あっち向いて方位

住宅の設計では、玄関やリビングをどちらの方角に向けるか、お風呂やトイレはどこに配置するかなど、方位と関係した検討項目がたくさんありますよね。

省エネ計算でも、日射熱取得量の関係で方位によって省エネルギー性能がかわってくるところがあります。方位係数というものが定められていて、地域の区分ごとに冷房期・暖房期の別で数値が決まっています。

省エネ計算での方位の区分は8方位となっています。東・西・南・北に北東・北西・南東・南西を加えた8つです。実際の住宅の方位は、図面の上がピッタリ北というわけにはいきませんから、8方位の中から最も近いものを選択します。

方位が関係してくるのは日射のあたる部位となりますから、具体的には、外壁と開口部が検討の対象となります。屋根にも日射があたりますが、屋根は方位に関係なく日射係数が1.0と定められています。

どの方位にどのくらい窓を配置するかという検討を、省エネルギー性能の視点で行うのもなかなか興味深いところですよ。

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