建築主のための省エネ基準その8

断熱材についてもう少し詳しく見ていきましょう。建築主のための省エネ基準その6-2で、それぞれの断熱材は固有の性能を持っていて、どの断熱材も厚さが大きいほど性能が良いことになりますという話をしました。

断熱材はいろいろな建材の中でも、色や形、固さや寸法の異なるものが多く、見た目にも面白いものだと思います。。必要十分な断熱性能を確保するという目的は同じなのですが、素材や製法の違いからバリエーションが多くなっている訳ですね。

それぞれの断熱材が持っている固有の性能の中心は、熱伝導率です。熱伝導率は、熱の伝わりやすさを表すもので、値が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能が高いことになります。断熱材は、木材や合板などと比べて熱伝導率が桁違いに小さいので、断熱材なのです!

厚さについては、大きいほど断熱性能が高いというのはイメージしやすいと思います。それではいろいろな種類の断熱材の性能を比べるのはどうしたらいいでしょう。それぞれの断熱材の熱伝導率は値が小さいほど断熱性能が高いので、厚さ÷熱伝導率=熱抵抗というもので比較します。熱伝導率の小さな断熱材ほど、厚さが小さくても同等の断熱性能が得られるとうことですね。

0628_断熱材1_住宅省エネルギー技術講習 基本テキスト H30.4.ver

0628_断熱材2_住宅省エネルギー技術講習 基本テキスト H30.4.ver


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