建築主のための省エネ基準その6-3

屋根、壁、床といった一般部位に使用される断熱材は、屋根や壁の中、床の下などに施工されるため実物を確認するのは簡単ではないかもしれませんが、開口部に使用される窓やドアは、住宅の建設中でも完成後でもいつでも実際の製品を見ることが出来ますね。

一般部位については、屋根、天井、床などに使われている断熱材の種類と厚さに気を付けてくださいと言いましたが、開口部については何に気を付ければいいのでしょうか。

開口部については、種類と大きさに気を付けてください。大きさは分かるけど、種類と言われても分からないよと言う声が聞こえてきそうですね。確かに、窓やドアは開け閉めの時に触れるだけで、どんな種類の窓だろうなんてまじまじと眺める人はいませんよね。

一般的な窓は、枠、障子、ガラスの3つで構成されています。枠は外壁や屋根(天窓などの場合です。)に取り付ける部分、障子は枠の中にはめ込んで開閉する部分、ガラスは言うまでもなく障子の中身で、透明なガラスと視線を遮る型板ガラスなどがありますね。ドアにはガラス部分があるものとないものがありますが、基本的な構成は窓と同じであるとご理解ください。

枠と障子は同じ材料で作られていることが多いので、二つを合わせて建具という呼び方をします。つまり、窓の性能は、建具の材料とガラスの種類で決まるということになります。

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