建築主のための省エネ基準その6

一次エネルギー消費量計算結果や外皮性能計算判定書によって、設計した住宅が省エネ基準に適合しているかどうかを確認できることがわかりました。

これらの計算や評価は建築士の方が定めらた計算方法によって進めてくれますが、建築主の方は住宅の設計の際にどこに気を付けたらいいのでしょう。

建築主のための省エネ基準その5の外皮性能計算判定書の中に、部位別計算結果というのがありますね。部位というのは、住宅を構成する大きなパーツのことで、屋根、外壁、窓などがそれらにあたります。

住宅のエネルギー消費性能の向上を図るためには、これらの部位の断熱性能や日射取得性能を、省エネ基準に適合するために必要かつ十分なものにしなければなりません。

部位は大きく分けて、一般部位と開口部の二つになります。一般部位は、部位別計算結果の表では、外壁、天井、屋根、床、土間床となり、開口部は、窓とドアになります。外壁や窓などであれば、建築主の方もイメージしやすいですよね。

一般部位については、屋根、天井、床などに使われている断熱材の種類と厚さに気を付けてください。どんな断熱材をどのくらいの厚さ使用すれば省エネ基準適合のために必要で十分な各部位の断熱性能が得られるかを確認しておくといいですね。

200619_住宅省エネルギー技術講習 設計テキスト -仕様ルートと簡易計算ルート- H30.4.ver


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