建築主のための省エネ基準その7

新型コロナウイルス感染防止で、室内の換気が重要だと言われてますよね。省エネ基準の告示の中にも、計画換気という言葉があり、的確な計画換気の実現のため、気密性を確保するための措置を講ずるとなっています。

換気と言えば、窓やドアを開けることがすぐ頭に浮かぶと思います。もちろん、これも換気のひとつではありますが、イメージとしては、窓からの風の取り込み、すなわち通風という方がしっくりくるような気がします。

省エネ基準における計画換気は、住宅の居室等の空気を必要な量入れ換えてあげるということで、基本的には機械換気設備と換気口などで換気量をコントロールしていきます。

この換気量をコントロールする際に重要となってくるのが住宅の気密性です。住宅の屋根、外壁、床といった一般部位や窓、ドアなどの開口部には、いろいろな形の隙間があります。特に屋根と外壁など一般部位がぶつかる所や窓回りなどには比較的大きな隙間が生じる可能性があります。

住宅の気密性は、これら隙間の大小を表す性能で、隙間が小さいものを気密性が高い、大きいものを気密性が低いと言います。これらの隙間も広い意味では換気のひとつにはなるのですが、いつどこからどのくらい出入りしているか分からないという意味では、省エネ基準で言う計画換気の妨げになる訳です。漏気という耳慣れない言葉を使うこともありますね。

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