自立学習型の個別指導の塾が行っていること

その2では、集団指導型の塾に入りたい!と駄々をこねていた息子が、個別指導型の塾も体験受講してみても2つも断ったのに、3つ目は、自立学習型を標榜するものであり、そこはすんなりと受け入れるまでをお伝えした。

同じ個別型でも、この自立学習型のどこが良くて、彼は選んで、今も続けているのか、ということを考えるのが本日の課題である。その方法であるが、事実に関することは、私が説明すると解釈や表現方法の影響を受ける。多少、迷ったがこの塾には通うことになったものなので、読者の皆さんと実際の情報をHPなどから共有した上で、検討するのがいいだろう。(念の為、あえて言いますが、この塾の宣伝の意図からではありません。)

そこで、まずはその2で記載した通り、ネットで近所の塾を探した際のランキングである。総合で3位だが、口コミの平均点は最高点であると記載したのは下記のサイトのことである。
https://www.jyukunavi.jp/rank/s1131322.html?gclid=Cj0KCQjwkoDmBRCcARIsAG3xzl_fOPUgqw-nIFdWRLz-__qifQGEO-BePiXO3edaL5tj6pKeRBSa6bsaAm9LEALw_wcB

そして、次に、この塾のHPから、「自立学習」とは」の説明があるページを紹介する。http://www.jiritsu-red.jp/about.html#about01

ここに記載されているように、教育ITが利用されているのだが、息子と一緒に聞いた説明では、タブレットで、その日に学ぶセクションの内容の説明と演習問題を行い、すぐに出る採点結果をもとに、詳しい説明を読んで理解に務めるが、わかららないところは正社員である塾長が、本人が納得するまで解説する、というものだそうだ。

 確かに、これだと担当する者の力量に左右されずに質が保証されるし、教師の本務とされてきた「教える」という部分はITが行うならば、人件費が圧縮でき、授業料が安くなるのもわかる。ただ、では教師の役割は何か、である。

 そのことを塾長に踏み込んで聞くと、第一に、出来なかった問題や解説をした後の理解の程度をもとに、その後に学ぶべき内容や項目を考え、メニューを設計すること、また、本人が、わかること、出来ることを実感し、勉強が楽しくなり、進んでやりたくなるような動機づけをすること、と言われた。
 それを聞いて、納得した。教師の本務は教えることだ、というのが通例の考えだが、それよりも大事なのは、個々の生徒にあった課題の選定と動機付けだろう。前者がITに担わせられるのであれば、任せた方がいい。そして、教師は後者に専念するのがいいだろう。

 そう思うと、集団指導の塾(そして学校教育)は、そもそも教師にも生徒にも無理を強いているのではないか。また、個別といっても、単に教師v.s.生徒の人数比率の問題ではなく、一人ひとりの生徒の頭と心に、毎回、何を残せるか、だろう。その点では、この自立支援型というのは、各自がちょうど出来ないか出来るかのレベルに照準を合わせ、出来るようにすることで力と自信をつけさせるのだから、学ぶ者としては、出来ないという意識は持たなくて済み、さらにやる気が出るだろう。

そういう理解を塾長に私から開陳したので、塾長も喜ばれ、息子もこのシステムに納得し、まずは春期講習の無料体験が出来る時期だったので、そこからだが、私はその場でこの塾に通ってくれたらいいな、と思った。そして、体験期間が終わって聞いたら、続けたいので、お金を出してくれ、とのこと。実際、体験期間は、自分から大量に出してもらった宿題を一生懸命に取り組んでいたし、そして、最終日には、あれほど行きたいと行っていた集団指導の塾より、こちらを選んだのが信じられないほどだった。そこで、正式に手続きに行った際、塾長先生も、彼の取り組む姿勢が模範的で、素晴らしいと褒めておられた。

そこで、私は、勉強の姿勢がこれほど変わるのであれば、生活習慣も、同じようにしてみたら、変わるのではないかと考えた。そこで、次回は、そのように考えた経緯の詳細と、その結果について報告しよう。