題されやすい内容をピンポイントでご紹介する【試験に出るインテリア】。
今回のテーマは「色彩の基礎」です。
インテリアコーディネーター1次試験では、色彩に関する問題が頻繁に出題されますが、出題傾向は決まっているため、ポイントをしっかり頭に入れておきましょう^^

色が見える仕組み

「色」とは光が目に入り、その刺激が脳の視覚中枢に伝えられることによって生じる感覚のことを指します。
光は電磁波という波長で、その波長を人間は光として感じています。
人間の目に見える範囲の光を可視光線といい、この波長は380nm(ナノメートル)~780nmの範囲になります。
波長は数字が大きいほど長く、図で示したように波長が長い光を反射したものが赤色に見え、波長が短い光を反射したものは紫色に見えます。
この並びを『スペクトル』といい、私たちは『虹』として7色で認識しています。
780nmよりも波長の長い光は赤外線と言われ、人間には赤色にしか見えず、380nmよりも波長の短い光は紫外線と言われ、人間には紫色にしか見えません。

人間が認識できる波長の範囲

『スペクトル』の並び順は、インテリアコーディネーターの1次試験でも頻繁に出題されますので、語呂合わせで覚えておくと良いでしょう^^

長い順に
『長い間、あ たい き み お あい し てる。』
『長い間、赤 橙 黄 緑 青 藍 紫 てる。』

虹は波長が長い赤色が外側になります

光の三原色と色の三原色

光の三原色

光の三原色は、赤(R:レッド)・緑(G:グリーン)・青(B:ブルー)で、これらを全て混ぜると白(W:ホワイト)となります。このような混色のことを加法混色=RGBといいます。

加法混色

色の三原色

色の三原色は、青緑(C:シアン)・赤紫(Ⅿ:マゼンダ)・黄(Y:イエロー)で、これらを全て混ぜると黒(K:ブラック)となります。
このような混色のことを減法混色=CMYKといいます。

減法混色

中間混色

2色以上の色で塗り分けられたコマを回転させたときに見える色や、織物のように異なる色の細かい点を多数並べた時に見える色がありますが、このような混色を中間混色といいます。

中間混色

色の識別

人間が識別できる色数は通常約190万色とされており、条件が整えば約750万色を識別できるといわれています。
これに対して、パソコンのディスプレイ上で表すPGBカラーモードでは、約1600万色もの色数が再現できますが、人間はその全ての色の違いまでは識別することができません。
人間の目は、同じ色であっても面積が小さい場合にはその色は暗く見え、
面積が大きい場合には明るく見えるので、仕上材選定などのサンプル帳での色の確認には注意が必要となります。

色の尺度

人間が識別した色を言葉で表すのは難しいため、「色相(しきそう)」「明度(めいど)」「彩度(さいど)」の3つの「尺度」を用いています。

色相(しきそう)

「色相(しきそう)」とは、赤・青・黄といった色味のことを指します。
色味を少しでも持つ色のことを有彩色といい、白・黒・グレーは色味を持たない色のことは無彩色といいます。

色相

色相対比では、組み合わせる「色味」によって見えやすくも見えにくくもなります。補色(色味の円環図で対局する位置の色)で組み合わせると、互いに鮮やかに見えますが、色と色の境がちらつくハレーションという現象が起きることを覚えておきましょう。

色相対比。図中央の四角は同色ですが、周囲の色との対比によってそれぞれ見え方が異なります
補色の組合せ

明度(めいど)

「明度(めいど)」とは、色の「明るさ」のことを指します。
白・黒・グレーはこの尺度だけで表されるので、注意が必要です。

←低い 明度 高い→

標識などの視認性(認識)は、色の尺度の中では明度対比が最も大きく影響します。この点は試験でもよく問われますので、しっかり覚えておきましょう^^

明度対比。「明るさ」の違いによって、見えやすくすることが容易です

彩度(さいど)

「彩度(さいど)」とは、色の「鮮やかさ」のことを指します。
また、それぞれの色味の中でこの尺度が最も高い色を純色といいます。
「鮮やかさ」は純色に無彩色を混ぜてその段階が作られます。

←低い 彩度 高い→


彩度対比。「鮮やかさ」の違いなので色味が同じことからあまり見えやすくなりません

いかがでしょうか?
今回は「色彩の基礎」についてご紹介しました。
色彩に関する問題は、出題頻度が高く覚えておけば確実に点数に繋がるため、しっかり頭に入れておきましょう^^

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では、また♪